アングラー:林 良一


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2016.6.15

渋い時の考え方・湾フグ釣り教室

6月12日(日)、神奈川県鴨居の一郎丸さんにて、2日間ある内の初日、A日程の湾フグ釣り教室を開催させていただきました。

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今回ご参加いただきましたのは22名様、いつも多くのご参加ありがとうございます。

釣り教室では、出船前の30分、船上でレクチャーを行わせていただいております。

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レクチャーでは、フグ釣りに適したタックル、仕掛け、釣り方などを述べさせていただいております。

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今回レクチャーで使ったタックルは

ロッド:湾フグX・AGSガイド仕様

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リール:エアド レッドチューン

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ライン:12ブレイド・0.8号

シンカー:タイドブレイカー・30g

このタックルで中盤以降、皆さまの間で釣らせていただき、誘い下げやゼロテンションなどの釣り方をご覧いただきます。

 

さて、レクチャー終了後、青木 淳船長が舵を握る第28一郎丸は、真東に進路を取り、大貫沖を目指します!

 

航行中は、湾フグ釣りが初めての方1人1人に、エサの付け方をレクチャーさせていただいております。

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当日は、曇り予報に反して晴天、微風のベタ凪で、日が射すと随分と暖かく、絶好の湾フグ釣り日和でした。

船長がアンカーを入れ船を固定し、碇綱が張られながら船が安定すると開始の合図、皆さんは待ちわびていたように、海に仕掛けを放ちます。

今回もカメラマンさんが同船、動画撮影をさせていただき、皆さまの釣っている姿を撮らせていただきました。

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開始早々はシロギス、メゴチ、スミイカなど、ゲストが釣れ上がりましたが、程なくして渡辺さんに中型がヒット! 今日の為にMCゲームをご用意してきていただいたとのこと、ありがとうございます。

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午前中は上げ残りの潮のよう?  舳先は西に向き加減、右舷のヒットが続きます。湾フグ経験者である大塚さんも早々と1匹を釣り上げました!  回って行く度に、色々なご質問をいただきました。

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左舷舳1番の冨田さん。この日安定して釣り続けておられました。カワハギ釣りも得意との事、是非カワハギ釣り教室にもご参加いただき、その腕前をご披露していただけたらと思っております。

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「キャストしての釣りでは、風でラインが弛みますよね。その時は・・・」と、ご質問を頂いているときにアタリ! 見事に反応して掛ける鈴木さん!!

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取り込みまでの1連の動作もお見事! この日最大のショウサイフグを手になされました、流石です!!

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綾部さん、何やらスゴイ引きと格闘し、上がってきたのは大きなアカメフグでした!  1週間冷蔵庫で寝かせたその身は秀逸、是非お楽しみいただけたらと思います。

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当日は小潮回り、8時45分頃には上げ一杯で、セオリー通りではそこから下げ潮に向うのですが、潮止まりの時間が長く、中々潮が動いてくれませんでした。

また、濁りも少しあり、目でエサを探すフグの事、中々エサを見つけることができないのか、アタリが遠い場面もありました。

そんな中、中盤過ぎに、僕も竿を出してみることにいたしました。

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皆さんの中を割って入らせていただき、釣っている姿を観ていただく他、ご質問、釣り談義など、湾フグ一色の時間が過ぎていきます。

 

そんな潮止まりのマッタリとした時間、その沈黙を破ったのは泉原さん!  大きく引きこまれる竿、海面を割って暴れているのは何とトラフグです!!  ご覧ください、嬉しそうな表情です!!

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トラフグは、ガッツリと親バリ迄をも食っていました!

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トラフグに盛り上がるも、アタリとアタリのインターバルが長く、どなたかがフグを掛けても、その後釣れ続くことが少なく、拾い釣りの様相で、短い時間を置いて、船長は小まめにポイント移動を繰り返してくれました。

 

このような活性の低い時は、エサを食べない状態を「お腹一杯の状況」と捉え、満腹にも係わらず、好きなお寿司を食べることに喩えてみてはどうでしょう?

回転寿司のカウンターに座っていて、お腹は満腹。寿司の乗ったレーンが早く動いていては、皿に手を伸ばすことは無いかも知れません。

しかし、大好物で、しかも、かなり美味しそうなトロが1皿だけ、ごくユックリと回ってきたらどうでしょう?  きっと「ジックリと見て」、目の前をユックリと通り過ぎる時に、「美味そうだなぁ」と、つい手が伸びてしまうかも知れません。

それを釣りにも応用するのです!

どうやるのか?

キーとなるのは、①相手は低活性≒お腹一杯 ②ユックリと見せる ③見せる時間を長く取る。といったところで、④濁り潮=視界が悪い 加味すると・・・

具体的には

濁りのキツイ海中では、底付近で生息し、絶えず底を意識していると思われるフグは、海中に浮き難い筈なので、上方からの誘い誘い下げの幅を短くし、底を意識した誘いをすること。

誘い下げ後も、ゼロテンションでステイの、いわゆるアタリを出す間=食う時間を長く与える のです。

実際には、高活性、クリアな水色では、1mの誘いの高さ持たせていたとことを、50cm、30cmと、底を意識した誘いにし、仕掛けが着底後、高活性な場合は2秒ほどでアタリが出るところを、10秒、15秒とステイさせてやるのです(当然海底で仕掛けをピタッと止めながらのゼロテンションの精度が必要です)。

 

さて、そんな誘いを根気よく、集中力を切らさず繰り返していると、釣り座には関係なく、アタリを創りだすことができるものです。

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そうして根気よく釣り進めている内に、綾部さんにも待望のアタリが!  アワセが決まってこの笑顔、お見事でした。

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「中々今日は難しいなぁ」とつぶやいていた神山さん。でも、最後まで諦めず、当日下した和竿に入魂です。おめでとうございます。

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「萱沼さん宅の近くなんですよ」と、同ブロガー、かやごんのお知り合いの上島さん。粘り腰で沖上り直前の二連荘はお見事でした!

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ここのところ、3度連続で湾フグ釣り教室にご参加いただいている大石さん。毎回課題をお持ち帰りいただき、次の釣行に生かしているそうです。次に繋がる釣り、応援しております。

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さて、沖上り直前に食いが立ったこともあり、船長は少し、釣り時間を延長してくれました。

でも、楽しい時間はあっと言う間、帰港の時間となり、皆さん竿を畳みます・・・

 

沖上り後は、1日の総評を述べさせていただき、集合写真を撮らせていただき解散となります。

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僕にとって一郎丸さんでは、初めての湾フグ教室でした。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。何か得るところはありましたでしょうか。

一郎丸さん、お世話になりました。次は6月26日(日)のB日程(満船御礼・感謝)、こちらも頑張らさせていただきます。

 

今後の釣り教室は、7月~8月には、LT夏タチウオを、8月以降からは、カワハギ釣り教室も企画しております。

 

追記

同日、お知り合いの藤岡さんが、湾フグ乗り合いに乗船、ご本人がお作りになった、大好評のスモークチーズをいただきました!

藤岡さん、ありがとうございました。

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