アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2010.6.15

〈林〉温故知新 

人生においてはもちろん、釣りにおいても大先輩の永田さんの先のブログ記事に、生意気ながらもたいへん共感させていただいています。

 

「見る必要が無いのではなく、何故そうなったのか?考えて欲しいです。」

度々生意気ながらなのですが、まったくその通りだと考えています。

 

PEラインが全盛の現在ですが、以前はPEラインに比べると、伸び率が高くて太いナイロンライン全盛の時代があったわけで、ナイロンを道糸としてカワハギを釣り、ナイロンラインでのジギング等では、振り返るとさぞ難があったことと思われます。

それは何もラインだけには止まらず、竿、リール、オモリや鉤、マルイカではスッテやイカフック等々、大まかなタックル部分から細やかな仕掛け部分の隅々までに至り、釣りに関するとこの全てが進化して向上+釣技の発達=釣果アップという現実があります。

でも先のナイロンライン、「テグス」と呼ばれ絹糸を使った、決して使いよいとは言えない糸に替わり、その当時は最高のアイテムであり、ナイロン以上のものが無かった時代、それで獲物と対峙していた諸先輩、何故今の道具、釣技になったかを知り尽くしていているからこそ、「見る必要が無いのではない」と言い切れると思いますし、その確信が自信、経ては釣果に結びついて、確固たる実績を作り出し、またそれが裏付けになり、新たな釣方、道具への開発に結びついているのではと思っています。

 

「私は常に 【どうして?】この言葉を頭に置いています。」

疑問の無きところに改善や発展は無しで、永田さんレベルになっても常にその意識、気持ちを持って、更なる前進を続けて行っていらっしゃる・・・。

 

「PEしか使ったことないのにナイロンを否定するな、使ってみて、それでメリット、デメリットをハッキリ体に叩き込み、その上でPEを使いこなしたら・・・、それは強いぞ」

とは、釣りの先人の言葉。

 

素材の進化=道具の進化。

それを取り入れ釣技を牽引して行く先人の方々。

常に目標、指標とする釣りの先人の方々に啓蒙され模倣し、次回の釣行に思いを馳せている時、釣り人冥利に尽きるそんな瞬間は心地よいものです。

時代が移ろってもそこは不変なところで大切だと思いますし、釣人皆共通に持っている気持ちかもしれません。

 

温故知新:古きを訪ねて新しきを知る 

釣具の進化にはめざましいものがありますが、それだけにとらわれずに、「何故そうなったのか?」が、自分の釣りを発展させて行くためにも大切だと感じています。