アングラー:林 良一


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2016.4.26

白子まで待ち切れない! 湾フグ釣り教室

毎年ゴールデンウイークの頃より、東京湾内のショウサイフグには白子が入り始め、そんな時期を「白子祭り」と称し、引きが強い大型の個体も多く、湾フグ釣り師は期間限定で楽しみます。

ところが、「白子の前に是非1回!」というお声をいただいており、その前哨戦とばかりに【白子まで待ち切れない!】と題した湾フグ釣り教室を、4月24日(日)に、羽田のえさ政釣り船店さんで開催させていただきました。

今回ご参加いただきましたのは23名様。いつも多くのご参加、心よりありがとうございます。

 

さて、釣り教室では、宿の受付けがお済みになった方から、釣り座の公平を期すためくじ引きを行わさせていただいております。DAIWA船最前線の名刺を引いていただき、その裏に釣り座の番号が書いてあります。もちろん連座希望の方にも対応、代表者に引いていただいた釣り座より、胴中側へお並びいただいています。

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釣り座が決まれば乗船、タックルの準備となるのですが、当日は予報に反して雨・・・。それも、冷たい風も吹いてきたりと、天候の機敏を窺いながらのレクチャー開始でした。

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レクチャーは約30分間、湾フグ釣りに適したタックル、釣り方などを述べさせていただき、岩越船長が舵を握る第八えさ政丸は舫を解かれました。

ポイントの大貫沖までは航程約1時間。多摩川を出ると湾とぶつかり、複雑な波がが立ち不規則な揺れを感じましたが、それからは大型船のこと、安定した航行でポイントに到着しました。

 

ポイントではアンカーを入れて船を固定。風は北東~東寄りで、予報より強めの8~10m位吹いているよう感じます。時折降ってくる雨も厄介者で、やっと薄手になってきたウエアーのフードを被って凌ぎます。

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海がやや悪い中、流れの緩い海苔ヒビ周りにはまだ近づけないこともあり、朝一は潮も早く苦戦、オモリを追加し15号位での釣りとなりました。

そんな中、船中1匹目は大川原さんがGET! これはサバフグですが、難しい場面で本命に繋がる1匹、丁寧にアタリを出して掛けられたようです。

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続いては川窪さんが本命、ショウサイフグを釣り上げました! 川窪さんは集中力を切らさず釣りを進め、少ないチャンンスに確実に掛けて行く印象があります。

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潮が右舷に払い出している中、船下にラインが入った状態の左舷胴中で釣り上げたのは秋保さん。繰り返す誘い下げの中での「変化」を捉えましたね!

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同じく左舷の嵯城さん。「この湾フグ竿とは8年の付き合いなんですよ」と、誘い下げから取り込みまで、実に堂に入っています。

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カワハギやマルイカの名手でもある藤田さん。自ら削られた、ごく軟調の竿をお使いでしたが、しばらくすると「僕は硬い竿がスキなんですよ」と、極鋭カワハギ・レッドチューンSFに持ち変え連釣! 流石です。

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揺れの大きかった右舷舳の大内さん。船の上下動を相殺する竿の操作で手堅く釣果を伸ばしていました。昨日も乗船、連荘釣行とのことです。

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「ここのところ、中々湾フグ釣りに嵌れなかった人:①伊藤さん」 今回は序盤に釣り上げ、早々に過去を払拭していましたね! 嬉しそうな笑顔です! この日1番多くのフグを釣られていました。

 

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「松ちゃん」の愛称の松永さん。寒さと揺れにちょっと苦戦されていましが、キャビンでリフレッシュの後はこの通り、後半は連釣されていました。

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大型ショウサイフグを釣り上げたのは「ゴウちゃん」こと三浦くん。やはり揺れる舳の釣り座で竿先をコントロール、自分の間合いにフグを入れ込み掛けた、渾身の1匹ですね!

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さて、開始から2時間程は、予報に反す風雨と早潮に苦戦を強いられました。僕は釣りのご指南と共に、雨、寒さ、揺れの中皆さまを激励させていただきながら船中を回らせていただきました。時折空を見上げは、風上側の雲が薄くなってきたことを確認、その頃潮が緩み始め、雨は止み、随分と釣り易くなってきました。

ここで僕も竿を出してみました。

今回のタックルは、AGSガイドに交換した湾フグXエアド・レッドチューンにラインは12ブレイドの0.8号、オリジナルのチラシバリ仕掛けを使ってみました。

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実際に竿を出してみると、8号オモリではやや流され加減ながら潮止まりに向かう方向、オモリはそのままで良いと判断、45°以上に角度が付くラインのこと、誘い上げをするとラインに潮が当り、潮で仕掛けが浮いている感覚を感じながら、フワリと誘い下げます。

当日は、誘い下げ後、仕掛けが安定して直ぐにではなく、10秒、20秒と経ってからのアタリが多く、揺れる船上で、海底にある仕掛けを動かさないゼロテンションの精度が求められました。

ラインが斜めに入る時、例えば自分の前にラインが払い出している時は、竿とラインの角度は、最もアタリの振幅が出やすい90°近辺を保たせる為に、リールをパーミングしている構えを腰の横に持って行き構えを下げ、自然な視線の延長に竿先を持ってくるようにします。

皆さんの間に入れさせてもらいながら、そんなこともお話ししながらアタリを取っていると、潮の流れの割にはアタリが小さく、それは、トップガイドのリングの位、1~2mm程度竿先を揺らすアタリが多かったようです。

 

中盤は潮止まりを挟み、天候は安定、少し暖かさも感じられるようになりました。

そうそう、今回はカメラマンさんも同船していただき、皆さんが釣っている動画撮影をしていただきました。

 

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先日、今話題沸騰のトラフグをお釣りになった貝吹さん。昨日もえさ政さんにお乗りと言うことで、メキメキ釣りの腕を上げていらっしゃいます。

 

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いつも笑顔のダンディー根波さん。新調した湾フグXで釣り上げヱビス顔です!

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「ここのところ、中々湾フグ釣りに嵌れなかった人:②猪股さん」、中盤、潮の緩んだところで会心の1匹、沖上り間際にもう1匹、やったね股さん!

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「よんちゃん」こと松迫さん。この日2匹釣り上げ、その両方に白子が入っていたなんて、「白子まで待ち切れない」のは、よんちゃんだったのですね!

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根波さんのご友人の高須さん。外房用のフグ竿で見事掛けました。

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さて、「ここのところ、中々湾フグ釣りに嵌れなかった人:③大石さん」、粘りに粘ったた沖上り30分前、やってくれました! 僕も嬉しかったです・・・(涙)

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定刻の沖上りまで、岩越船長、今回もお世話になりました、ありがとうございました。

 

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釣り教室では下船後、1日の状況の変遷、活性の変化などに伴う釣り方などを、総評的にお話しさせていただいたおります。

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春の天候は変りやすく、今回のように、予報に反して風雨が強い場合もあるものです。結果的には防寒ウエアーが快適な日並だったのですが、季節柄サロペットだったり、薄手のウエアーに移行する時期でもあります。そんな春には、薄手のベストが便利で、フリースであったり、ダウンであったり、小さくまとめてバッグの下に用意しておくと良いです。また、もっとかさ張らない方法は、グローブや、使い捨てカイロを2、3個用意しておくという手もあります。自然の懐へ飛び込んでの釣りの事、僕は以前、真夏の8月に相当寒い思いをした経験がありました。

また、今後の湾フグの動向ですが、華やかに開幕したトラフグはやや終息状態の感があり、今後はショウサイフグの白子祭りに期待がかかります!  毎年ゴールデンウイークを境に白子が入り始め、大型に出会えるのもこの季節です。5月15日(日)には、そんな白子が入った河豚を狙う釣り教室をえさ政さんで開催予定です。

さて、今回は日並の悪い中、ご参加いただきありがとうございました。えさ政さん、この度もたいへんお世話になりました。湾フグ釣り教室はまた来月、白子祭りで開催させていただきます。

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