アングラー:林 良一


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2016.7.1

湾奥より出船・開幕直後の夏タチウオ!

「ツッキー」こと高槻くんもブログに書かれていたように、今年の夏タチウオ釣りは、好釣果で開幕いたしました。

夏タチは、僕も毎年待ちわびている釣りであり、7月には4回のタチウオ釣り教室を開催させていただくこともあり、6月29日(水)、浦安の吉久さんより、乗り合い船初日のタチウオ釣りに行ってきました。

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開幕当初の夏タチウオ釣りの特長として、大幅な食いダナ(水深)の変化がある場合があるので、深い場合は100mも視野に入れ、浅い場合は10m以浅を狙える2タックルを用意しました。

奥は深場用として

ロッド:極鋭ゲーム M-175 AGS  シンカーはMaxで60号

リール:ミリオネア バサラ

ライン:メガセンサー12ブレイド 2号(1.5号でも良いと思います)+リーダー8号1m

手前は浅場用として

ロッド:リーディング 73 MH-200 シンカーはMaxで40号、30号メイン

リール:スパルタン

ライン:メガセンサー12ブレイド 0.8号+リーダー6号1m

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テンビンはどちのタックルの場合でも、愛用の名古屋テンビンを改造したものを使用し、ハリスは5号2m、その先に極小のパワースイベルを介し、12号を40cmほど結び、ハリはこの時期のタチウオの型を考慮し、小さ目なものを結んでみました。

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同船の根波さんは、手得難い快適船タチウオ仕掛けSS、ハリサイズも1/0と2/0をご用意されていました。

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吉久さんで用意しているエサは、新鮮なコノシロの切り身です。

新鮮がゆえ、背の青黒いウロコ模様が鮮明な切り身で、この模様がタチウオを魅了するのかも知れません。

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さて、江戸川に係留された船の上で、そんな釣り談義をしながらのタックルの準備は楽しいものです。

定刻の6時半に舫を解かれた吉野 昭久船長の船は夏タチを求め、薄く朝もやの掛かった東京湾を、軽快なエンジン音、舳先で切る波の音と共に航行していきました。

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事前の情報では、ここのところ浅ダナで食い出し、「これぞ夏タチ!」という様相なのですが、神出鬼没のタチウオの事、どうなることでしょうか?

キャビンの中でそんなことを考えていると、座りながら目をつむっているわけにも行かず、1人釣り座へ、船の行く先を見に出るのでした。

 

その心配をよそに、富津岬の北側、富津航路当りにタチウオ船団ができているではないですか!

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魚探に目を落しながらスローで航行していた昭久船長、船団の大外を半周したところで軽くリバースギアをかけ、釣り開始の合図がでました!

「水深12m、8mから上まで探って下さい。タチウオは水面まで追い掛けてきますからね。シャクリをシャープに!」との、丁寧なアナウンスの中、周りの船を見やると、船団はできているものの、タチウオがキラッとくねりながら取り込まれる船は見受けられません・・・

「朝一のチャンスタイムにこれでは・・・、低活性かな?」と、リールのハンドルを1/4回転ずつ、スローな誘いに時折ポーズを入れながらシャクリを入れるも無反応・・・

ハンドル1/2のシャクリにシフトしてしばらく、無反応・・・?

どうしたものでしょうか・・・

 

ポイントを小移動しながら船が小川丸さんに近づくと、そこには「マツさん」こと松浦さんの姿が!

でもマツさんも、すれ違い様に、しきりに首をかしげていたのでした・・・

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さて、移動の合図が無い時は反応はある筈なので 反応有り⇒アタリ無し≒低活性 なのかも知れず、ではと、ロッドを下向きに、引き上げ時には直線状になる名古屋テンビンの特性を生かし、ハンドル1回転で1シャクリ、それもシャクリの速度は早く、半呼吸ほどのポーズを入れながらのテンポに変えた途端、底から6m付近でアタリ!  リーディングを半円近くになるまで曲げ込むトルクフルな引きに今季も出会えました!

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パターンが分かってくると、群れが通過する時には特に、面白いように釣れ上がるのが夏タチの醍醐味で、隣の根波さんも軽快に釣り上げます!

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開始から小1時間位経つと、船のあちらこちらでタチウオが釣れ出しました!

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初めての方でもこの通り、この時期は入門に最適です!

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この頃僕は8本、更に活性が上がることを期待していました。

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でも、釣れるパターンは刻々と移ろってしまうもので、しばらくすると沈黙の時間が続いてしまいます。

そんな時のショートバイト(極一瞬のアタリ)では、その後誘い上げてきても、シェイクしても再びアタリは訪れず、業を煮やして仕掛けを上げてきてみると・・・

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このエサの状態はまだ攻められそうですが、こんなことになっていることもありました。

これでは、エサの先を咥えた途端に切れてしまい、1本のタチウオに繋がることは無いと思われます・・・

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タチウオは小規模な群れで移動しているようで、その群れの真上に船を止めた時が最大のチャンス! その時に連荘して数を稼ぎ、その後は軽くキャストして広範囲を探ったりと、釣れない時間帯でもポツポツと数を伸ばして行きました。

終盤、各船が突然西に移動!  期待を込めてシャクリましたが、ここのタチウオはちょっと気難しく、1本のみ追加し、30本で終了でした。

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今季も十分手応えを感じ、十二分に楽しめた夏タチでした。

富津岬に「また来るね」と別れを告げ、船は北上、旧江戸川河口を目指しました。

吉久さん、お世話になりました。昭久船長、ありがとうございました。

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吉久さんでは夏一杯は夏タチウオの看板を掲げていると思います。

浅場ゆえ入門に最適、数を釣るならそれなりのテクニックが必要な、東京湾の夏の風物詩 “夏タチウオ” 、是非釣りに行かれてはいかがでしょうか。

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