復調・江戸前アナゴへ行ってきました!
震災の年より4年間、不調が続いていたアナゴ釣り。同時にウナギの稚魚も獲れなくなったりと、地震と地殻、産卵場所などに、何だかの因果関係があったのでしょうか?
そんなアナゴ釣りも、去年は少し回復傾向になり、5年目の今年は復調、釣り教室を開催できるまでになりました。
その釣り教室の前の肩慣らしにと、5月20日(金)、浦安の吉久さんへ夜アナゴ釣りへ行ってきました。
当日は、アナゴ釣りデビューの高沢カズくんと一緒に宿へ。彼はいつも「帰りは夜遅いからな~、晩酌は翌日かな~」など、釣る前から美味しい計画に虎視眈々なのです(笑)
宿で談笑していると、朝出船の船が帰ってきます。「アジ、今日はデッカイのが沢山釣れたよ~!」などと聞こえてきたり、5日前、えさ政さんの湾フグ釣り教室にご参加いただいた種井さんがフグ船にお乗りになられていました。
種井さんは「今日は7匹釣ることできました。教室でのことが役立ちました」と、不肖講師にとっては、たいへん嬉しいご報告をいただきました(涙)
さて、当日はもう一人、演歌歌手の香田 晋さんに似ていることから「香ちゃん」と呼ばれている佐藤くんも合流、楽しくなりそうです!
今回は、アナゴXにスマック、ラインは12ブレイド0.8号のタックルと
マルイカAGS-F、メタリア・マルイカMHにエアドの組み合わせを用意、ラインはこちらも12ブレイドです。
仕掛けはオリジナルのアナゴ仕掛けを用意しました。
さて、峯岸船長が舵を握る船は、夕方の江戸川を下り東京湾へ、木更津沖のポイントを目指します!
エサは新鮮なアオイソメを使います。
船バッグに張り付けたタオル掛けに、遊動式中オモリの控えを吊るすとベストマッチ! 潮の流れによるオモリ号数の変更を容易にします。
ハリ外し、エサ箱が付いたマイ・アナゴバケツを持参、両膝で挟み込むように釣り座に座ります。
さて、アナゴ釣りの大場所の木更津沖が近づいてきました。大きな新日鉄の溶鉱炉が象徴的なポイントです。
2本バリ仕掛けにエサをタップリと付け、アンカリング後の開始の合図にを待ちます。
アナゴ釣りは「小突き」の釣りと言われますが、個人的には「小さく聞く」の繰り返しの釣りと捉え、ゼロテンション⇒小さく聞く⇒下げる の、規則的な繰り返しの中でアタリを出して行き、小突きは肘の曲げ伸ばしで、船の揺れを手首を使って補正し、小突きの精度を高めます。
2本竿のこと、左右のタックルを同じものにすることによって、どちらかの竿に何かしらの変化=アナゴが仕掛けに寄ってきている を察知し、その後アナゴがイソメの先端を咥える前アタリが出たら、ハリが口の中に入る本アタリに備えることができ、アワセのタイミングを確実なものにします。
さて、当日の木更津沖は下げ潮回り。クラゲが多いことも鑑み、船長は潮通しの緩いポイントに船を回しました。
2本竿で小突くこと数分、片方を入れ替えようと仕掛けを回収、置き竿にしていた方にアタリが出ました!
でもここで慌ててアワセを入れず、「ゴツゴツゴツ」という、ハリ先がアナゴの口に(刺さってではなく)引っ掛かり、くねりながらイヤイヤをしている、又はローリングしている(と思われる)アタリを感じたら、短い竿のこと、「ハイッ」と手を上げるように大アワセを入れ、ラインを張りながらリリーング、竿を下げて行きます。
水面付近の点滅ライトが見えてきたら、竿を下げ、ラインを巻き込み、アナゴを一気に船内に取り込みます。
香ちゃんは2度目の釣行、「前回は訳が分からず1本でした、今回はもうちょっと釣りたいです」と言っていましたが、夕間詰めに早々と釣り上げ、前回の5倍のアナゴを釣り上げ、翌日美味しくいただいたそうです。
高沢カズくんもやります! アナゴXの小突きに慣れた頃、「きた、きた、きた、キタァ~!」と、嬉しそうにリールを巻いていました。
僕は大型主体に間詰めで3本、船長はロープを伸ばしたり、アンカーを入れ替えて、ここぞというポイントを小まめに移動してくれます。
途中中々アタリを出せない時間帯もありましたが、この日は大型主体で船中7人で50本近い釣果でした。
今年はクラゲが多く、それゆえ、潮通しが良いポイントでは釣り辛くなってしまうのですが、浅場の大型も健在で、前々アタリを察知してから掛けるまでの攻防が味わえました。
アナゴ釣りは、朝出船の船に乗り、帰港してからアナゴへ乗船という方法も取れ、吉久さんでは、そんなダブル釣行には、お得な乗船料の割引きがあります。
釣り上げたアナゴは、船長がキレイにさばいてくれますので帰宅後も安心です。
包丁の背でヌメリをしごいて白焼き、煮付け、骨はから揚げと、江戸前のアナゴをご堪能いただけたらと思います。
昨日は、同じく吉久さんでのアナゴ釣り教室、6月18日(土)は、羽田のえさ政さんでアナゴ釣り教室の開催を予定しております。