アングラー:林 良一


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2012.7.2

〈林〉【湾フグスキルアップ講座 Vol.3】 at えさ政釣船店

7月1日(日)、大田区羽田のえさ政釣船店さんにて、吉久さんから続き3回目となる湾フグ教室を開催いたしました。

今回ご参加いただいた方は26名。湾フグ釣りが初めて、または経験が数回の方もいらっしゃればエキスパートの方のご参加も有りと、今回も様々な経験、様々なタックルの方々との湾フグ教室となりました。

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 多摩川の河口付近に宿があるえさ政さん、大潮まわりのソコリ(一番潮が引いた状態、「底る」とも)には、大型船の船底が擦ってしまう為、船を多摩川の中程まで出しアンカリングし、そこで出船前のレクチャーと相成りました。

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そして、ご参加の皆さんの服装を見るまでもなく、釣りをするにはたいへんに良い季節となってきていて、DAIWAからはこんなスタイリッシュなサンダルが発売されました! 得意のステッカーチューンを施し、今回の釣行から履いてみましたが、濡れている船上でもほとんど滑り知らずでした!!

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出船前のレクチャーでは、「一昔前以前は、大貫沖の海苔ヒビ周りで一部のマニヤックなファンに愛されていた湾フグ釣りですが、その微細なアタリ、掛けた後の『横ッ走り』と言われるスリリングな引き、そしてその食味と、ライトタックルが普及し始めるのと時を同じくし、そのテクニカルゆえの面白さにファンが急増している釣り物ということは周知の通り、外房のフグ釣りとはその難易度、繊細さにおいて一線を画すところがある」を冒頭に、

1、繊細なアタリをより大きく出す為の工夫

2、オモリの形状によるアタリの出方の違い、色の効果

3、基本的は釣り方

4、大切な細かな部分

をご説明後、今日これから向かうポイントの予想される状況などをお話しした後質疑応答をし、出船前約30分のレクチャーは終了、岩越船長の操船で船は一路大貫沖へ向かいます。

先ほどの「ポイントの予想される状況」とは、今回は一週間前位から黒潮が差し始めていること。その影響で水温が20→21℃に上昇していることから考えられるのは・・・、「産卵期最中の水温上昇=活性向上。黒潮はクリアな黒潮だけに、目でエサを探すフグには好条件」ということになり、数日前から各湾フグ船の釣果は上昇傾向。当日は下げ残り後緩い上げ潮一本、それに凪予報、活性の高いと思われるフグ・・・、ん~、個人的にも1日竿を持ってガチンコでフグと対峙したい程の(笑)、「これ以上好条件の日は無い!」と思われる日でした。                                      

 

富津岬を回り込みポイント付近の海域に到着。船がスローに航行しながら海を覗き込むと、よい塩梅の潮色! 近くには同じく黄色の船、吉久の大澤船長に手を振り、彼に向かって頭上で大きく、両腕で○とサインを出してみると、彼からも大きな○のサインが!! 「期待が持てそう」が「期待が持てる」に変わり、今日これから起こりうる出来事に不肖講師の胸も高鳴ります!!!

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アンカリングして釣り開始の合図。そして、開始早々予想的中の船中1匹目が取り込まれ、続々と起こる歓声と共に船中あちらこちらで大型のフグを抜き上げる場面が見られます! 先ほどの期待がどんどんと確信へと変わって行きます!!

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釣り教室では、「基本的に自分は釣りをせず、ご参加の皆さんに釣っていただき何かを持ち帰っていただきたい」との思いの為、ご参加の方のタックルをお借りして実際に釣って見せたりということはしていたのですが、ここのところの教室では、「りょうさんも自分のタックルで釣って見せて下さい」との声も多く聞かれ、今回僕も自分の竿を携えながら船中を回る時間も設け、実際僕が釣っている姿を見ていただきました。

そうして船中を回っていると、1人で釣っている時よりも圧倒的に情報量が多く、その日のパターンをいち早く読みとれるもので、アンカリングしている船のこと、それぞれの釣り座でのベストな攻略法などもお伝えすることができました。

 

時間が経つ毎に潮の流れ具合がユックリと変わり、アタリが遠のいたり、または活発に出たりを繰り返しながら、終わってみれば船中100匹を越える釣果、状況的には皆様に満足いただける釣り教室になったのではないでしょうか。

 

帰港後は景品を掛けた抽選会です! えさ政さんからは皆さんに参加賞、ダイワの浅石さんからは、スタイリッシュなDAIWAのステッカーを皆さんにいただきました。ありがとうございました。

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 天気もなんとか持ち、笑顔の絶えない楽しい釣り教室となりました。

ご参加の皆さんありがとうございました。 今後とも続けてまいりますので、また是非よろしくお願い致します。

 

追記

今年はフグの外道にヒイラギがよく釣れ、当日も煩瑣にヒイラギが上がっていました。

「外道のヒイラギは美味しいんですよ!」と伝えて回っていたのですが、船長より沖上りの合図が出ると方々から「りょうさん! ヒイラギ取っておきましたよ~!!」と、18Lクーラー半分以上のヒイラギが集まってしまいました・・(汗)

帰宅後数えながらさばいていると何と122匹・・・

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湾フグ釣りに行ってヒイラギ束オーバー! これをワイルドと言わずしてなんと言うのやら・・(自爆)

でも、型は小さいけれど、味はとっても美味しいですよ~!!

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追伸

昨夜、釣り教室の打ち合わせ等でやり取りしているえさ政さんの女将さんから届いたメールの一部抜粋です。

「当宿からご予約いただいたお客様より(お帰りになった後)電話をいただき、たいへん満足なご様子でした。また、通常乗り合いでお越しいただいた2名の方も(釣り教室の船への)乗船を迷っていましたが、帰港後はやっぱり行ってよかったと喜んでいました。」

昨夜はヒイラギさばきでバタンキューだった為、今朝PCを開いて読ませていただいたのですが、全文で十数行の文章を笑顔で2度ほど読み返してしまい、朝の一時、昨日の追憶を交えながら、しばらくの間微笑を禁じ得ませんでした。

本当に心よりありがたい限りです。 ご参加の皆様に、そして釣りに感謝しております。