2024.9.11
硬い竿?それとも軟らかい竿?
数年前までマルイカ釣りでは、「マルイカの身は軟らかい、身切れを防ぐために軟らかい竿」がセオリーだったようです。
僕のホーム入舟では、マルイカ釣りでは硬めの竿となるカワハギ竿を使う名手の方々がいらっしゃいます。
その一人の方は、「極鋭カワハギ・レッドチューン」を使い、いつも好釣果を上げます。
マルイカ釣りでの硬めの竿のメリットは
・深場で活性が低いなど、アタリが出にくい時、最小限の竿の振幅の聞きでイカの重さの変化がわかります。大きくシャクッテ聞くと、ただでさえナーバスなイカを怯えさせることになります。
・タタキなど、派手な動きの誘いの操作がし易いです。水平に構えた竿でも十分にタタクことができ、タタキ終われば水平のまま竿を止め、アタリを探すことができます。
・しっかりアタリを取って最善のタイミングでアワセ、イカを掛けた場合、硬い竿でもイカはバレません。イカはスッテを横から抱き、口に持って行くと思われますので、そこでアワセばイカにガッチリ抱かれたスッテが横スベリし、イカの口に近い、足の根元の太い所にカンナが刺さるため、ほとんど身切れはしません。
僕は今期、遅ればせながら「極鋭ゲーム・センサー」を使い始めました。それまでに使っていた竿は「極鋭カワハギ1342」等です。センサーのほうが1342よりも全体に軟らかく、長さも15cm短いです。センサーを、カワハギ竿に比べて軟らかい竿の代表とすると、マルイカ釣りでの軟らかめで短めの竿のメリットは
・永田さんも書いておられましたが、モーメントの差で、短い竿の方が軽く感じられます。アタリを探すときも、掛けたイカを巻き上げてくるときも同じことが言えます。また、穂先がより自分に近い距離にあるため、ごく小さなアタリも逃さず取りやすいです。
・穂先も軟らかいため、同じ微細なアタリでも、より大きな振幅となって竿先に表れます。
「あの人が硬い竿で釣るから、俺も竿は硬い竿、その方が絶対釣れる」とか、「軟らかい竿じゃないとダメ、ただでさえアタリの小さいマルイカ、竿は軟らかくないと、アタリの出方が違うよ」など、一見正論なようですが、でも正解ではないのかな、とも思います。
「これじゃなきゃいけない」、「こうすれば釣れる」の前に、今手元にある竿をとことん使い込み、その竿の利点、欠点を踏まえ、竿を自分のものにする。そこまで使い込むと、その竿の特性を頭と体で覚えたわけですから、「ちょっと硬いな、アタリをもうちょっと出したいし、掛けたイカも、もうちょっと楽に巻き上げてきたいなぁ」、などと、釣りながら、ごく自然にそんな考えが頭に浮かんできます。
なので僕は、遅ればせながらなのですが、センサーを使い始めました。