アングラー:福田 豊起


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2020.3.15

ウイリーシャクリのハナダイ 極鋭コンセプトゲームで楽しさ倍増

 

3月8日外房片貝港の勇幸丸さんにライトタックルでウイリーシャクリのハナダイ(標準和名チダイ)に挑戦してきました。

ロッド:極鋭コンセプトゲームL M-195

リール:スパルタンMX IC 150HL

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 1.5号

ビシ:MDライトビシ40号

天秤:快適天秤 マルチ 300

今回のタックルの主役は極鋭コンセプトゲーム。大きくライト、パワー、マイクロセンシティブと3タイプに分類されるうち、今回チョイスしたのはライトモデルL M-195AGS。ライトモデルの中でもしなやかなM。レングスはゲームロッドの定番195cm。汎用性も高く、最もライトタックルらしい釣り味を満喫できる一本と言えるだろう。

この軽さと感度、さらに操作性を味わうべく、ふさわしいターゲットとして思い浮かんだのがハナダイのウイリーシャクリ。ビシ40号のライトタックルで良型のハナダイが相手であれば食わせるプロセス、引き味ともにぞんぶんに楽しめるはずだ。ビギナーの入門にも持って来いのウイリーシャクリのハナダイだが、その奥深さは折り紙付き。かなりトリッキーなアタリ方をする印象が強い。

現在の片貝沖の状況としては、ハナダイの型は良いものの数が上がっていないとの事だったので、このコンセプトゲームを駆使して気難しいトリックスターを攻略せしめんとの魂胆だ。

そこでロッドの手感度、目感度が問われる。また、不意にアタリが出た場合でもアワセを入れることが出来る操作性。さらに、不意のアタリを弾かないしなやかさ。時にはジギングさながらのシャクリに反応する場合もあるハナダイだが、そんな時でも疲れない軽さとパワー。などなど、このロッドを手にした瞬間にどのファクターも期待以上に応えてくれそうな予感を感じる。

当日は寒の戻り。前日からの強風でウネリも高い状態だが、前日はハナダイの活性が高かったとの事。航程約30分で漁礁のポイントに到着。さっそく船長さんから26メートルから上10メートル付近までと指示ダナが出てスタート。

シャクリを入れてみるとコンセプトゲームL M-195が第一印象と違うことに気付く。それまでは、しなやかさの印象が強かったのだが、一たびシャクリを入れるとシャープな操作性に気付く。これであれば60号のノーマルビシでもしなやかなロッドが好みであれば十分対応可能だろう。

 

まずはシャクリとシャクリの間を長めに入れつつ様子を見る。タナを2往復して回収した時にビシにアミコマセが残る様ビシを調整。コマセが効くまでは手返し良く打ち返しを行う。また、ウイリー、カラーフック、オキアミ、イカタンのどれかに反応が良いかもチェック。

ファーストヒットは教科書通り、シャクリで曲がった穂先が戻った直後に明確に表れた。軽くアワセを入れて巻き上げに掛かる。始めの内はおとなしかったもののやがてヒラを打つ鋭い引きがコンセプトゲームを叩く。

L M-195のしなやかさ、軽さ、感度はヤリトリの楽しさを増幅してくれる。ハナダイらしい鋭くも緩急のある引きを存分に味わう。

船長さんから「数が上がらない日も多いので一枚一枚大事にヤリトリしてください」とアナウンス。また、前日は26メートルからシャクリ上げて20メートル付近で一番アタリが出たとの事。さらに、アタリの出るパターンが定まらない感じだったので色々試した方が良いとの事。

やがてコマセが効き始めるとアタリが連発。

この型のダブルも。

シャクリの強さ、ストローク、間の取り方など様々なパターンを試してみるが、確かにコレと言ったパターンが掴めない。その代わりどのパターンでもアタリが出る感じなので全方位でアタリに備える。

気配を感じ取って「次のシャクリで掛る!」と読み通りの展開になった時は気持ちが良い。シャクリを入れている瞬間は手感度、ポーズの間では目感度と手感度。どちらの感度もコンセプトゲームは期待通り。軽快な操作感とヤリトリの楽しさに夢中で凍える雨のなか釣り続ける。

ジギングさながらの激しいシャクリでカウンター気味にガツンと食ってくることが連続であった。

その一方で、シャクリの間を長めに取ってポーズを入れた場合でもアタリはしっかり出た。多くの場合、硬質で明確なアタリを出してくれた。一方で、おそらく食い上げているのであろう、穂先がわずかに震えるようなアタリやわずかにモタレるようなアタリが出る場合もあった。そんな微妙なアタリでも自信をもってフッキングに持ち込むことが出来る。

さらなる大型を狙ってスローな誘いを意識してみるが、余り差は感じられなかった。超大型を期待して、アタリが出るギリギリの高めのタナをスローに狙ったりもしてみたが、ウマヅラが反応してしまいNG。

試行錯誤を試しつつ夢中で釣り続ける。

ダブルも数回達成。この型のダブルなので手応え十分。スパルタンMX ICのATDを効かせながらの至福の巻き上げに頬がゆるむ。

残り一時間となってバケツが一杯に。思いがけず高活性の日に当たってしまい夢中で釣り続けてしまった。

この後は船長さんに了解を得てテンヤタックルでタイジギングで遊ぶ余裕も。こちらは小型マダイ一枚で終了。

 

寒の戻りで非常に寒いの雨の一日となってしまったが大満足。

このコンセプトゲームL  M-195AGS。ゲームロッドの新しいフラッグシップとして期待以上の楽しさ。このロッドであの釣りにチャレンジしたらどうであろう?と想像するとイメージは膨らむばかり。良いロッドは釣りの楽しさ増してくれると再認識した釣行となった。