アングラー:林 良一


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2021.6.21

今季初の湾(ショウサイ)フグ釣り教室

初夏、その白子が珍重されるショウサイフグ。

微細なアタリを創り出して掛けるテクニカルさと、その食味とで人気がある魚種でもあります。

そんなショウサイフグを狙った釣り教室を、4月24日(土)に羽田のえさ政釣船店さんで開催させていただきました。

 

早朝の宿の前のテラスでは、ご参加の皆さまをお迎えする形で釣り座のくじ引きをさせていただいております。

 

出船30分前を過ぎる頃から船上でレクチャーを始めました。

 

レクチャーでは、ショウサイフグとは? どんなタックルで釣るのか? 仕掛けは? 釣り方は? などについてお話しさせていただきました。

 

レクチャー終了後に出船、出船後は船を一巡させていただき、魚との最初の接点であるエサ付けをお伝えさせていただきました。

 

 

ポイントの大貫沖までは航行時間弱、船長の合図と共に皆さん早速釣り始めました。

 

緩い北風に下げ残りの潮、開始早々は艫側有利の潮でした。

ただ、中々アタリが無いまま数か所移動、それからちょっと長めに移動、僚船が釣っている富津沖へ向かいました。

 

ここで、当日船中1匹目となるヒガンフグからアタリが出だしました。

 

さて、湾フグを釣る仕掛けは、大きな親バリにエビの尻尾を1匹分取り付けて使う「親バリ仕掛け」と、その親バリを小バリに分散した「チラシバリ仕掛け」があります。

僕はもっぱら自作のチラシバリ仕掛けを使い、オモリにはタイラバ用のものを、その先にカットウバリのLを取り付けています。

 

釣っている方々お一人お一人の隣に入らせていただき、誘い下げの速度であったり、ゼロテンションのコツであったりをお伝えしながら、ご質問にお答えしたりと、ユックリと船をまわらせていただいた後にロッドを出してみました。

ユックリとした下げ残りの潮、潮色は濁り、仕掛けを回収してみるとオモリが冷たい・・・

底潮が冷えてしまっているようなのです。

そうなると、フグは砂の中に潜ってしまうこともあり休眠状態、かなり厳しい釣りになる予感なのです。

ただ、10時過ぎから流れて来る温かい上げ潮に期待し釣り続けてみました。

 

船長はこまめにポイントを探ってくれ、上げ潮がより早く流れて来るであろう湾口に近いポイントも探ってくれましたが、どちらかというとごく僅かに下げ潮が残っているようで、期待の上潮は流れないままなのでした・・・

そんな中でも皆さん、集中力を切らさず頑張ってくれました。

 

残念ながら沖上がり迄期待の上潮は流れず、釣果的にはちょっと厳しい釣り教室になってしまいました。

ただ、トップシーズンに向かって白子も大きくなり、水温も上がって行きこれからが本番のショウサイフグです。

 

下船後は、宿の裏手にて、当日の状況をお話しさせていただいており、次回以降の釣りのヒントにしていただけたらと思っております。

 

ご参加の皆さま、船の揺れは船上以外に創り出すことができません。

たとえアタリが遠い日であっても、他の釣りでもアドバンテージが高いゼロテンションの練習、習得していただけたらと思います。

えさ政さん、大船長、女将さん、岩越船長、この度も大変お世話になりました。

 

えっ?「りょうさんのフグの釣果は?」・・・ですか?

沖上がり20分前、遠投していた仕掛けにアタリがありました。

そのファーストコンタクトは掛け損じましたが、そのままカーブフォールさせ、着底直後のアタリで掛け直しました!

心地よい重みと引き、大型特有の横っ走りです!!

だがしかし・・・??

リーリングしてくると、フグ特有の頭を振るグングンという引きでは無く、細かくプルプルと、それも左右によ~く走ります。

獲物は・・・・

大サバでした(笑)

 

今後のえさ政さんでの釣り教室は、江戸前アナゴ、湾(ショウサイ)フグ釣りと続きます。