〈林〉今年の釣り教室、無事終了いたしました!
今年も残すところ2週間余り、2014年の釣り教室開催は13回を数え、仕掛け作り教室も加えた延べご参加人数は300名様を超えました。これはひとえにご参加いただく方々の熱意あってのことですし、受け入れいただきご協力いただける船宿さんあってのことで、たいへん喜ばしく、感謝の気持で一杯です。
さて、今年最後の釣り教室を12月14日(日)、腰越の池田丸さんにて開催させていただきました。今回ご参加いただいたのは24名様、今季最低気温を記録するお寒い中、多くのご参加ありがとうございました。
当日は、未明まで吹いていた西よりの強風は収まりましたが、その影響で海にはウネリが残っており、ウネリによって時折揺れる船上にてのレクチャーとなりました。
今回のレクチャーでは、リピーターさんと、カワハギ釣りが初めてという方の割合が多かったこともあり、いつもとはちょっと違った趣向で行いました。カワハギ釣りの昔話的な、手バネ竿、ナイロンラインでのカワハギ釣りや、和竿の穂先に鯨のヒゲが使われているお話しなどもいたしました。
その後、大切なカワハギ釣りにおいての基本的なタックル、釣り方、当日予想出来うる攻め方などを述べさせていただいた後、大船長が舵を握る第7池田丸は定刻に舫いを解かれるのでした。
最初のポイントは5分余り航行した江の島を望む港前です。大船長からの投入の合図を待ちわびていた皆さんは、一斉に仕掛けを下します。
ポイントは折からの西風でのウネリが思いの外大きく、その為に底荒れしたのか、開始直後~序盤は苦戦の様相でした。
そんな中、船中1匹目のカワハギ釣り上げたの伊藤さん。小型ながら渋い展開の序盤にお見事! この笑顔です!!
今回親子でご参加の宮本さんと小学3年生の航介くん。 カワハギ釣りは初めてとのことでしたが、オモリをトントン、止めたときのアタリにアワセが決まり、生涯初カワハギをGETです! 後ろでお父さんが「航介、それでいいんだよ」と、言っているように見受けられます。
航介くんのカワハギを外し親子で投入すると、今度は宮本さんご自身にの竿にも、カワハギからの小気味良い引きが! 親子で同サイズのカワハギを連続ヒットでした!!
しかし、港前では中々アタリが続かず、大船長は東へと大移動し、亀城根に向いました。
亀城根では、茅ケ崎方面からの船も集まっていて、十数艘のカワハギ遊漁船が集まっていました。
移動後先陣を切ったのは杉山さん。前回もご参加いただき、そのカワハギ釣りに対する熱意に感服いたします。中型の食べ頃のカワハギちゃんですね!
大石さんのカワハギ釣りはセオリーに倣い、誘い下げからのゼロテンで食わせの間を取るスタイルで。そのバリエーションを、カワハギの活性を推りながら変えているようです。その結果が出た1枚。写真を撮った後に「わはっは~!」と、難敵を仕留めた嬉しさに、大笑いされたいましたね~!
中山さんは、 パワフルなカワハギに根に潜られたか? はたまた根掛りを外したらラッキーだったか?? いづれにしても嬉しい1枚、おめでとうございます!!
さて、亀城根でも、カワハギの活性が今一つのようです・・・。水色はこちらの方が澄んでいるのですが、しばらくカワハギにエサを見せる=止めておく 釣りが有効なようで、早い動きにはカワハギが興味を示さないようです。
そこで皆さんを回りながら、「仕掛けを止めておいて下さい。誘いも派手に行わずに、オモリを底に着けたままソフトに小さく、その誘いの後は止めの時間を長く作ってみて下さい」とお伝えいたしました。
船酔い気味だった遠藤さん。竿を持てばこの通りです! 今日の為に予てから用意していただいたタックルが眩しいです!!
小松原さんは、「いやいやホント、素人釣り師ですから~」と、ご謙遜しているものの、当日のパターンである「動かさない」というヒントですぐにアタリを出してエビス顔です! この後連荘しながら、あれよあれよと言う間に数を伸ばしました。実は、終了間際、型の良いカワハギを釣り上げた写真も撮ったのですが、最初のこの1枚の方が、全然良い表情でしたので、あえてこちらをです
!
DKOファイナリスト、橋本さんの先輩の石田さんも、当日のパターンに嵌め良型のカワハギをGETです! 「石田さん、橋本さんにはこのパターンのこと、ナイショにしておきましょう!」と、笑顔でお話ししていたら、「そうだね、アイツ、この頃上手くなっちゃったから、ナイショにしておこう!」と・・・・、でも、もう書いちゃいました・・・(爆!)
舳で「お~~~!」、「スゴイ~!!」との声に行ってみると、右舷舳の菊地さんがダブルでGETです! 本人いわく「りょうさん、玉木 浩二似に撮って下さいね!」と、言ったとか・・・、聞こえたきたとか・・・、定かではないのですが・・・(笑)
するとまた、今度は左舷側が騒がしく、振り向いてみると、松永さんがまたダブル! アタリの遠い時、「タコテンヤに替えようかな~」なんて言っていましたが流石! やるときやりますねぇ~~!!
「止めているとエサだけ取られるから」と、ハリスを短くし、アタリを出しやすくして連荘されていた西家さん。まさに船下のカワハギの気持を推し量り、攻め方を修正した成果が表れた瞬間でした。
中盤以降はウネリもほとんど収まり、かなりポカポカ陽気で快適な船上でした。僕はインナーを脱ぎ、良い天気だと空を見上げると、12月中旬とは思えない日差し、雲にパチリ! 携帯に付けているカワハギのストラップが被ってしましましたが・・・(苦笑)
そんな心地良い日並の中、前半ウネリで苦戦していた佐々木さん、連荘でカワハギを上げこの表情です!
熱心に、ジックリとカワハギと対峙されていた青柳さん。止める誘いに変えてしたやったりです! おめでとうございます!!
秋山さんは静かに、長ハリスで攻略されていました。「そのハリス、10cmのロングハリスですね!」との問いかけに、「いやこれは、自分で結んで、12cm位あります」とのことでした。恐れ入りました。
荒川さん、最後の最後まで諦めずに釣っていましたね。数日前にタックルを揃えてくれたとのこと、ありがとうございました。また是非ご参加下さいね!
去年のTKBでお会いした冨永さん、その後、もう何度お会いしたでしょうか(笑) バス釣りに深く傾注していたこことから、カワハギ釣りにも大切な事前の情報、状況判断に関するご質問を多数いただきました。来年以降また、カワハギ大会に参加されるとのこと、応援しております!!
当日が初めてのカワハギ釣りだった根波さん。「Hondaのカワハギ動画、もう何度も観ましたよ」と、嬉しいお言葉をいただきました。また「今日はエサ付けの練習」などともおっしゃられていましたが、いやいや何の、姿の良いカワハギを釣り上げられ、満面の笑みです!
沖上り間近に良型を釣り上げた小鶴さん。「あと15分です。5分で1匹釣れば、後3匹は!」と、半ば冗談交じりでお話ししていると、「いえ、1分で1匹釣ります!」と! 直後2人で大笑いでした!!
中盤から終盤位は、やはり活性が低かったのか、エサを動かさずにジックリとカワハギに見せ、アタリが出てもすぐにはアワセに行かず、アサリを一口、もう一口と食べさせるイメージで、アタリの後は、どちらかというとややマイナステンション(仕掛けを送り気味)が良かったようでした。
終了間際は少々食いが立ったものの、特に食いの悪い時合に1人カワハギを掛けていた川崎さん(18枚、竿頭)。当日のパターンを聞くと、「エサを動かさない釣りでアタリを出していたんですよ。でも、それでも全然エサが取られない時間が続くときは、 ゼロテンションで止めている⇒仕掛け上部に打ったシンカーを利用して、極々ユックリと仕掛けを弛ませていく⇒その途中でアタリ≒変化を感じたら⇒更に少し送り込み⇒『コンッ、ではなく、コンコンコンッ』と断続的
アタリ=かぶりを振る引きを感じたら⇒ここからアワセに行きました」と解説いただきました。
これはあくまでも推測ですが、ごく低活性のカワハギでも、止めているよりも、わずかに沈んで行くエサに反応する時があるかも知れません。
これは、「ユックリとエサが沈んで行く」ということは、低活性なカワハギでも、その沈んで行くエサを目で追いやすいと考えられ、そのカワハギがエサを見ながら、ごく自然に摂餌姿勢である前傾姿勢になって行きやすく、摂餌を促すのではないかとの推論が立てられます。
集器の釣りのように、エサを沈める⇔跳ね上げる を定点で連続して行う釣りは、今回より幾分高活性が高い時には有効な場合があり、僕も自分の釣りで行うことがありますが、エサを跳ね上げる=上方に向うエサを嫌う、又は、早い動きに反応を示さず、追い着こうとすることをしない場合に、この「ごくユックリと沈める釣り」が有効なのかも知れません。
食い渋るカワハギ攻略に思案しながらも、でもそれが面白く、気が付くと沖上りとなりました。帰港まで30分余り、大舳の鈴木さんと釣り談義をしながらの航行でした。
腰越港に近づくにつれ、空気はヒンヤリと、さっきまでの気持の良い晴れ空はどこへやら、冷たい雨まで振り始めてきました。
下船後港で釣況の総括を始めると、皮肉にも雨は大粒に・・・、その後、池田丸さんからのタオル、Tシャツ、釣り手帳などの景品のくじ引きを行いました。
最後に皆さんの集合写真を撮らせていただき解散となるのですが、その間15分足らず、解散後になって晴れ間が見え始めてきて・・・、皆さん苦笑いでした。
今年最後の釣り教室でした。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。池田丸さん、お世話になりました。景品、それに、たいへん美味しいシラスをありがとうございました。
まだまだ冷めやらぬカワハギ熱ですが、今年の釣り教室は一区切り、無事に終えることができました。今年、釣り教室にご参加いただいた皆様、心よりありがとうございました。
来年は、「是非仕掛け作り教室(with懇親会)の開催を!」という声が、何名もの方からお聞きしていることもあり、新年行事などが概ね終った頃、仕掛け作り教室から開催しようかと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。