波音が風鈴のように涼を感じながら
暑い夏の日が続きますね。
暑い時期に激熱なターゲットの釣りも大好きですが、今回は「江戸前の釣り」の代表格の一つ、湾フグ釣りに金沢八景の野毛屋さんに伺ってきました。
「健流」でお馴染み、黒川健太郎船長。
健太郎船長のお父上、カリスマという言葉がよく似合う黒川勇治船長。
夏休み前の平日ですが6人の湾フグフリークのお客さんがお見えになり、定刻に出船。
この日のポイントは大貫沖です。
じっくりポイントを見定めてから船を停め、アンカーを入れます。 アンカーが効いた頃船長から釣り開始の合図が出ました!
水深5m前後。
この日持参したタックルは、
ロッド:メタリア湾フグ175
リール:スパルタンRT TW
このロッド、実は勇治船長がいたく気に入ってくれていて、私もこのロッドのどこがどう良いのか勉強させていただきたくお隣で釣りをさせていただきました。
使用エサはアルゼンチンアカエビ。
健太郎船長から6号オモリの湾フグカットウ仕掛けを1組いただき釣りスタートです。
親子対決(笑)
お2人の釣りをじっくり拝見させていただきました。 大変勉強になりました。
お2人の釣り方の肝心なポイントを勇治船長からご教授いただきました。
・仕掛けを軽く前方にキャストしたらゼロテンションの状態をキープしながら竿の角度を45度に保つ。
(これ、結構「言うは易し行うは難し」なんです)
・常にあたりを察知する体勢をとる(あたりは目感度でとる)訳ですが、5秒に1回程度空あわせを入れます。
この空あわせが「肝」と言っても過言ではありません。
空あわせは、小さく(竿先で30cm程度)、そして決して強過ぎず。です。 空あわせは、勿論あたりを出さず
に捕食しているフグを掛ける(掛かってしまう)こともありますが、以下の効果が期待できます。
①エサをアピールする「誘い」
②ラインを張ることで潮流を切り、感度アップし微細なあたりを感知しやすくなる
③しゃくった時の抵抗でエサの有無が分る
・強過ぎる空あわせは逆効果・・・エサに寄ってきているフグを散らしてしまうことになります。
この釣り方をするには、あまり短いロッドだとストロークが取れずシャープなしゃくりになってしまう。逆に長過ぎると一日中持っているのに疲れる。
そこで175という長さが丁度良いと勇治船長談。
穂先~穂持ちにかけての強さも丁度良いと太鼓判を押していただきました。
勿論、べた凪、微風の条件下での話しです。 若干うねりがある日などはもう少し柔らかめのロッドの方が扱いやすくなります。
また、あたりも「コンッ」とか「コツン」といった針にフグの歯が当たるあたりが出ることはまれで(ちらし針を使った時や、よほど食いの良い時は良く有りますが)、大概は「もたれ」といったようなちょっとした違和感を感じるようなあたりですから、空あわせ重視の釣り方なら若干硬めの穂先、目感度であたりを捉える釣り方重視なら柔らかめの穂先が有効になります。(あくまでもその差(硬いか柔らかいか)は極めて僅差ですが。)
お2人とも流石でございます!
私も船長達と同じ角度で構えます。
可愛いでしょ!
立派なサバフグもゲストに。
アンカーを入れ、エンジンを切り、波が船体に当たる「チャプン」という音に癒しの涼を感じながら一日楽しく釣りをさせていただきました。
船長が捌いてくれて身だけで持ち帰ることができるのもこの釣りの良いところですね!