アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2021.4.19

動かし続けアタリを創り出してみる

船上で電動タックルのセッティングをしていると、隣合ったの釣り友に「りょうさん、今日は電動を使うんですね!?」とか、または「りょうさんに電動リールは・・・(「似合わないですねぇ」という言葉を飲み込んでいる・笑)」と、笑顔とも苦笑いともつかない表情で話し掛けられるのです。

僕も電動タックルで釣りをします(キッパリ)

年に数回ではありますが・・・(苦笑)

 

さて、そんな電動タックルを携え、お誘いいただいたタチウオ釣り会へ行ってきました。

千葉県富津のひらの丸さんでのこの釣り会、エサでもテンヤでもOKということで、秋以来のテンヤで臨むことにいたしました。

 

最初のポイントは観音崎沖、その後走水沖を終始攻めました。

上潮がやや早い様で、指示ダナまでにラインが斜めになりますが、ラインの出を止めると段々と真っすぐになって行き、そこから誘い開始です!

ところが・・・

前日にラインを巻き替える際、道糸(ライン)入力をうっかり忘れており、指示ダナに届く前にテンヤが着底してしまうのです・・・?

それではと「リーダーが約3mあり、3マーカーで次の色になるから、1色出終われば10mなので、5色出れば50mを足して56mで・・・」など、計算しながら指示ダナにアジャスト・・・、と書きたいところなのですが、それに慣れるのに小1時間掛かってしまうのでした・・・(苦笑)

 

船長の指示は、告げられた水深より概ね10m上まで探るということで、それが73mだったら大体63mまで探って、再度73m迄下げて誘いを開始するの繰り返しとなります。

最初は小刻みにロッドを上下、ハンドルも小刻みに、半回転~1回転で止める間を作り様子を見てみました。

そんな誘いを繰り返していると、曲がった穂先がフッと戻るアタリ!

ただ、その後追い食いさせようとテンヤをリフトさせるのですが次のアタリが無いのです・・・

それではと、即アワセをしてみましたが見事に空振りなのでした・・・

 

次に、止めを作らず動かし続けて釣ってみることにしました。

小刻みにシャクリ上げた後にリールもちょっと巻くといった、エサ釣りの時のシャクリを細分化したような誘いで指示ダナをトレースしてみることにしました。

すると・・・

細かく定期的に繰り返される「ロッドの重みの変化と穂先の曲がり」、この重みと曲がりのリズムが微妙に乱れ≒タチウオがジャレついているか甘噛みしている? といった挙動が大きくなり、直後ズドン! とロッドが曲がりました。

すかさずJOGアワセを入れると、硬調ロッドで9:1調子のメタリア タチウオ テンヤSP 91-170 がキレイな弧を描いた刹那に引き込まれ、思わず膝を曲げながらJOGをオフにし、強烈なパワーで倒されて行くロッドを溜めながら堪え、引きが弱まった一瞬にロッドを起こしながら中低速で巻き上げにかかりました。

時折訪れるキックバック、それは、タチウオが「蛇行し後ろに下がりながら泳ぐ引き」も交わしながら、水面に現れたのは1m20cmを超える “ドラゴン” と呼ばれるタチウオで体高は指7本の大型でした。

と、ここまで書くと自分でアタリを出したようではありますが、同船していた田渕さんとのお話しの中でヒントをいただき、予習的にツッキーのブログ記事を思い出しながら釣り進めて行ったのでした。

 

誘っている最中に突然訪れるアタリ。

おざなりにせず精度良く誘うことで変化からのアタリを見極め、瞬時に、いかに掛けて行くのかがテンヤタチウオ釣りの醍醐味ではないでしょうか。

 

僕も、4割バッターを目指して頑張ります(笑)