アングラー:福田 豊起


BLOG TOP 福田 豊起の記事一覧
福田 豊起さんの記事
2020.2.16

銚子沖アカムツ絶好調!

 

 

2月12日飯岡港の三次郎丸さんにお邪魔して銚子、犬吠埼沖のアカムツに挑戦してきました。

年明けから開幕した銚子、犬吠埼沖のアカムツだが好不調を繰り返している状態が続いている。だが、アカムツの魚影の濃さは相変わらず驚異的。ただし現在の状況としてポイント付近に潮目が居座り、すこしのズレでその日の釣り易さに格段の差が生じている状態のようだ。潮が止まればアカムツパラダイス、潮が早ければオマツリ地獄。沖に出てみなければ分からない、運試しの様相だ。

今回のタックル

ロッド:メタリアアカムツM-215

リール:シーボーグ500JS

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si  4号

朝、5時に出航。滝沢船長さんのご厚意でカムロ(操舵室)に入れてもらい釣り談義に花を咲かせながら、航程2時間のポイントを目指す。

ポイントへ向かう途中の水温は15℃前後。これがポイント付近で潮目をまたぐと一気に17℃台に上がってしまう。ポイント手前で16℃台になってしまい一瞬焦ったがそのままの水温でポイントに到着。これならば期待が持てそうだ。

この日は朝の内、めったにないほどのベタ凪。

ポイントの水深は230から260メートル位。緊張の第一投であったが糸はまっすぐ落ちていく。一安心と言ったところだ。そして、早くもアタリが来る。力強いハッキリとしたアタリで大型のアカムツか?と期待させられたもののすぐに食い上げるような反応を見せる。どうやらクロムツのようだ。

引きの具合からしてかなり型の良いクロムツのようだが巻き上げてからしばらくすると軽くなってしまった。案の定ハリスが歯でチモトから切られている。その証拠に船中では一キロを軽く超えるクロムツが何本から取り込まれていた。次の投入で同様のアタリがありまずまずのクロムツが上がってニッコリ。狭いポイントながら潮の流れがそれほどでもないので一流し30分前後にに2,3回投入することが出来た。

この日の仕掛けの捨て糸はデフォルト150cmとした。この捨て糸の長さは結構迷うところ。とりあえず銚子犬吠埼沖ではツノザメの邪魔が入るとかなり厄介。南房や寒猫では90cmが私の定番だが、ツノザメ除けの意味でとりあえずは長めで様子を見てみる。

船中ではポツポツとアカムツが取り込まれはじめる。ジャンボサイズまではいかないもののやはりこのポイントは型が良い。気合を入れなおして誘いを入れる。すると底から2メートル以上探ったところで明確なアタリ。アカムツだ。

 

ベタ凪を良い事にメタリアアカムツのクッション性に任せてホルダーに掛けての巻き上げであったが何の不安もない。いきなり良型の本命アカムツにホッとする。

今度も高いタナを意識して誘い上げると再びヒット。

誘い上げたにもかかわらず上バリに掛っていた。なのでパターン的に上のタナを意識した方が良いと判断してガンガン誘い上げることに。

しかし、この判断が全くの裏目に出てしまった。ここから長い沈黙が続く。周りでは順調にアカムツが取り込まれているにも関わらず全くアタリが出ない。

さあ、ここから軌道修正。まずは、置き竿でクールダウン。朝のベタ凪からやや風が出てきて銚子犬吠埼沖らしい海になって来たので置き竿の自然な動きで様子を見てみる、が音沙汰無し。そのままオモリトントンの低いタナを試すもだめ。

この日は銚子犬吠埼沖では珍しく流している間、オモリが底にめり込む泥底が続いていた。ならばとゼロテンションからのタタキを試すとようやくアタリ。

まだ、凪といえる海だが風の向きが一定せず波の立ち方も不安定。さすがにキーパーに掛けたままではなく手持ちでの巻き上げに切り替える。

ここで光るのがメタリアアカムツのクッション性だ。食わせるまではオモリ200号でも自在に誘いを掛けることが出来る操作性がありながら、魚が掛ると胴に乗って口切れを防いでくれる。横からの不意なウネリを受けて突然荷重が増した場合でもさらに曲がり込んで上手くいなしてくれる。専用竿ならではの懐の深い曲がりに思わずニヤニヤしてしまった。

銚子犬吠埼沖は高い波、潮の流れによる大きな抵抗と口切れのバラシが多発しやすい条件の日が多いのでこのクッション性はアカムツロッドに求められる必須の要素だ。

オモリが底を叩くタナでキビキビした誘いを入れて食わせの間を入れると再びアタリ。

この日の正解は、どうやら低いタナで積極的に誘いを入れるパターンのようだ。そうとなれば、捨て糸を60cm詰めていつもの90cmにしてみるとさらにアタリの出が良くなった。

ならばとさらに30cm捨て糸を詰めて60cm、さらにより誘いが効くようハリスを60cmから50cm弱にしてみる。船長さん曰く船団でもアタリの出が悪くなってきたとの事だったが、この時、私にその実感はあまりなかった。

掛け損じがあったものの、この時点では投入ごとにアカムツのアタリが出ている状態になっていた。規定数の10匹を目標に少ない残り時間に集中して釣りをする。

この時間は下バリに食ってくることが多かった。捨て糸を短くしたので上バリまでアカムツの射程圏内に入ることを期待していたのだが、ついぞ叶わず。ゆえに、一匹掛ってからかなり粘って狙ったにもかかわらずダブルを達成することは出来なかった。

確かに食わせることは出来ていたものの小さいアカムツが目立ってきたので活性は落ちてきたのかもしれない。

最後の投入はダブルを狙い過ぎてバラシで終了。結局、規定数に一歩及ばずであったが銚子犬吠埼沖のポテンシャルを見せつけられた釣行となった。

この日の後も日によって条件が一定しない状況が続いているようだ。なかなか良い日を予想することは難しいようだが、チャレンジしなければチャンスも生じない。近いうちに思い立ったが吉日で再び挑戦するつもりだ。