南房深場釣り~ベニアコウ編~
南房・江見吉浦港の渡辺丸さんから、午前のアカムツ釣りに引き続き、午後のベニアコウ釣りに伺ってきました!
水深1000m。超深海ワールド。
現在の遊漁では最も深い水深を狙う釣りです。この釣りにロマンを感じてしまうのは私だけではないでしょう!
使用したタックルは、マリンパワー3000 24V とマッドバイパー深海H-195 の組合せ。
渡辺丸さんでは、釣り座に24Vの電源が設置されていて(勿論12Vもあります)バッテリーを持参しなくても良く助かります。
マリンパワーのラインキャパはPE12号×1400m。 船べりにこのタックルをセットしただけで心踊りワクワク感で一杯です。
右舷に3名の「夢追い人」。
そしこの日は何とアカムツに乗船された方々もギャラリーとしてそのままお付き合いいただきました。
仕掛けは幹ナイロン40号。ハリスもナイロン20号×1.3m。針はムツ針23号×15本(本来は28号前後を使用しますが、今回は急遽決まったものでアコウ用の針を代用) 幹間3m(掛け枠に4回巻き)。親子サルカン(2/0)、ステ糸は18号×4.5m。
ヨリトリリングに深海用中オモリ80号に深海用水中ライトを配し 準備完了!
福田さんも「中乗りさん」役でお手伝いしていただきました。
オモリは700号。 2.6kg超です。
この位の重量がないと1000m下の海底まで仕掛けが落ちていかないのです。
投入は後から順番に。
次が私の番! ちょっと緊張気味(笑)
さあ、「竜宮城」より深い(?)深海ワールドへ行ってらっしゃい!!!
無事投入成功!
東京タワーとスカイツリーを足したような水深。
そして遂に「大台」1000m!!!
1020mでようやく着底。
速やかに底だちを取り直します。(50m程度)
そしてオモリが海底をトーントーンと叩くようにタナ取りしてアタリを待ちます。
私はタナ調整で糸を出す時はクラッチフリーで指サミングするようにしています。
皆さん真剣そのもの。 「深海釣り=のんびりムード」は必ずしも当てはまりません。
そして竿先にクンクンクン!と何らかのアタリ。私的には希望的観測も含めて本命と判断。
駆け上がり(徐々に浅くなる)のポイントゆえ糸は送り込まず、やや張り気味にホールド。
暫くしてさっきより若干大きめのアタリがあり期待が膨らみます。
20分ほど流して船長から「上げてみましょう!」とのアナウンスで全員一斉に巻上げ開始!
底を離れる時にゴンゴンと暴れます!!!これは本命の可能性大。
しかし、残り50mを切った所で異様に派手なアタリと同時に一気に20m程糸を出していかれ、招かざる奴に横取りされ。。。上がってきたのは
通称「怪獣」 ソコダラの一種。
この時少し離れた海上に深紅のアコウがプカリ浮上。 一瞬「ヤッター!!!」と叫びましたが、直後に何かに引きずり込まれるように沈み、再浮上しませんでした。
お隣さんは少し小振りではありますが見事、本命をゲット!
2投目も気合が入ります!
同じ水深で着底。
今度はなかなかアタリが来ません。
巻き落としを何回か繰り返していると大きなアタリが来ました! ロッドをグングン引き込むような大きなアタリに本命ではない(?)と疑心暗鬼になりながらも、もし本命なら10kg超は間違いない!などとポジティブシンキングで巻上げ開始。
マッドバイパー深海H-195が真ん中から曲がりますが、バットパワーは十分。
マリンパワー3000 24Vはこの重量感でも楽々巻き上げてきます。
巻上げ音がすごく静かなので余計に楽々巻き上げているように感じます。
さて、遥か下には何が食いついているのか???
何が上がってくるか分からないドキドキ感とワクワク感がこの釣りの醍醐味でもあります。
さて私の仕掛けがお隣とおまつりして上がってきました。
次の瞬間、船長が飛び出して来てくれて「アブラだ!」と。
そうです、正体は「アブラボウズ」でした。
しかもデカイ!!!
水面で暴れられると、針数が多い仕掛けを使っているので厄介なことになります。
速やかにギャフを打ちます。
1本では効かずもう1本
大人3人掛りで引き上げますが、なかなか。。。
ようやく上がってきたのは80kgのアブラボウズでした。
船長曰く、「マリンパワーの力が凄いのか、このアブラボウズが異常に大人しかったのか、あんまりすんなり上がってきたので驚いた!」とか。
福ちゃんと一緒に記念撮影!
何が潜んでいるか分からない深海ワールド。こんな楽しいことがあるから止められません!
また次回、「ロマン」を求めて挑戦しに行ってきます!