4杯で14キロ!!・東京湾の冬エギタコ
先日の常磐エギタコ取材では、12月1日発売のつり情報誌に掲載されたように、渡りダコの群れに当り絶好調、何と2時間も早上りとなったのでした。
そんな釣果情報にエギタコ釣り好きの釣友たちは浮足立ち、12月1日(土)にタコ釣行企画が持ち上がり、そして同日は吉久さんの冬ダコ開幕初日、浦安の吉久さんへ集うこととなりました。
マダコ船担当の峯岸船長の船に、右舷舳からお誘いいただいた嵯城さん、僕、神保さん、矢内さんの順で並び、他にエギタコ釣り師の方4人を含め、21人満船での冬タコ初日の出船でした。
当日のタックルは、信頼の メタリア エギタコ に、リールは頑健な バサラ 、快適タコエギ SS、快適船シンカー Sで組み立ててみました。
定刻に出船、旧江戸川をスローで下りながら、冬タコ初日ということもあり、「神奈川側のポイントに行くか千葉側なのか、それとも・・・」など、今までの経験の引き出しを探っていた峯岸船長だったようでした。
河口を過ぎるとエンジンの回転が上り、船首を取舵、東に向けると最湾奥方面に向かって、朝日の中を航行しました。
ポイント到着2場所目、同右舷胴中の女性にヒット! 下船間際にお声掛けをいただき、夏に開催したエギタコ釣り教室にご参加された高橋ご夫婦の奥様でした(その後旦那様もタコを釣り上げています)。
さて、船は堤防脇に舳先を向け、ユックリと右舷側に流れて行きます。
僕らの右舷はラインが船下に入って行くので、根掛りはそう多くないポイントで、水深も浅い事もあり小まめに仕掛けを入れ替えながら釣っていました。
10m程キャスト⇒仕掛け着底⇒ラインを張り小突き開始⇒海底の小さな起伏にオモリが止められる⇒アタリと類似しており5秒程その場で小突き⇒ラインを巻き取りアワセ⇒スカッ・・・⇒ロッドは虚空を仰ぎラインは弛んでいる・・・
アタリと見紛う、そんなドキッとしながらの釣りを繰り返していると明確なアタリが!
その場で数秒小突きを入れ、タコに襲われたエギが逃げようと、暴れるさまを演出します。
その後素早くロッドを倒しながらラインスラッグを巻き込み、一気に大アワセ!
重い・・・、それもかなり重い・・・、愛竿メタリアが快晴の空をバックに綺麗な弧を描き、それを楽しみなら、そして重みに耐えながらバサラをリーリング、上がってきたのは自己記録、何と4.3キロの大ダコだったのでした!!
その後すぐ神保さんが「あれ、根掛かった・・・、マイッタなあ・・」と言っていると程なくポイント移動。
船長より「はい上げて~、船を反対側に回すから、ラインが張ったら出して緩んだら巻いて」と船を回してもらっていると、「あっ、根掛りが取れた。あれ、そして何だか重いぞ~」と、美味しいサイズのタコを釣り上げたのでした!
その後周辺のポイントに船を向けながら、根掛りするポイントでは主に船下を、そうでない場所ではキャストして広く探ってみました。
東京湾沿岸には、様々なマンメイドストラクチャーがあり、そのそれぞれが蛸にとって最良の棲家でありエサ場でもあるのです。
そんなポイントを攻め、その後3.3キロ、2.2キロを追加、次のポイントでは15m程キャストして、手前へ手前へと小突きながら引いてくるとアタリ!
アワセを入れると根掛り・・・
「なんだよ~」とばかり、船が流れてその根掛りした場所を通過するのを待とうと、たまにラインを張っては位置を確認していると・・・
「根掛りが動いた!」という感触の直後に大アワセ! 上がってきたのはこれも大ダコ4.2キロでした!!
開始からこの間、何と3時間足らずなのでした!
船長は沖上り時間を過ぎながら残業してくれています。
そんなロスタイム、矢内さんにきました~~!!
この日は21人乗船で船中20杯の冬タコが上りました。
吉久さんの釣果情報によると 1kg台が3杯、2kg台が8杯、3kg台が5杯、4kgだUPが2杯!!
とのことで、1杯が貴重な冬タコで十二分の釣果の初日でした。
僕は幸運にも4杯を釣り上げ、その合計は何と14キロもありました!!
夏タコと同じ10m前後の浅場で掛ける冬の大ダコ。
アタリである乗りを感知し、それを楽しみながら小突きにタメを入れ、一気にアワセを入れた刹那の心地良い重さと満月を描くロッドが魅力的な釣りです。
そして、あらめて書くまでもありませんが、その食味は超一級、正月用の蛸として最上級の素材となります。
1杯が貴重な東京湾の冬ダコ、開幕は好釣果、個人的には自己記録更新でした。
是非この機会に出かけられてみてはいかがでしょうか。