カワハギ竿とマルイカ竿の違い。竿の長さ編
皮剥へDVDの取材で久々に釣りに行ってきたのと、ここ最近の『マルイカ連沈』のあおりを受け、少しまわりでも、チームダイワイカハギ倶楽部の間でも、カワハギ釣りへの活性が上がってきた。
マルイカ釣りとカワハギ釣り。釣りのイメージ的にもタックル的にも共通する部分が多いけれど、かなり違うのが『ロッドへの要求仕様』ではないでしょうか。
特に違うのが『竿の長さ』
結論からいうと『170以下の長さの竿はいくら軽くても使い勝手が限定され、あらゆるメリットがデメリットを越えてしまう』といったところでしょう。
マルイカとカワハギ釣りの共通点
〇穂先の柔らかさがアタリを出す
〇オモリをそこに着けた釣りと宙に上げた釣りがある
〇タックルは軽い方が感度は上がるし釣りも楽。
〇アタリをとる釣り
他にも共通点はあるけれどマルイカとカワハギ釣りでは上記の要求重要度合いが違うますよね。
一方、長い竿と短い竿のメリット・デメリットは?
短い竿は確かに軽くて感度もよくマルイカ、カワハギどちらも◎かというと、答えは???
アタリや感度をより優先して取らなければならないマルイカ釣りの場合には、やはり極鋭センサーレッドチューンのような165センチ未満のショートロッドはいろんな部分でアドバンテージがある。
しかし、これがことカワハギ釣りではどうだろうか?
アタリ感度や合わせのレスポンスより、間違いなくカワハギ釣りは『仕掛けの操作性を優先する釣り』だから、170センチ以下の長さの竿ではメリットよりデメリットが上回ってきます。
船縁の低い小型仕立て船や凪の日ばかりの釣りならそれでも間に合いますが、いくら軽く感度が上がってもそれ専用ではねぇ・・・。大型乗合船や、凪の悪いときに短い竿は不利。
またマルイカにもカワハギにもゼロテンションが存在しますが、やはりマルイカはより感度・レスポンス重視で、カワハギはより仕掛け操作重視です。
ただしダイワでも『レンジマスター』という175の竿もありますが、これは宙の釣りで常にオモリをぶら下げてますから
1.より負担を減らす
2.感度を上げる
ということで5センチ短いこだわりの175センチにセットしました。はやり170センチ以上です。
やはりカワハギ竿は180が現在標準(10年前までは210が標準でしたね)。
カレイ竿やマルイカ竿や、短いカワハギ竿を試作して使って吟味してみても、やっぱり標準じゃない。
カワハギ竿がそれ以上短くならないのはそんな理由があると僕は考えています。
注)竿の長さというのは基本的にはリールから前のことなので、一概に170センチ以下表示の竿でも、リール下が短い竿はその限りではありません。
穂先編に続く