アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2009.3.23

初めまして、林です!

このたびこのブログに参加させていただきました林です。

皆様宜しくお願い致します。

さて、最初の記事ということで、ゼロテンション釣方について書いてみたいと思います。

三年前、マルイカ釣りの前知識も何もなく、一番最初に僕がマルイカを始めたの時、「オモリが着底したら、すぐ1m~50cm底を切るように」と教えられました。

そして、「マルイカは、スッテを動かしていては乗らないよ、誘っても、必ず『止める時間』を作ってね」とも。

釣りを開始して、言われるままに釣っているのですが、アタリがありません。

教えてくれた方はポツポツと釣っています。

そこで、「スッテを止めていないとアタリが出ない・・・、ん~、揺れる船の上、自分には完全にスッテを止められる自信はないなぁ・・・。」

そこで、「どうしよう、アタリがない現状を打破しなければ、自分なりには今どんなことができるんだろうか?」

との思いで試行錯誤、オモリを底に付けたまま竿先をほぼ無負荷にし、スッテの動きを完全に止めてみました。

アナゴ釣り、特に湾フグ釣りでこの釣り方を多様する為、海底のオモリが寝ている状態でラインを張るだけ、穂先がトップガイド1/3位だけ曲がっている状態を維持することは、そんなに難しいことではありませんでした。

アタリ、出ました→アワセ→ガッシっと、心地よい重み→穂持ちまで曲がった竿が戻りません!

「掛かったぁ~」とつい声を出してしまいながら、記念すべき一杯目のマルイカを釣ることができました。

それから現在まで、マルイカをオモリを切って釣ったことはなく、振り返ると「ゼロテンション釣方」だったのでした。

 

マルイカ釣りにおけるゼロテンション釣方の利点としては

・スッテを完全に止められることがあげられます。

これは、マルイカにスッテを抱かせるアタリ待ちのとき、完全に止まっているスッテの方がマルイカの警戒心を和らげ、よりアタリに持ち込ませやすいと考えられます。

ちょうど今、ナーバスな深場のマルイカには効果的です。

ただ欠点もあります。

・オモリが着底している分、オモリを切る釣り方よりも、アタリの出方が物凄く小さくなります。

アタリはちょっとした変化、トップガイド半個分のモタレ、トップガイドから海面迄のラインの横揺れのような変化など、勿論竿を握った手元には感じることができず、目視と勘と経験を総動員します。

大げさですが、大切な着底直後、または誘いをかけた後などは息を止め、まばたきもしない、といったような、わずかな変化も見逃さない集中力、気迫が必要です。

・竿の操作を繊細に。

ゼロテンションといっても、潮の流れによるライン抵抗がありますので、実際にはほんの少し、わずかにトップが曲がっている状態を維持しなければなりません。

船は規則的、不規則織り交ぜて揺れていますし、風もあります、それらを体で感じながら、肘を使って竿を操作し、不意の揺れには手首を使って竿先の状態を一定に保つよう補正します。

これはアナゴの小突きと同じ腕、手の動き、竿の操作です。

また、根の荒い場所では根掛かりが多くなると思われます。

 

そして、仕掛けは直ブラ、直結などで、浮きスッテを使ったブランコ仕掛けでの釣り方とは一線を画します。

タタキであるとか、巻き落としなどのテクニックと併用しても、問題はありません。