アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2010.5.21

〈林〉釣りの面白み

釣り上げた獲物の内訳、結果などを指す言葉として使われる「釣果」。

それは数であったり、大きさであったり、またはその両方であったりします。

釣果が多い程、釣果が上がる程、おしなべて喜びは多く、無論釣れないよりは釣れる方が楽しいものです。

釣果に釣りの面白みを感じ、家にいても仕事をしていても、ご飯を食べていても終始釣りのことが頭をよぎる・・・、実は僕もそんな輩なのですが、去年位から、「釣りに対して何に喜び求めるか」ということを、少しばかり冷静になって見つめ直す自分がいました。

 

先の釣果はもっともで、一番分かりやすい釣りの面白みなのですが、釣りをしている自分を取り巻く環境も、釣りの面白みには欠かせない要素の一つだと考えられ、気心知れた釣友達との仕立てなど、どの方の隣の釣り座になろうとも、船のどこに座ろうとも、当日分かるその席次をワクワクしながら待っているものです。

 

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また、単独で初めて訪れる乗り合い船でも、船に乗り込む当日に分かる隣の釣り座の方々。

隣り合った釣り座の方がその宿の常連さんで、面倒見がよく話し好きな方であったり、はたまたビギナーであったり、そこでの出会いも一興、大切な釣り環境で、その日の面白さ=充実感に係わってくると思います。

初めて行く釣り宿で、その宿を愛し、良識のある常連さんと隣合うとラッキーで、その宿のことはもちろん、今日向かうであろうポイントの情報を話してくれたり、初対面の僕を和ます為に冗談を言ってくれたりと、そんな素晴らしい常連の方にお会いしたことが何度もあり、そんな時は早々に緊張が解け、これから対峙する獲物にトキメクと同時に、隣に座っている、初対面ながら笑顔を絶やさない釣りの先輩に心引かれるものです。

そして大好きな海、船で沖へ出るだけで高揚した気分になり、そして凪の海ほどより安心してリラックスできるものではないでしょうか。

 

そしてもう一つ、釣果の追求と釣り環境を良い方向に持っていく為の「自己啓発」。

「文武両輪」とはよく言ったもので、勉強だけできても、力だけが強くてもダメ、その双方がバランスよく持ち合わされていることが大切という考え方であり教えです。

釣りでの「文」とは「思考」とも言い換えることができ、それは、経験に裏打ちされた仕掛け作りであったり、新たな釣り方の追求、自己流を極める為の考え方であり、いざ実釣では、先を読み、次の展開に使うであろう経験の引き出しをいち早く選び出して当てて行く判断、技量、そして、自分の周りを取り巻く環境を読み、どのような釣りで臨むのがベストかなどの適応力などが上げられるかと思います。

釣りでの「武」、それは釣り技や仕掛けさばきであったり、正確なエサ付け、リールや竿などの的確な操作、掛けた獲物のいなし、手返しの早さなどの「動」の部分かと思います。

その双方がバランス良く作用し、獲物の活性が高いとき、爆発的な釣果が出たりするのではないでしょうか。

 

釣りの面白み、それは、釣果を追求すること、釣りそのものの環境を楽しむこと、自己啓発などがあると考えられますが、それは個人個人により、その他もっと沢山の要素があり、多岐に渡っているかもしれません。

良い仲間との釣りで釣果が上がり、それが自分の考え作った仕掛け、釣り方であったなら、もうこの上ない喜びとなることでしょう。

 

でもしかし・・・、なかなかそんなに上手くは行かないのが釣り、だからまたこの週末も・・・・