夏はキンメだな!(笑)~稲取・山吉丸さんから
キンメ釣りは冬の釣り物? と思われる方も少なくないと思います。
深海釣りは、風が吹いても、潮が速くてもダメ。一般的に夏場の沖合いは速い潮が流れることが多く、深海釣りには向かないんです。
が、伊豆半島の下田や稲取から出船するキンメ釣りは、一年中潮が速いポイントで釣りをするので、少々の速潮は対応できるんですよ。
で、夏場のキンメは脂乗りが抜群で、食味最高という楽しみもあるんです。
今回も、稲取港・山吉丸さんのお世話になりました。
この時期は、遊漁船のキンメ釣り開始時間が4:40と決められていて、港を2:30過ぎに出船。
4:20頃に「トンガリ根」のポイントに到着。
大島と利島の間からご来光です。
使用タックルは、
リール:シーボーグG1200M
ロッド:マッドバイパー深海MH195
4㎜のロングライフクッション×1m+ヨリトリリング+中オモリ40号
オモリ:鉄筋2㎏
仕掛け着底後、一旦20m程巻き上げて糸ふけを取ります。
直ぐに再着底。山吉丸さんでは、その後アタリが有るまでは基本的にラインを張ったまま待つスタイルです。
オモリが海底をトントン叩くか、オモリが立ったまま引きずるか(オモリが寝てしまうと根掛かりのリスクが高くなります)の状態でアタリを待ちます。
つまり、仕掛けをキンメの群れが居る場所まで移動させるということ。
300m~500m超の水深で魚探に移った場所(魚の反応)にピンポイントで仕掛けを落とすなんて無理。。。(でも、ベテラン船長は3投目位から刻一刻と変わる潮を読み、ピンポイントで当てはじめまるのが凄いですね)
この日の第1投目は、水深330mのところ、リールカウンター360mで着底。あまり潮が速くない様子。
糸ふけを取ったあとオモリトントンで1分程待ちますがアタリ無し。 再び20m程巻き落としを行います。仕掛けの移動にもなるし、エサが踊って誘いにもなります。
また1分待って、再度巻き落とし。(潮が速い時は、巻き落としを何度もやるとおまつりの原因になるのでNG)
と、オモリ着底と同時にキンメ特有のクンクンクンと竿先を抑え込むアタリをキャッチ。
直ぐに一旦クラッチを切ってオモリを寝かせ、スプールをサミングしながら2~3mラインを送り出してアタリが増幅するか(追い食いしたか)を見ます。
追い食いしたようなので、ドラグを最も緩くしてからクラッチを入れ、波による船の上下動でラインが滑り出すようにします。
この日は風が少々強く、波高が1mほどあったので、ドラグを少し効かせて、船の上下動で2m程ラインが出るように調整しました。(仕掛けの枝間が2mなので)
10m、20mとラインを送り出している間、アタリが続き、次第に竿の胴の部分までアタリが乗ってきたので、多点掛けを期待。
50m程ラインを送り出した時点で船長から巻き上げの合図。
トモから順番に巻き上げるとのこと。(潮向き次第で前から上げるか後ろから上げるか変わります)
ミヨシの私は順番(隣と30m程度の差ができてから上げる)を待っている間、ステ糸が切れない程度にドラグを締めて待ちます。(多少ラインが出るのはOK)
いよいよ私が巻き上げる番。多点掛けを予想してパワーモードに切り替えて、ドラグをMAXに入れてスピード24で巻き始めました。
程なく巻き上げが止まります。「根掛かり」です。
そのまま巻き続けると程なく竿先が「プンッ」と戻る動きをしました。「根起こし」完了です。(スピードモードのままでは根起こしはやらない方が良いですよ)
根起こし後、魚があまり付いていないと竿先が重量感が抜けて水平近くまで戻るのですが、この時は全く戻りません。
いや、オモリが付いてないのにこれはエグイ程の曲がりです!
根起こし後はあまりテンションがきつくなければスピードモードの速度20での巻き上げに切り替えるのですが、この時はパワーモードのままスピード24で巻き続けました。
更にドラグをMAXから若干緩め95%にしました。
船の上下動でギリギリ止まらない程度のドラグ設定です。(あまりドラグを滑らせ過ぎるとかえってバレやすいです。ゆっくり巻き過ぎるのも同じ)
上がってきたのは、良型キンメの10点掛けでした。
最高ですね!
中盤から巻き上げ途中にイルカの襲撃に遭い、ことごとくキンメを強奪されてしまいましたが、4点掛け×2回、2点掛け、1点掛けとキンメ釣りを堪能できました!
1・5㎏を優に超えるメガキンメも混じり60Lクーラーが一杯になりました!