アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2020.7.29

千葉県飯岡沖 大ダイ祭り

7月後半の4連休。千葉県の飯岡沖で大ダイラッシュが突如として始まったとの報を受けて、連休最終日の7月26日三次郎丸さんを訪れた。

今回のタックル

ロッド:紅牙テンヤゲームEX ⅯH-235

リール:ルビアスLT2500

PE:UVF紅牙デュラセンサー×8+Si² 0.8号

リーダー:紅牙リーダーEX タイプF10lb

 

4時半に港を離れて航程約50分。水深40メートル弱のポイントに到着。

三次郎丸さんではタイラバの釣り人の率が高い。この日、7名の釣り人のうちエビエサを用意してもらったのは2名のみ、さらにエビエサメインは私だけであった。ゆえに船の流しも横流し(ドテラ流し)。釣り人は右舷に並んで釣り座を構えた。私はその胴の間。常にラインが払い出す方で釣りが出来るので効率が良い。

このポイントの大ダイは漁礁にタイトについておらず、平場に散らばっているゆえに広く探れる横流しが最適との事らしい。ここの所、横流しの一つテンヤに大きな可能性を感じていた私にとって願ってもいないシチュエーション。色々試させて頂くことに。

前回の鹿島同様、ラインが払い出す流しでラインを送り込む釣りをしてみることにする。また、事前の情報でシラスの反応が有るにも関わらず、大ダイが食って来るのはボトム。これも、前回の鹿島のシチュエーション同様だ。

まずは、紅牙遊動テンヤの金×ゼブラグリーン10号をセット。水深に対して重めのテンヤでボトムを引きずり気味にリフト&フリーフォールで攻める。去年の高知釣行をきっかけに、この底を引きずること自体が砂や泥底のポイントでは良い誘いになっているのではないか?と私自身、強く感じる様になった。シャクリ、フォール、巻き、ボトムステイ、などの基本戦術に加えて「底を引きずる」が加わって行きそな予感がしてならない。

朝の内は、潮と風の向きがぶつかってしまっているようで、余り船は流れていないようだ。と言うことは底を引きずる誘いも効いていない可能性が高い。そこで、ボトムステイしたまま泥煙を立てるイメージで穂先をシェイクしてみる。すると引っ手繰られる大きなアタリ。

アタリの様子から青物かとも思ったが、その引きからマダイと確信する。。突っ走っていくほどではないが、なかなかの手応え。紅牙テンヤゲームEX MHー235のバットパワーで魚をコントロールしつつヤリトリを存分に楽しむ。

上がって来たのは乗っ込み後、すっかりコンディションを回復させた2.6キロのメスダイ。

 

親バリに冷凍エビ、孫バリに快適リアルオキアミワーム3Lを付けていたのだが、リアルオキアミを付けていた孫バリはガッポリと飲み込まれてしまった。冷凍エビはとかく頭が取れやすいので、リアルオキアミを孫バリにつけて保険としたつもりであったが、予想以上の効果にニンマリ。

このあと、船中ではジグにヒットが続いた。単発だがタイラバでも。上がったタイはいずれも良型ばかり。

中盤、今日イチのアタリが私のロッドを絞り込んだが、すっぽ抜けのバラシに泣く。このアタリも何の前触れもなくいきなり突っ走った。おそらく大ダイであろう。このバラシをきっかけとしてか、船団でもアタリが遠くなってしまった。

後半から時折だが、風が吹き始めた。やはり、タイラバ、テンヤともに風が吹いて船が流れ出すとアタリが出始める。カサゴなどの根魚に混じって小型のマダイも口を使い始めた。流れが出たタイミングで遊動テンヤのヘッドを10号の金×ゼブラレッドに変更。

「上げてください」と船長さんの潮回りのアナウンス。ルビアスのハンドルを巻いたとたん、なんだかモタレが?すかさず送り込むと、3たび引っ手繰るアタリが!

紅牙テンヤゲームEXとルビアスの最軽量コンビゆえに感じ取った違和感。タックルの軽さが手感度に直結することを改めて感じたヒットとなった。

ルビアスのドラグが勢いよく引き出される。浅場の大ダイの引きは横に走るのでスリリングこの上ない。始めの走りの様子では魚の大きさが判別しにくいほど。突っ走っている時はドラグに任せて、釣り人は竿を立てて堪える。ルビアスのATDは確実に大ダイの体力を削ってくれるので、釣り人は慌てさえしなければ大丈夫。

しぶとく抵抗を見せたもののようやく姿を現したのは4.3キロのオスの大ダイ。アフタースポーニングでなければ5キロはありそうな迫力であった。

まだ、うっすらと乗っ込み色をしており迫力がある。

シラスの回遊が有りサバのナブラがあちこちに見えていたものの、大ダイが食って来るのはこの日もボトム。釣った大ダイは小さなカニを吐き出した。

この日は狙い通り大ダイを横流しの釣りに対応して仕留めることが出来た。紅牙テンヤゲームEXとルビアスの軽量コンビの感度に助けられた場面もあり、楽しい釣行となった。

飯岡では例年ではこれから大ダイが漁礁にタイトにつく季節となる。その時は大ダイの走りを止めるヤリトリが必要になってくる。いまから、想像してもワクワクするシーズンが続きそうだ。