アングラー:林 良一


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2010.4.10

〈林〉トップガン

去年発売されたマルイカ用タングステンシンカー「トップガンマルイカシンカー」                              30、40、50号の三種類があることは皆様ご承知の通りだと思われます。

トップガンマルイカシンカーの前身は、ナマリよりも比重が大きく、空気抵抗を極力減らした形状の投げ釣り用オモリ「トップガンTV」です。

 

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僕は今シーズンもトップガンTVをトップガンマルイカシンカーと併用して使っていて、2月の伊東での、今期初マルイカでは100m前後の水深、ラインが08号の僕、同船の釣り人の方々とオマツリしないよう、左右の方のラインの立ち方をみて40号を使用しました。

ここのところは城ヶ島沖がメインのフィールドで、先日から水深が50mよりも浅いポイントを攻めることもあり、そうなると40号ではやや重く、30号ではやや軽く、同船の釣り人に注意を払いラインの同調に心掛けながら、トップガンTVの35号を使っています。

 

トップガンTVは、元々投げ釣り用のオモリであり、号数のバリエーションも豊富で、25、27、30、33、35号の5種類があり、僕はこれからの時期、35号、33号をメインに使っていきます。                                                

 

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ナマリよりも比重が大きいタングステン、同じ重さであれば体積を小さくすることができ、抵抗を減らすボディーシェイプによる投影面積の小ささと相成り、いち早く仕掛けをマルイカの元へ運んでくれます。

沈みの速さが一番の売りであるトップガンですが、海底近くにある仕掛けの回収時、当然巻き上げも軽く、空巻き時の負担を軽減できます。

さらに、巻き上げも軽いということは、言い換えれば「聞き上げも軽い」ということ、それを頭におき、やや水深があり、マイクロマルイカが多い場合などを考えてみると・・・、

例えば60m前後の水深、二枚潮で釣り難いとします。                                         アタリはたまにあるのですが、どうもマイクロマルイカらしく、なかなか掛けることができません。                          いざ「掛けた!」と思っても、60号や80号のオモリを使っていたとすれば、オモリの重さ+小型マルイカの重さが、船の揺れなども加味すると感知し切れない場合もあり、半信半疑で巻き上げてくるか、もう一回仕掛けを下してしまったりと、今一つ乗り切れない様相があるかと思います。

相手が重さ、水の抵抗共に小さい小型のマイクロマルイカの場合、掛けたときにオモリの重さが軽いほど、そしてトップガンのように巻き上げが軽いオモリほど、小さく軽いイカの重さででも乗りを判別でき、感知しやすくなると思われ、トップガンの利点だと考えられます。

極端な例ですが、300号のオモリでマイクロマルイカを掛けても、それを背負う竿、そして竿を持つ手にはおそらく、オモリの重さとマイクロマルイカのプラスアルファーは感じられないはずですもんね。