アングラー:福田 豊起


BLOG TOP 福田 豊起の記事一覧
福田 豊起さんの記事
2021.3.28

外房大原イワシ泳がせのマハタ釣り

3月23日外房大原港勇盛丸さんにイワシ泳がせのマハタ狙いでお邪魔した。

黒潮の本流が外房に接岸して水温が早くも上がって来た模様。流れが適当であればかなりの好条件が期待できそうだ。

今回のタックル

ロッド:リーディングスリルゲームY 73MH-225

リール:バサラ200L

PE:UVF PEデュラセンサー×8+Si² 2号

ロッドキーパー:ライトホルダーα90CH

シンカー:快適船シンカーSN 80号 ケイムラ/イワシ

仕掛け:快適大ヒラメハタ仕掛 SS+S シングル14/13-8

今回のタックルの主役は新しくなったバサラ。ハイパードライブデザインを謳ったその巻き心地は滑らかかつ驚くほど力強い。堅牢な削り出しのメタルボディと一新されたメイン、ピニオン両ギアの効果は絶大。

200番では力の入れやすいパワーハンドルと相まってリールを巻く行為自体に心地よさを感じる。勇盛丸さんではこの日深めの40~60メートルポイントを主に攻めたが快適な釣りが出来た。

ハリ掛かりしてから根に向かって抵抗するマハタ釣りでは、強引かつシビアなヤリトリが求められる。その点バサラのATDはハリス強度ギリギリのヤリトリをするには心強い味方となってくれることが嬉しい。また、ノイズの少ない巻き心地はヤリトリ時の情報量が多いので限界を掴みやすい利点がある。

今回はハリス8号なのでドラグは約4キロ。投入前に入念に調整しておく。

ライトホルダーαもリニューアル。樹脂の強化繊維をグラスからカーボンに変更。強度がアップしたばかりでなく軽くなっていることが嬉しい。持ち運ぶ際の畳んだ状態はコンパクトかる軽量。DAIWAらしさがアップしたと言えるだろう。

受け部もより使いやすく、ロッドのEVAにも優しくなっているのが嬉しい。

すっかり明るくなってから釣り開始。第一投からアタリがあったが、らしくない。なかなか食い込まないばかりか食い上げ気味のアタリとなり、フッキングミス。おそらくはチカメキントキ。

魚の活性は良いようなので、素早く第二投。すると着底と同時にスリルゲームが大きく曲がった。大胆なアタリに色めきだったがバサラは余裕の巻き上げ。上がって来たのはまずまずの本命マハタ。

この後、キントキのアタリが連発。

 

アタリはキントキそのものだったが、引きがやけに強い。???と思いつつも上がって来たのは特大のキントキ。後日、刺身で頂いたが脂の乗りが半端ではなかった。キントキは大きくなると加速度的に脂の乗る魚のようだ。

この後も、キントキのアタリが続く。バサラのパワーはさすがの一言。結構な水深で連続の巻き上げとなったが、まったく疲労感を感じない。

この後も、アタリは続く。抑え込むようなアタリは小型のヒラメ。

これから大原沖の深場のポイントは大型のヒラメが連発するので、こちらも目が離せない。

この日は潮の流れも速めで起伏の激しいポイントを攻めているので、頻繁なタナ取りは必須。根掛かり防止の意味もあるが、タナの取り直しが何よりの誘いとなるので根気よく行いたい。船長さんも通常は2~3メートル、高さのあるベイト反応が場合は5メートルタナを切る様アナウンスがあった。聞き逃さないようにしたい。

速めに一メートル底を切ってからゆっくりと巻き上げてタナを上げていく。バサラの雑味の無い巻き上げ感覚を駆使してこの間に出るアタリに集中する。すると、コツンとスリルゲームの穂先にシグナル。思った以上に食い込みに時間が掛ったが、待望の力強い典型的なアタリ。

マハタと言えば大きな口で一気に丸のみするイメージをしがちだが、しっかりタイミングを取らないとフッキングに持ち込めない場合も多く驚かされることも多い。一方で、待ち過ぎてヤリトリが後手に回ると根に回り込まれてしまうジレンマがあるのがこの釣り。このジレンマに対してバサラの巻き上げパワーがより釣り人に有利な条件を与えてくれると言えるだろう。いつもより余裕をもって食い込みを待つことが出来た。

フッキングに成功。始めの5メートルはドラグを信じてゴリ巻き。底を切ってからは、ハリスが傷ついている可能性もあるので丁寧な巻き上げを心がける。バサラのパワーと緻密さを両立した巻き上げなら、イメージ通りのヤリトリにさらに近づけると言うもの。

ここから続けて本命のマハタをゲット。

一匹はタコ。もう一匹はドンコらしきベイトを吐き出した。このマハタと言う魚。吐き出すベイトの種類が多い事に驚かされる。多様なエサを捕食することも近年個体数を増やしている要因かもしれない。

またもや、食い上げのアタリ。?ちょっと様子が違うと思ってあげてみると、うれしいゲストの良型アカヤガラ。

体の構造が特異で捌くのに手間はかかるものの、刺身にすると甘みがあってすこぶる美味しい。水温の高い時期に多い魚だが、やはり黒潮が差し込んだ影響が出ているようだ。

この後もアタリは続く。

夢中で釣り続けるとタルの中はこの通り。小型のものはリリースする余裕が出来た。

船中ではこの型を超えるマハタが数本上がっていた。条件的に良い日だったので、バサラのポテンシャルを引き出せるようなマハタとの出会いが無かったことが悔やまれる。これだけ釣らせて頂いて、まだ贅沢を言うとは、我ながら釣り人とは欲深いものだ。