アングラー:林 良一


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2016.6.21

間詰めからアタリ活発! アナゴ釣り教室

6月18日(土)、今季2回目となるアナゴ釣り教室を、羽田のえさ政釣船店さんで開催させていただきました。

開幕当初はそこそこな釣果で推移していたアナゴですが、その後やや低調に。それからは、教室数日前から釣果が上がり出していました。

そして迎えた教室当日、関東は30℃近い猛暑のでしたが、日が傾き始める16時を過ぎた頃から、皆さまが続々と宿に到着されました。

今回は21人のご参加をいただきました。いつも多くのご参加、ありがとうございます。

 

さて、釣り教室では、出船前にレクチャーを行っております。

簡単なアナゴの習性から始まり、「江戸前とは?」、適したタックル、基本となる仕掛けや応用編、釣り方等を述べさせていただいております。

これは、実際に竿を手に取り「小突き」のご説明をしているところです。 ロッド:アナゴX リール:スマックRT ライン:12ブレイド0.8号

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レクチャー終了後は出船。少し南風がありましたが、岩越船長操船の大型船は、暮れはじめる東京湾を南に進路を取り、風波を切りながら航行しました。

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アナゴ釣りの大場所、木更津沖までは航程45分程。僚船も続々と到着する中、ポイントを決めるとアンカリング、早速釣り開始です!

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釣り始めてみると、そう南風は気にならず、2本竿の方も、1本竿の方も、思い思いに小突き始めました。

レクチャーでは「アナゴ釣りの最大の時合は日没後15分程。日が落ちてしばらくの、夕間詰め過ぎにアタリが集中する」とお伝えしています。

そんな夕暮れ時に、船中最初のアナゴを釣り上げたのは浅石さん。

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良く見れば、このマルオモリは快適船シンカー! その丸型の、上下に出ているアイにハリスを接続されていて、上部は何と遊動式!! 釣行前、午前中の作ったとの事ですが、それで早々に1本、実に良く出来きた仕掛けです(感動)

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「ゴウちゃん」こと三浦くんは、アナゴ釣り歴通算4回目とのこと。チャンスの間詰め時にアワセが決まり、大型をGET! お見事です!!

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MCゲームエアドRTの組み合わせも悪くなく、柔軟なMCの穂先が、イソメの先端を咥えて引っ張るようなアタリも弾かず、しなやかな穂持ちが食いを促します。

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「美味しいアナゴに虎視眈々」の杉野さん。開始早々から気合が窺えました。アタリがあって一瞬間をおき、アワセが決まりこの通り、お見事です!

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湾フグ教室にもご参加いただいた鈴木 りえさん。MCゲームを使っておられて、良い時間帯に確実にGETです!!

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アナゴ釣り初挑戦、研究熱心な大河原さん。MCゲームエアドRT、丸型オモリで手堅い1本を釣り上げあれました。

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さて、潮が濁っていたので、明るい内から釣れ始めましたが、最大のチャンスタイムが訪れる日没間際となりました。

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もう、10年振り位にお会いした野上さん。以前は良く、同じ宿でアナゴ釣りに興じていた仲間でした。抜き上がる瞬間を撮りたかったのですが、アナゴが切れちゃった・・・、ゴメンネ、ケンちゃん(謝)

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オリジナルカラーにペイントされた丸オモリ仕掛けの廣瀬さん。ご自分でカスタマイズされた仕掛けでの1本は、また格別ですね!

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初挑戦の伊藤さん。船アオリ用の短かい竿で、間詰め時に4本、ラストも好調、8本のアナゴを釣り上げていらっしゃいました。

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2本竿を駆使し、手慣れた様子の上条さん。こういった「メソ」と呼ばれる小型アナゴはエサ取りが上手く、掛けるの難しいのです。流石です。

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嬉しい1本にこの笑顔の下田さん。小突いている竿先に違和感!? その後の本アタリでの鋭いアワセが決まりました!

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スピニングの2本竿を繰る高橋さん。段違いの2本バリが、アナゴ釣りのツワモノだということを物語っています。

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「りょうさん、アタリが無いんだけど、どうしてだろう?」と、お声掛けいただきました笹本さん。仕掛けを上げていただくと、どうもエサのボリュームが少ないようでした。ハリ一杯にタップリとイソメを房掛けにし投入、他の方の所へ回っていたら、「きたきた、キタァ~~!」とリールを巻いておられました。

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さて、間詰めを過ぎ、サービスタイムは終了、ここから沖上りまでは、アナゴと釣り人の根比べ、少ないアタリを、又は、一瞬の盛りあがりをどう捉えて行くかが釣果を左右します。

 

当日の状況は、南風で、終始下げ潮、開始早々はやや早めに下げ潮が流れていました。

潮が流れる≒活性が上がる セオリーと、濁り潮=暗い海底 との複合作用で、夜行性のアナゴは開始早々からアタリを見せ、活性が高いゆえハリ掛かりも良く、僕は船中を速足で、カメラをポケットから出しながら移動、写真を撮らせていただきました。

 

やがて食いが落ちてくると、今度は打って変って、沖上りまでのアナゴとの神経戦に入りました。

その間1時間半余り、アタリの初動=イソメの端を咥えるアタリ はあるものの、アナゴの口の中にハリ先が入っていない為、ここでのアワセは早アワセとなってしまい、アナゴは掛かりません。

そんな時を打開するには、1つは小突きのインターバルを長く、2秒に1度小突いていたリズムを、3秒に1回、4秒に1回と、少しづつスローペースにして行ってみるのです。

そうすると、エサが海底で止っている時間が長くなるので、活性が下がって食い気の無いアナゴに、ジックリとエサを見せ、食べる間も与えてやることえができます。

でも、こうしてアタリを出すのに苦心する時は、前記したように、大抵イソメの先だけを咥えたアタリが出ますので、その違和感のようなアタリを感じたら、小突きを止めて本アタリを待つのか、はたまた小突き続けるのかなどは、アナゴ釣りの経験の担うところが大きく、極端な事を言わせていただければ、1匹1匹、「本アタリを出す間」は違っているものなのです。

 

さて、木更津沖にも夜の帳が下りるころ、船長はアナゴをさばき出しました。

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目打ちを打って、1本1本丁寧に、上乗りの廣嶋くんがキレイに洗って中骨と一緒に持たせてくれます。

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2本竿をこのように、手の甲を上に向け、吊り下げるようにリールごと竿を持つと、小突きの精度が上がります。

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皆さん、アナゴとの持久戦の真っ最中! 根気よく小突くリズムをスローに、オモリを聞き上げた時に違和感!? そこでアワセを決めた新井さん、お見事です!

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大石さんも粘り勝ち! ロッドはMCゲームエアドRTが映えます。大石さんはこの後富津に移動し、翌日はタチウオに乗られたそうです。タフです、感服いたします。

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前回のアナゴ釣り教室にもご参加いただいた長島 ふみえさん。自己記録を更新! 更なる飛躍をです!! 応援しております。

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自作の遊動丸オモリ、親子サルカンを使っての仕掛けで釣り上げた相馬さん。自作の仕掛けで釣り上げた1本は一塩です!

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揺れ動くアナゴにつられて、2本バリのもう片方も揺れています。そのエサのボリュームが、アナゴのアタリを誘発します。

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半夜釣りのアナゴ釣りは、釣り時間の短い釣りとなりますが、そこには凝縮した、濃密な時間が流れています。

船長の沖上りの合図にはいつも、「もう少し釣りたい」という、後ろ髪を引かれる思いがあるとおもいますが、ことアナゴ釣りには、神経戦が終わった爽快感が伴うものです。

中々難しい場面もありましたが、是非それを、次の釣行に繋げ、生かしていただけたらと切に思っております。

 

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。えさ政さんでは今後、LTタチウオ釣り教室、秋からはカワハギ釣り教室、また、湾フグ釣り教室も開催して行きます。

えさ政さん、今回もお世話になりました。岩越船長、廣嶋君、ありがとうございました。

 

今季復調したアナゴ釣り、まだもう一盛り上がり、二盛り上りあるかも知れません。

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