アングラー:林 良一


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2021.4.23

カサゴとシロギスのリレー釣り

地元の松陽丸さんではこの時期、カサゴ・シロギスリレーや、イシモチ・シロギスリレーが楽しめます。

心地よい風が吹く鹿浜橋の上流左岸、出船前に間門船長よりカサゴ釣りのレクチャーをしていただきました。

 

 

定刻に出船、平坦な荒川を滑るように航行して行きました。

 

カサゴ釣りのエサは、小さなサバの短冊です。

 

船で配られたエサの、厚ぼったい部分をハサミで薄く均一の厚さにトリミングしておくと、沈下中や巻き上げ中のエサの回転=ミキイトへのハリスの絡みが防げ、海中でよりヒラヒラと動きカサゴにアピールします。

また今回、根掛かりが多いカサゴ釣りの仕掛けに一工夫、オモリを取り付けるスナップを外し自動ハリス止めにし、RYO’S METHOD カワハギ仕掛けのように捨てイトの付いたオモリを取り付けることにしました。

 

ロッドは20号オモリを背負っても、まだ穂持ちに余裕があり、カサゴがエサを吸い込みやすい柔軟さを備えた極鋭GAME 73 M-193 AGS、リールはティエラ ICをチョイスし、ラインはUVF メガセンサー12ブレイドEX+Si 1号を巻いてあり、ティエラ ICはカウンター付きですので浅場のタチウオでも使っています。

 

さて、カサゴのポイントに到着です!

予報より若干風が強かったせいか、船長は風裏の釣りやすいポイントに入ってくれました。

 

水深は16m程で、マンメイドストラクチャーの奥まったポイントの事、潮が動き難い潮見ということもあり流れはほとんどありませんでした。

そして特筆すべきは潮色で、湾奥特有の赤茶色っぽく濁った潮色となっていました。

カサゴ釣りは先ず底を取り、ユックリ聞いてアタリが無ければ少し上げたままステイ、その後またユックリと仕掛けを下ろして行くのが誘いとなり、その誘い下げの時、切り身エサがヒラヒラと落ちていく時カサゴにアピールします。

アタリは、オモリが着底して一呼吸ほどで訪れることが多く、軟らかなチタントップをプルプルと揺らすのは小型が多く、小さく押さえ込むアタリは居食いしている大型が多いようです。

 

堤防の角や壁面ギリギリを操船して釣らせてくれる船長、凹凸のある壁面の凹部にキャスト⇒オモリ着底ですぐにラインを張り落とし込みのアタリを聞いてみる⇒アタリが無ければ50㎝程ロッドで仕掛けを上げ、そのまま下げて行くと3~40㎝離れた場所に誘い下げなら着底⇒ここで小さなアタリ⇒直後に大きなアタリ!

ロッドの中ほどで重さと引きを交わしながら、重い重いとリールを巻いてくると良型のダブルでした!

 

再び同じように釣っていると、アタリの後に同様にひったくるようなアタリです!

おそらく2番目のアタリは、上バリのエサに飛びついて来てのアタリかと推測されます。

 

同船の方々も、次々とカサゴを釣り上げられていました。

 

カサゴ釣りは大漁で、2時間足らずで切り上げシロギス釣りに向かいました。

 

 

シロギス釣りは大場所、木更津沖です。

やはり潮は濁っていて、上潮は風なりに流れているようですが、どうも底潮が流れていないようなのです。

その証拠に、このイトヒキハゼがダブルで良く掛かるのです(苦笑)

 

このイトヒキハゼは、ハリを外そうとすると指を噛むので(痛くないです)、別名カミツキハゼとか、パックンチョなどとも呼ばれています。

背中から真っすぐ伸びているのは赤クラゲの触手で、手で触るとピリピリすることがあり、タオルやウエットティッシュで取り除きます(その手で目を擦ることは厳禁です)。

 

さて、遠投してサビいてきますが中々アタリが出ず、ではと、船下で誘いを繰り返すように釣っているとアタリが連発しました。

 

シロギスはポツポツ釣れる感じでしたが、掛けるとその小気味よい引きにメタリア キスがキレイに曲がりリーリングしながら目でも楽しめました。

 

さて、定刻迄釣り切り沖上がり、荒川を遡って帰港します。

 

 

カサゴ釣りをしたのは10数年振りでした。

今回も船長の操船が冴え、沢山釣らせていただきました。

今後松陽丸さんでは、カサゴは基本的に今月一杯、来月以降はリクエストがあればキスとのリレーで出船ということです。

シロギスはこれからノッコミを迎え、浅場で果敢にエサを追うようになり大釣りのチャンスとなります。

 

松陽丸さん、間門船長、お世話になりました、楽しい釣りをありがとうございました。