アングラー:田渕 雅生


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2020.10.30

デカアマダイ釣り方あれこれ


私のアマダイ釣り今期初戦は、平塚港の庄治郎丸さんからです!


大人気の釣り物!とあって、平日にも関わらず20名のお客さんがお越しでした。
庄治郎丸5号船は大型船ゆえ、片舷10名でも「ワンロッド・ディスタンス」=2m以上の間隔が保てています!
前から6番目、後ろから5番目の所謂胴の間に着座。 大型狙いの私としては持って来いの釣り座です!(笑)

定刻の6:45出船!
快晴・べた凪の海上を心地よく進みます!


タックルは
ロッド:極鋭コンセプトゲームL H-180
リール:シーボーグ200J-L
ライン:UVFメガセンサー12ブレイドEX∔Si 2号

快適テンビン マルチに、快適船シンカーS 金/パール60号をセット
仕掛けは、新発売の快適アマダイ仕掛けKP SS

扱いやすい全長2mの2本針仕掛け。
針はケイムラピンク加工を施したチヌ針4号でダブルケン付きでオキアミエサをしっかりホールドしてくれます。

朝イチは真沖の浅場のポイントでシロアマダイ狙い! も、この日は残念ながら船中ノーヒット。(アカアマダイはポツポツ釣れていました)
1時間半ほどして水深100m強の深場に移動。
中~小型中心ですが、ポツポツアマダイが釣れました。

この日は底潮が流れず、上層部の潮がよじれるように流れる状況で、おまつり多発でしたが、お客さん全員が声を掛け合い協力しあって対処されていました。
どうしても仕掛けの消費が多くなって今うので、仕掛けは多めに用意しておきたいですね。

終盤になってようやく私もデカアマダイのアタリがきました!
底から1mオモリを上げたところから竿先をユラユラさせながら下げていきます。
オモリが底に着いたところで直ぐにゆっくりとまた1m上まできき上げると、50㎝ほどきき上げたところで「グッ」と押え込むような重量感が。 根掛かりかも???と感じるような押え込みかたですが、デカアマや大オニがこういうアタリを出すことがあるので、ゆっくり竿先を送り込んで(早あわせ禁物)オモリ再着底と同時にまたきき上げ。
50cm上がるかどうかのところでグングングンッと強く首を振るアタリがきました。 ここで竿を起こすようにあわせを入れてリーリング開始。 底から2~3m上がるまでは竿を叩くように暴れてその後大人しくなり重量感だけ感じながら巻き上げてきます。 この大人しくなった時点で8割方アマダイだと確信します。 (オニカサゴも似たような引き方ですが。。。)
残り40mを切った辺りで突然大暴れ。⇒これでアマダイ決定!!! さらに水面近くでも暴れることがあるので最後まで油断は禁物です! 無事ネットインしたのは44㎝のデカアマでした!


ケイムラピンクの針がしっかりとセンターの良いところにフッキングしてくれました。

さて、私のアマダイ釣りの釣り方を簡単に記してみます。
各船宿さん、船長さん、中乗りさんなりの考え方があると思いますので、あくまでも私見としてご理解ください。

*私の狙い目は底中心。
一般的なアマダイの釣り方としては、仕掛け全長の半分(2m仕掛けなら1m)底を切って、そこからゆっくり上下に誘うのが基本です。が、私は以下の2パターンを軸に組み立てています。

①私が先ず朝イチでやるのは、底から50㎝オモリを上げて小さく「キュッ」としゃくり、5~6秒ステイ。そしてまた小さくしゃくります。しゃくった時に重量感を感じたらそのまま竿先を上げるあわせを入れてリーリング。 所謂「タイミング釣法」です。
5回ほどしゃくったら底の取り直し。5セットやったらエサチェック。これは置き竿でもできるので楽ちんです。

釣れてくる魚でタナ、ステイの時間を変えます。(底潮の状況を判断する)
・ムシガレイ・・・底潮流れず仕掛けが底べったり。⇒タナを上げる。ステイ時間を短くする
・レンコ(キダイ)・・・底潮流れて仕掛けが吹き上がっている。⇒タナ下げる。先針の手前のガン玉(B)を打つ
・アカボラ(ヒメコダイ)・・・アマダイと同じタナ。⇒そのまま釣っていればアマダイも釣れる

トラギス、カナガシラ、ダイナンウミヘビなんかもムシガレイと同じ。
オニカサゴ、小アラなんかは間違ってはいないと思います。

②底から50cmオモリを上げてユラユラとずっと揺らし続ける。揺すり幅は竿先で50㎝程度。この釣り方をする時は先針から20㎝程度のところにガン玉(B)を打ちます。揺すってエサがフォールする時に食わせるイメージ。ガン玉を打つことで先針の動きが大きくなります。20~30秒毎に底は取り直します。

①、②どちらの釣り方でも私が一番意識しているのは、「上針に食わせる」ことです。
先針はあくまでもパイロット。 結果的に先針にアマダイがヒットすることの方が多いのですが、それは上針に食わせる誘いで先針に食った結果だと考えています。 
上針を出す親子サルカン、ガン玉、先針のチモトに付けるフロートビーズ(常時付けているわけではありませんが)がタナでどうなっているか?をイメージして微調整します。

先針に泥が付着して上針には付着していない場合、タナは合っていると判断しています。
それでもムシガレイばかり食ってくるとなるとタナを上げる、誘いを速くする、大きくする、等で調整します。
因みにこの日のデカアマが釣れた誘いは、②のパターンで底上1mからユラユラ誘い下げて上針に食いました!

仕掛け全長の使い分けや針の選択基準等はまた次の機会に書いてみたいと思います。