【瞬鋭開発の四方山(よもやま)話】
少し長文ですけどお付き合いください。
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ダイワのハイエンドカワハギロッドといえば「極鋭」⇒巻き込みに強く、微細な目感度に特化した「スーパーメタルトップ」搭載です。

見逃されがちですが、もちろんダイワにはメタルトップ以外のカーボン穂先搭載のアナリスターシリーズがあり、ビックリするくらいコスパが高くて手感度ビンビン抜群のロッドはあったんです(感度に関するデモ機がこのあとあったら比較してみてください)。

ただ今回、「メガトップR」という、今のところダイワしか使えない、振動伝達感度が従来比の160%もある素材が開発されたからこそ、今回の「瞬鋭」シリーズの開発、発売という流れになりました。

「H-175」は手感度に特化した、より短く響きが強くなる、先を詰めた(とはいえほんの少しの曲がりは残した)、リールシート前~バットエンドに響くように設計を吟味・拘りました。

このロッドは手にくる情報量が多いからなんせ「カワハギ釣りをやっていてほんと楽しい」です!
私も「目感度」に自信がなくなってきた昨今、手に伝わる情報量が多い分、カワハギとの駆け引きが手に取るようにわかり、カワハギと向き合い、仕留めた!充実した釣った感(情報量が多いことで釣れるか釣れないかは別にして⇒ここ微妙)ある釣りができると思います!

逆に「S-172」は、当初カーボントップでもメタル並の目感度を追求した「極鋭EX・LC」の調子を目指しましたが、どう穂先をセッチングしても目感度+手感度=総合感度(手+目の足し算の感度)ではカーボントップは劣りました。したがって「S-172」は穂先の最先端部をどんどん詰めていき、全長もそれによって175に調整してみたり、もっと操作性をよくするために詰めてみたり・・・試行錯誤。

カワハギをなんせ枚数釣りまくって、切った貼ったを繰り返し、テスター陣で悩み、行きついた長さ・穂先の硬さがこの「S-172」です。

メガトップRの穂先部は、「目感度はしっかり出るのに、手感度にも手元に響く!」穂持ち~バットはしなやかで、「ちょい宙SF釣法」にもばっちり対応!私としては、同じちょい宙でも少し渋めで、状況によっては、宙で食いつかず、底に連れて行ってゼロテンで食わせるならより目感度が出る「LC」や「N-SF」で、誘い掛けでバリバリ勝負できるなら、より手感度と、穂先の戻りが早く、カワハギを掛けやすい「S-172」を!こんな使い分けになるかと思います!。

ただ、勘違いされては困るのが、穂先の素材のみが感度を決めているわけではございません。カーボンでより金属より響く、カーボンガイド(AGS),過去40年近いカワハギロッド設計の歴史から生み出される感度の出やすい設計思想、SVFナノプラスという高反発素材、ゼロシートなど、ダイワテクノロジーの集約が全体の感度・快適性(あえてこの場は快適性)を実現しているのをお忘れなく。

この動画は「瞬鋭」開発時の一幕を動画にしています。
是非このあたりの内容も噛みしめながらチェックしてみてください!よろしくお願いいたします!