アングラー:林 良一


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2023.12.16

マンツーマンでのカワハギ釣り教室

以前カワハギ釣り教室にご参加いただいていた三村さん。

 

そんな三村さんよりSNSを通してご連絡をいただきました。

それは・・・

「個人的に釣り教室をしていただくことは可能でしょうか?」という内容だったのでした。

打ち合わせを重ねるうちに、巳之助丸さんにてカワハギ釣りの個人レッスンと相成ったのでした。

 

さて、当日は北寄りの風で大潮、でも大潮といっても潮の動きは60㎝足らずで「これは潮が緩いな、軟らかなロッドでゼロテンでのアタリを出そう」ということで、メインをN-MC、やや風や流れが速い時用にLC、凪で潮止まりの居食いを想定しての極鋭湾フグの3本を持って行ったのですが、これが裏目と出たのでした・・・(苦笑)

 

早朝の巳之助丸さんの宿で待っていると、そこに釣友の前田さんが登場!

 

僕らと同じカワハギ乗り合いなのだそうですが、前田さんは浩喜船長の21号船、僕らは大船長の20号船だったのでした。

 

舫を解かれ出船した船は平作川を下り久里浜湾へ、そこから竹岡沖に向かうと思っていたら取舵で北上、鴨居沖に向かったのでした。

 

開始の合図と共に仕掛けを投入すると、遥か後方へと流されて行きます。

開始から1時間半頃に一番潮が速い時間帯ですので、最初からこれでは・・・

最初N-MCで釣り進めましたが穂先の良い部分が曲がり切ってしまい、幾分硬調のLCに持ち替えますが、早潮に加えて二枚潮で、得意のゼロテン釣法ではかなり苦戦を強いられました。

そんな中でも右隣の三村さんがカワハギを釣り上げます。

 

 

舳方向も艫方向もたまにカワハギが上がる中、僕一人がアタリを出せずに苦戦、そのまま1時間半が過ぎて行くのでした・・・

おそらくその時間まで、船中0は僕だけだったかもかも知れません。

 

さて、そういった最中も三村さんとお話ししながら質問をお受けしたり、ちょっとしたアドバイスをさせていただきながら釣り進めて行きます。

でも「マンツーマンでの釣り教室なのに、講師が0釣果では・・・」と内心穏やかではないのでした・・(苦笑)

 

二枚潮ですので、ゼロテンをキープしようにも海中ではラインがS字のようになりながらどんどん竿先を送って行ってしまう状況でしたので、思い切ってオモリを背負って宙で勝負してみました。

そうすればラインの弛みも最小限に抑えられアタリが出るのではという思惑からです。

30号のオモリを背負って曲がり込むLCの穂先、ユックリと下げて行くと違和感、そこで数センチ下げごくユックリと聞き上げるとガッガッガッとロッドをタタキました。

 

小型ながら手応えを得て、そこからは快進撃的に釣り上げて行きましたが、潮が緩くなるとアタリも減っていったのでした。

 

少しアワセのスピードが速かった三村さん、アワセの初動から聞きアワセをマスターしてこの通り、お見事でした!

 

松輪の船も集結している鴨居沖、潮止まりからは中でも一番軟らかな穂先の極鋭湾フグに持ち替え得意のゼロテン釣法に切り替えました。

 

オモリ着底 ⇨ オモリを切ってヒラウチ ⇨ オモリ着底オモリパタパタ ⇨ ゼロテンでステイ ⇨ 小さく穂先を震わせるアタリ!

ここで聞きアワセると? 何か引きがおかしいのです・・・?

上がってきたらやっぱりダブル、誘いがドンピシャに合っていたようでした!

 

 

さて今回のカワハギ釣りでは、「潮の流れは緩いだろう」と高を括った、ある意味固執し過ぎて失敗(というほどではないのですが・・・)した例だと自覚いたしました。

当日持ち込んだロッドは左から右へと軟調になって行き、左からLCN-MC極鋭湾フグとなります。

 

たらればですが、VSやボトム、F1などをもう一本持ち込んでいたらもう少し釣れたかも知れません(言訳)。

 

さて、今年の冬にしては少し寒かった1日、三村さん、パーソナル的なカワハギ教室では得るものはありましたでしょうか。

 

帰りの駐車場では、以前釣り教室にご参加いただきました浜口さんと釣り談義、ありがとうございました。

 

巳之助丸さん、大船長、大女将さん、写真を提供いただきました前田さん、ありがとうございました。

年内にもう一回、試したいことがあり巳之助丸さんにお世話になる予定です。