アングラー:前田 俊


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前田 俊さんの記事
2010.7.4

合わせる釣り。「引き出し」

7月2日、常宿の瀬戸丸から出撃

岡野さん、増澤さんと瀬戸丸事務所で合流。
すると、北館君、大高さん。さらには三堀クンまで登場。

お客さん14名なのに大船長の計らいで二艘出しにしてくれるとのこと。
いつもながらの心意気

北館君は21号船。8名が乗船。
私は大船長操船の10号船。こちらは6名。左舷ミヨシから岡野さん・私・三堀君。
右舷はミヨシに“いかにも”イカ親父の風格を漂わせたベテラン氏、胴の間に大高さん、大艫が増澤さんと並びます。

いずれ劣らぬ凄腕揃い。
こりゃあ、うかうかしてられませんよ~

なのに、船が動き出してからラインシステムを組んでいる暢気な私。

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今のところFGノットでPEとリーダーを結束しています。
この日は問題ありませんでしたが、雨や風の強い日は手間取ることもあります。
どんな状況下でも手早く確実に結べる練習をしておきたいものです。

ポイントは松輪江奈港の真沖20~30mダチ。
天候はうす曇り、風弱く良い凪です。潮色はグレーっぽい笹濁り。

出船前にお聞きした昨日の状況から枝間1m直結6本仕掛けに潮色に合わせたスッテをセレクト。

それほど活性が高いとは言えないものの一投目からポツポツ。
これで、活性が上がれば・・・と期待しましたが、徐々にアタリが遠くなりクルージングの時間が長くなり

・・・おまけに下げ潮がガンガン流れ始めました。

大船長、僚船が集まっている毘沙門沖30m付近へ。
反応は出ているようで船が密集していますが、全然乗りません・・・触りません・・・アタリません

カッ飛び潮でラインは艫の方へ斜めに流れ、弱い風が回っていて各船てんでんバラバラの方向を向いています。
仕掛けは遥か遠くへ流れ、大艫の三堀クンは魚探から外れた所を釣っているような印象??

こうなると直結での宙の釣りは不利なのか?皆、苦戦気味。
ゼロ・テンションの釣りで何とか拾っていきますが、ラインがどんどん流れるためステイの「間」
を作るのが困難です。

潮周りの際に背中側、右舷ミヨシのベテラン氏(О下さん)に状況を尋ねると、毘沙門沖に来
てから連釣モードに入り、現在28杯とのこと。私はその時20杯ソコソコでした

その時まで失礼ながらノーマークでしたが、改めてお話を聞くと、瀬戸丸オリジナルスッテの
製作者Fさんの紹介で瀬戸丸にいらしたそうで、今日が4回目。過去3回とも竿頭。
スッテは全て自分で巻いたオリジナルで、今日は潮の状況から直ブラに分があるよ。とのアドバイス。

こりゃあ、ホンモノのイカ名人だわ!

そこで、私も直結仕掛けに結びこぶを作り6本スッテの下部4本を直ブラ仕様に変更。
О下さんのスッテを参考に若草色のスッテを真ん中(4番)に入れ、上から二番目(2番)
に、ミッドスッテ40SZまっ茶。その上下には潮に合わせたケイムラ布巻きのスッテをセット。

この布陣で追撃しますが相手は名人ですから離されず付いて行くのがやっと。
いつか自分の時合いがくるからと頑張ります。

以前の自分は「自分の釣り方」を変えるのを嫌い、それでダメなら仕方ない。と考えていました。
昨年からマルまるブログを担当させて頂く機会に恵まれ、「手が合わない」時をどう凌ぐかが
課題になりました。
正直・・・あんまり凹みたくはないですからね(^^)

そんなこんなで、今では実釣中は常に状況判断を心がけ、自分の経験と知識を総動員して
考え、及ばないまでも出来ることは全てやってみる。そんな釣りスタイルに変ってきました。

その結果、手が合わない時でも大凹みすることがなくなり、しぶとい釣りになってきたなあと
実感しています。

以前は(そこまでしなくても・・・)なんて思っていましたが、やってみますと、意外にこれがと
ても面白くて、新しい楽しみ方に気づいてしまった。そんな感じです。

話が逸れました。

必死でО下名人に付いて行きながら、いつか自分の時合いが来たら一気に追いつこうと考
えていたのですが、敵もさる者(敵じゃないですけどね・笑)11時になり潮が緩んでも名人の
ペースは衰えず、なかなか差を詰めることができないままに終了の時刻を迎えました。

もし10号船にО下名人が乗っていなければ、直結中心の釣り方で通し、30行ったか行かな
かったか?だったと思いますが、名人に引っ張って貰えたお陰で52杯まで数を伸ばすこと
が出来ました。

 

やはり上には上がいる。非常に勉強になった一日となりました。

昨年より取り組んだ直結の釣りに慣れ、直ブラよりも直結の方が優れているような感覚も芽
生えていましたが、そう言う考え方自体NG!仕掛けのチョイスも状況次第ですね。

釣り人のスタイルや好みに自然は合わせてはくれませんから、こちらが合わせて行かない
と、安定して結果を出すのは難しいんじゃないかなあ。なんて・・エラそうにスミマセン。

この日は過去最高の巨大ベンケイにも恵まれました

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巻き上げ途中で魚のような引き込みを見せて上がってきたのは胴長35cm超のモンスター

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同じ釣れるなら先週のペアバトルで釣れてくれていたら・・・なんてね(笑)