アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2019.7.21

ライトヒラメ銚子沖は今年も当たり年

7月16日ライトヒラメを楽しむべく銚子外川港の大盛丸さんにお邪魔した。私は左舷トモに釣り座を構える。朝4時半の出船となった。

生憎この日は予報に反して一日中雨。時折土砂降りの中での釣行であったので写真がお見苦しいことはご容赦頂きたい。

今回のタックル

ロッド:メタリアライトヒラメM-230

リール:スパルタンMX IC150HL

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 1.5号

仕掛け:快適ヒラメ仕掛けSS ライトトリプル

シンカー:快適シンカーS50号

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今回のタックルの主役は新しいメタリアライトヒラメM-230。2タイプある内の短くよりしなやかなモデルがM-230だ。今のシーズンの様にエンジン流しで釣る場面では、よりライト感を楽しむには打って付け。230cmのレングスがあるのであらゆる場面に対応しやすくなっているにも関わらず非常に軽量になっている。その秘密はカーボン素材そのもの。極鋭EXで話題となったSVF-ナノプラスをおごったお買い得モデルと言えるだろう。

 

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航程30分沖の沈船、漁礁周りのポイントからこの日はリサーチ開始。水深は50メートル弱とやや深い。とは言うもののこのタックルであれば快適そのもの。海底をイメージすることはたやすい。

期待通り一投目からアタリ。雨だけでなく風もやや強く波もある状況でヒラメの食い込みを邪魔しないようにウネリを吸収するようロッドを操作する。230cmのレングスとしなやかな調子がヒラメの食い込みを促してくれる。セオリー通り、小さく鋭いアタリが大きくなるにつれてモタレも大きくなる。ここでアワセを入れるフッキングに成功。

水深が深いのでリーリングは手巻きの長丁場になるが、スーパーメタルボディーのスパルタンⅯ✕ IC 150HLであれば巻き上げは楽々。ヒラメの場合は頭を上に向けたくないので、なるべくポンピングせずに巻き上げるのがセオリー。頭を上に向けるとヒラメは口を開けて暴れるのでバラシにつながりやすいからだ。海底にいる時と同じ姿勢のままリフトするのが理想。その理想のリフトをスパルタンの小さなボディが実現してくれるのが驚きだ。

上がって来たのは小型ながら本命のヒラメ。

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次の流しもアタリは続く。土砂降りの中、朝から本命ヒラメ3連発で気炎を上げる。加えて小型のイシナギまで。

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巨大魚イシナギの若魚がこの時期、この海域では頻繁に顔を出す。イワシ餌を一気に食い込んで青物のような首振りファイトを見せてくれる。立てづ付けにこのサイズが2匹続いた。

次のポイントではさらにイシナギのサイズアップに成功。

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この時も一気に食い込んで走り出してしまった。ライトタックルなのでこのサイズでもかなり引きを楽しませてくれる。

しかし、ここからペースダウン。相変わらずアタリはあるもののフッキングに持ち込めなかったり、アワセに成功したと思った直後のフックアウトを連発してしまう。この日は二枚潮がひどく、ラインがS字になってアタリも取りづらくアワセも効きにくい状況ではあった。こんな時はヒラメの食い込みもイマイチの場合がおおい。

また、夏ヒラメは小型も多くセオリー通りしっかり食い込みを待つよりも、トリプルフックの孫バリにモノを言わせて即アワセ気味にした方が数が取れる場合も多い。だが、じっくり食ってくる大型のヒラメを意識すると即アワセの選択は取りづらいもの。

私はこの日も竿をゆっくり大きく上下させてイワシを暴れさせる誘いを入れる釣りをしていた。そして、よりイワシを暴れさせるべく、ハリスを少し詰めて孫バリまで70cmとしていた。短いハリスと誘いがヒラメの食い込みを邪魔してしまったのであろうか?静かに釣っている周りよりも断トツにアタリ出していただけに、悩ましい状況となってしまった。

置き竿スタイルも試してみたがしっくりこない。そこで、手持ちで誘いの幅を小さくしてインターバルも長めにしてみると、フッキングに持ちこめるようになった。

モタレのアタリから始まって中々ガツガツのアタリが出てこない。しかし、時間が掛ってしまったものの、やがてモタレのアタリが穂先から穂持ちを抑え込んでしまった。ここでアワセを入れるとフッキング成功。かなり時間はかかってしまったが、自信をもってフッキングに持ち込むこが出来て頬がゆるむ。

上がって来たのはこの日最大の1.7キロ。

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フッキングミスを連発していた中には、さらに大型らしきアタリもあっただけに悔やまれるところ。

ここから、再び連発。誘いのパターンを変えたことが功を奏したようだ。今にして思えば、波も高い状況だったので今回のメタリアライトヒラメの長いモデルであるMH-245を試しても良かったかもしれない。

最後に小型を抜き上げようとしてバラシてしまったのはご愛敬。

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この日は2枚潮がきつく、海況も悪かった。この状況であれだけのアタリが有るのは驚くばかり。去年、夏の終わりから冬の始めまで脅威的な枚数で驚かされた銚子沖のヒラメ。今年は去年よりも盛り上る時期が早い。さらに良い年になるのかもしれない。また、これから夏の潮になって水色が澄めば浅場でもヒラメが口を使うようになる。より手軽にダイレクトなヒラメの引きを味わうことが出来るようになる。楽しみでならない。