アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2010.4.7

〈林〉アワセのタイムラグ

先日成銀丸さんでの撮影のとき、最初に予定していた日程の日は大風でやむを得ず中止に、そのとき成銀丸の待合室では、当然そこここで釣り談義に花が咲き、そのとき同ブロガーの古口さんからの一言が印象に残りました。

 

その一言とは・・・、

「オモリ着底直後ゼロテンションでアタリを待っているとき、柔らかい竿だと、アタリからアワセに時間のズレがあり、アワセが遅れるような気がする」ということでした。

 

 

それを聞いて思い出したことがありました。

 

それは僕が子供の頃、父親がヘラブナ釣りをしていて、時々そのヘラブナ釣りについて行った幼き頃の思い出の中の疑問でした。

 

そこでの単純な疑問・・・

「なぜヘラブナ釣りではアタリを待っている間、竿先を水中に入れる形で、竿を竿掛けに置いていて保っているのだろう?」と、そのとき思ったのです。

 

今考えてみると、繊細なアタリも取れる「ヘラウキ」を使う釣りであり、竿先からヘラウキまでのイトが水中ではなく空中ある状態では、風の影響などを受け、それがウキに、アタリとは違うノイズとなって表れてしまうことが考えられることが一つ。

もう一あり、おしなべてマルイカ用の竿よりかなり柔らかい穂先、穂持ちを持ったヘラブナ竿、穂先が空中にある状態では、水中で溶けていくエサを一瞬吸い込んだヘラブナのアタリに間髪入れずにアワセようとしても、アワセる為に鋭く上に跳ね上げた竿の竿先はその刹那、その軟らかな竿先部分の為に、逆に一瞬下に向き、絶妙なタイミングのアワセを寸時遅れたものにしてしまうのではないかとも考えられます。

 

 

マルイカのゼロテンション。

 

マルイカの抱きアタリを瞬時に見極め、マルイカがスッテを離す前に、なるべくタイムラグの無いようアワセに行くマルイカ釣り。

 

オモリは海底で寝ていて、竿の穂先をほんの少しだけ曲げて維持しながらマルイカからのアタリを待っている状態、そこでアタリがあってアワセた時、ヘラブナ竿のようには軟らかくはない竿なので、アワセの瞬間竿先が下を向くことは無いと思うのですが、軟らかな穂先、穂持ちの竿の場合、オモリを背負いながら曲がって行き、最終的にはマルイカをカンナに掛ける動きが出る迄に、硬い竿先の竿と比べると、若干の遅れが生じるかもしれません。

 

これは何も、軟らかな竿先の竿がマルイカ向きではないという事ではなく、今期発売された「マルイカV」シリーズは既に好釣果が報告されていますし、オモリを切った状態での、目感度での見やすいアタリの出方があるようです。

 

逆に竿先の硬い竿は柔らかい竿に比べ、ゼロテンションでのアタリは小さく出るので分かり難い反面、アワセによる竿先の曲がり込みがほとんど無く、アワセのタイムラグが少ないことが考えられます。

 

 


出だしが良く、今まさにトップシーズンに向かっているマルイカ釣り、浅場でのマイクロサイズの数釣りが盛り上がる今後、ゼロテンション自体がタイムラグがある釣り方になってしまうようなそんな日、アワセのタイムラグの少ない釣方で挑んでみたいと思っています。