アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2021.4.13

ビギナーさんでの仕立ての時に

釣り教室を開催させていただいており、ご厚意にさせていただいているえさ政釣船店さん。

そんなえさ政さんの女将さんのアイデアで「ビギナーの方々で船を仕立てていただく事があるんですけど、釣りをすること自体が初めての人が多い場合もあるんですよ。そんな時に林さん、講師として釣り教師スタイルでお願いできますか?」というものがありました。

そんな釣り教室を “新企画 りょうさんのプライベート釣り教室” としてえさ政さんのHPにも掲載いただいたのでした。

 

そして先日、その第一回目がシロギス釣り教室として実現、僕にとっても新たなスタイルの釣り教室のキックオフとなったのでした!

 

当日のえさ政さんは何と5艘出しの大盛況でした。

 

そんな活気の中、宿のテラスには釣り会の方々が続々とお集まりになって来ました。

 

その日は年に数日のトラフグフィーバーで、そのトラフグ船の4艘の船が出てからシロギス仕立てのレクチャーを行わせていただきました。

 

レクチャーでは先ず、「シロギスとはどんな魚?」から始めさせていただきました。

釣りをする事が初めての方もいらっしゃり、ロッドの解説に続いては、シロギス釣りで主に使われるスピニングリールとベイトリールの違い、特徴をお話しさせていただき、その操作方法を繰り返しお話しさせていただきました。

釣り方は基本的な事を中心に、「シロギスは砂地に棲んでいますが、釣っている時仕掛け(エサ)はどの辺りにあるのが良いか?」などを繰り返しお話しさせていただきました。

出船後は船を一巡させていただき、エサであるアオイソメのハリ付けを個々にお伝えさせていただきました。

 

ポイントの木更津沖までは航程40分程、春の陽光を受けながらの航行、エンジンの鼓動が気持ちよいのでしょうか、ウトウトとしてしまうお子さんもいらっしゃいました。

 

ポイントの木更津沖では、水深15m前後のポイントを攻めました。

北の風で前半下げ潮でしたので、艫側の釣り座の方からアタリがありました。

 

開始当初の潮は早めでしたが、段々と緩くなり釣りやすくなってきました。

春のそよ風の中、シロギスを釣り上げ歓声が上がると、皆さんその釣り人の方を向き「やったね~!」、「おめでとう!」など、笑顔が絶えない船上でした。

 

船を何巡かさせていただいた後、状況を把握するためにロッドを出してみました。

潮の流れは緩やかになってきていますが、潮色は濁りで、おそらく海底付近は暗く、シロギスがエサを発見し辛いのではといった状況でした。

そこで、テンビン仕掛けで夜光のオモリを使い、チモト(ハリの上部)にも夜光玉の付いた仕掛けを使ってみました。

そう活性が良いと言えない状況のこと、メタリア キス M を使い、サビいて来る途中の変化を手感不度で感知、その場所中心に攻めてみました。

 

汐見では10時半頃に下げ止まりでしたので、お昼前には上げ潮になるだろうと期待していました。

魚は、日の出や日の入りの間詰(まづめ)時や、潮の動き始めに活性が上がることが多く、そこがいわゆる「魚の食事の時間」となることも多いことから、潮の流れ始めを期待していたのでした。

ところが・・・

表層の潮は湾口へと流れゆくのですが、期待の上潮が中々流れて来ないのでした・・・

 

そんな時はランチタイム、おいしそうなお弁当なのでした。

 

13時を過ぎても、表層の潮は艫側に流れてましたが、海底付近の潮が上げだしたのか、船中のあちこちでシロギスが上がり出しました!

 

14時の沖上がりまでに、アジやイシモチも混じりながら釣り上げていただきました。

下船後は、この日の状況をお話しさせていただき、その後、ヨリモドシ掬いで盛り上がって解散となりました。

 

春の海上は、北風ではありましたが温かく、数週間ぶりの週末の晴天に笑顔一杯の釣り教室でした。

この度船を仕立てていただき、釣り会をお纏めになられました幹事様、ありがとうございました。

ご参加いただきました皆さま、お子様の皆さん、楽しまれたでしょうか。また是非釣りにお出掛けいただけたらと思っております。

えさ政さん、大船長、女将さん、柳沢船長、この度もたいへんお世話になりました。

 

えさ政さんでの釣り教室は、湾(ショウサイ)フグ、アナゴと続きます。