アングラー:菊池 雄一


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菊池 雄一さんの記事
2023.6.15

ひとつのテンヤに込めた強い想い

船タチウオテンヤSS AH(オートフッキング)

 

〇まずは開発経緯について書かせて頂きます。

船タチウオテンヤ釣りが全国的に、更には世界でも盛り上がり、注目される釣法に。

この釣りが大好きなイチアングラーとしての私にとって本当に幸せな事であります。

 

一旦、気持ちを落ち着かせ今後のテンヤ展望について考えてみる。

私の想いと市場のニーズ、流れを汲み取る事が最も重要。

海上に出向き、アングラーにこの釣りの魅力とは??と投げかけを繰り返した。

 

・大きなサイズが狙えるから(ドラゴン率アップ)

・テンヤから伝わるダイレクトなアタリ、強い引きがたまらない

・テクニカルな部分がたまらない、掛けた瞬間の爽快感がたまらない等々。

 

一方で、アタリがあってもヒットに持ち込めない、掛けた後もバレてしまう。難しいから自分には向かない釣りだ。等のネガティブな意見もよく耳にした。

 

「差」がでる部分は釣りの魅力でもありますが、アングラー側の力量・技量の成熟だけでなく、難しい部分を補うことができる製品(今回はテンヤ)をリリースする為にはどうするべきかと熟考を繰り返す日々。

 

※ジャッカル様の替針式アンチョビドラゴンテンヤの存在が私の中でも物凄い刺激になっていました。

 

〇高槻慧さんとの出会い

忘れもしないあの日の衝撃を。

別の撮影を終え、空港にて軽食をつまむ中、少し不安そうな顔できくりんさんに見せたいものがあると。

可視化された新しい船タチウオテンヤ構想がそこには記されていました。

頭の悪い私でも、イメージが沸く提案資料を見せて頂き、翌日高槻さんにこのテンヤ開発に一緒にチャレンジしてみたい旨をお伝えする事に。

 

〇試行錯誤の連続

高槻さんと熱い約束を交わすも、そこからうまくいかない事の連続でした。

いつもここで私自身、トライを諦めてきた今までの人生。

 

物を作る事が苦手な私が、色々な方に助けられ、少しずつですが量産型にできる機構が固まる。

バネの強度は自然な喰い込み意識の為、緩くが理想。

針のバネ構造部分の先端形状・・・何度も試行錯誤を繰り返した。

 

プロトテンヤが遂に完成し、高槻テスター、渡辺テスターと共にフィールドに。

いつも通りエサを刺そうとすると、針が動きすぎて超絶刺しにくい。ヘッド内部の構造もバッファをみた設計の為、縦揺れだけでなく横揺れもあり製品化に向けてはどこまで掛かるのだろかと思いました。

それでもバイトがあったタチウオは100%針掛かり(オートフッキングするものも)、バラシもなく、このテンヤの考え方に間違いがない事を確認。

 

フィールドテストを繰り返しベストなバネ強度、針の誘導幅、長さ、ヘッド形状を確定させる。

 

船タチウオテンヤの新時代を切り開く!! ~唯一無二の革命テンヤがここに現る~ | 船最前線 – YouTube

 

まずは、構想部分の動画を公開させて頂いています。

 

是非、ご覧頂けますと幸いです。

※発売は8月を予定しています。

発売前には詳細な製品解説動画を公開予定です。

こちらも公開まで、お待ちくださいませ。

 

何卒宜しくお願い致します。