アングラー:林 良一


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2009.3.24

メタルのスッテ

僕も今期から、メタルの、そしてメタルインのスッテを混ぜています。

活性が良いとは言いがたい今時期のマルイカ、ましてや二度三度と仕掛けを入れることによってスレてしまう群れ、多船が叩いた後の群れなど、魚探にバッチリ反応が出ているにもかかわらず、なかなか触らない・・・、絶対イカがスッテの近くにいるはず、絶対イカがスッテを見ているはず、このような状況のとき、ゼロテンションから誘いを入れながらのマイナステンションが功を奏することがあります。

仕掛けの一番上にメタルスッテ、二番目をメタルインのスッテにし、ゼロテンションからラインをわずかに弛ませて張るを数回繰り返します。

タタキではなく、あくまでもウエイトのあるスッテを上下に「ユッサユッサ」と丁寧に揺するイメージです。

多目にラインに弛みを持たし、その半分の長さ分の振幅でもいいです。

すると、海中を覗き見たわけではないですが、誘いの初動、竿を上に上げたとき、「ユッサユッサ」の「ユ」のとき、上方のスッテに引っ張られる格好ですべてのスッテが同調していますが、竿を下げたとき、「ユッサユッサ」の「サ」のとき、上から三番目のスッテ、その下、またその下と、オモリに近づくスッテにつれて揺れの振幅(落ちていく距離)が小さくなって揺れていると考えられます。

「優しく揺れるスッテに興味を持ったイカが寄ってきたな」と思う間合いでマイナステンション、ポーズ、ラインスラッグの変化に注意しながら、たわんでいたラインがスッテの重みで引っ張ぱられながらユックリと落ちていく間のアタリを探します。

ここでアタリが出なくてもポーズを続け、スッテの重みだけで張っているライン(仕掛けは緩やかにたわんでいる)の横揺れのような変化、同じくスッテの重み+潮の抵抗のみを背負っている竿先の変化に注意を払います。

アタリが出ればもちろん即アワセですが、風、又は船の上下などでアタリが取りづらい場合、短く鋭く聞いてみて、イカの重みを感じれば巻き上げ、空振りの時はそこからまた優しく誘う、又はタタキ下げなど、スッテが激しく動く動きを織り交ぜてみたりしています。

そして、この誘いのとき、一番上、二番目にイカよく乗ってくることもしばしば、もっともイカがいたタナが上だったのかもしれませんが・・・(笑)。

この釣り方は、今シーズンの始めにみやさんにヒントをいただき、自分の釣りに取り入れてみたら結果が出ました。

ウエイトのあるスッテ、もう放せません、その節はみやさん、ありがとうございました。