アングラー:田渕 雅生


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田渕 雅生さんの記事
2020.2.3

水深1000m・深海ワールド

今期の超深海釣り・ベニアコウ釣りの初戦は、熱海のお隣の伊豆山港・喜久丸さんから行ってきました!

4時半集合。 5時過ぎに出船。松本早人船長はゆっくりとポイントに向けて船を走らせます。

出港して間もなく夜が明けてきました。何とも幻想的な景色です。
1時間程度でポイント到着。うっすらと明るくなっていました。
船長は、暫くじっくりと潮の流れを読み、6時半頃第1投。


使用タックルは、
リール:マリンパワー3000‐24V
ロッド:マッドバイパー深海HH-200
バッテリー:タフバッテリー20000C×2個
ライン:UVFメガセンサー8ブレイド∔Si 12号

自作仕掛け:
幹:ナイロン40号×4m
エダス:ナイロン30号×1.5m
針:ムツ28号
8~10本針
ステ糸:ナイロン20号×3m

オモリは2kg相当の鉄筋オモリ(船宿常備・・・釣行前に要確認)

喜久丸さんでは、左舷に並び、前から順番に投入していきます。(巻き上げ時はよほど潮が悪くない限り一斉巻き上げです)

1000mを過ぎてもなお仕掛けが落ちていきます。
1100m付近で着底。投入してから仕掛け着底まで約15分。

暫く流し込みますが、1投目は全員アタリ無し。。。
仕掛け回収に、高速で巻き上げても30分以上掛かります。。。

私の仕掛けには「ホラアナゴ」が1匹かかっていました。
この釣りの定番ゲストの一つです。丁重に深海にお帰りいただきました!

続く第2投。
着底後一旦30m程度巻き上げて糸ふけを取ります。
再度オモリを着底させたらそのままオモリが底から浮き上がらないようにしてアタリを待ちます。
仕掛けが少し弛んだ状態でオモリを引きずるイメージです。
ラインを出し過ぎると仕掛けが動きません。張り過ぎると仕掛けが立ち過ぎて一番下の針だけでしか勝負できなくなります。
上潮の流れを加味しながら仕掛けを上手く弛ませた状態をキープできるラインテンションの見極めがこの釣りの「肝」となります。
後は船長を信じて、いつか必ずアタリが来ると信じて待ちます。
この釣りに関しては「短気は損気!」ですよ!!!

さて、着底後5分程度経過した頃に、マッドバイパー深海HH-200 の竿先が「グンッ」と10cm程強めにお辞儀をし、直後にクンクンクンッと小さく震えるようなアタリがきました!
思わず「ベニだ!!!」と叫んでしまいました!
正直、この時点では、ベニらしいアタリではあるけれども「希望的観測」での雄叫びに過ぎません。確信度65%程度。
ベニらしい74アタリが出た後は、多点掛けを狙うべくオモリをその場にステイさせるようにラインを送り込みます。
この時もラインを勢いよく出し過ぎると、仕掛けが全て底に這ってしまうので多点掛けはおろか、中オモリやリング等が根掛かりして高切れのリスクがあるので、テンションの掛け具合には細心の注意が必要となります。

10分程流し込んだ後に船長から「上げましょう!」のアナウンス。
ドラグを締めて巻き上げを開始すると、20m程巻き上げたところで竿先がグイーンと曲がり込みました。
このまま竿先が起き上がってくなければ根掛かりですが、べりべりっと魚が底から剥がれるような感触で竿先が戻ってきたので、この時点でベニ確信度90%以上になりました。
その後暫くは重量感だけで上がってきます。300m程巻き上げたところで少し暴れました。そして残り400m付近でひと暴れ。
そしていよいよ仕掛けが上がってきました。
リングと中オモリを回収し仕掛けを手繰り始めるとテンションがかからなくなり仕掛けが船主の方に向かっていきます。
その仕掛けが向かった方向の前方に深紅の魚体がボコンと浮き上がりました!!!

良型のベニアコウが浮上しました!

私ごとではありますが、これで昨シーズンから喜久丸さんでは4釣行連続でベニアコウを釣らせていただいてます。
感謝感謝です。

さて、次の流しでは、艫寄りのYMさんにアタリ。
この日初めてのベニアコウ釣り挑戦で、マリンパワー3000-24vとマッドバイパー深海H-195の初下ろしで

お見事! 初ベニアコウ ゲットです!
YMさん、最後の流しでも同サイズを追釣されました!!!

更にお隣のKTさんは定番ゲストの「イバラヒゲ」でした。。。

結局船中3匹のベニアコウが上がりました!


喜久丸・松本早人船長、今回も有難うございました!