アングラー:林 良一


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2015.3.16

パターン変化に追従 ~湾奥出船マルイカ~

3月の第1週目、湾奥からのマルイカの試し釣りで40杯の釣果が上がっていました。「今季のマルイカは東京湾内もイケルかも!」と思っていた矢先、浦安の吉久さんでも14日(土)よりマルイカ出船ということで、秋のTKB以来、久し振りに昭久船長の船に乗りに行ってきました。

釣行前の数日間は、かなり強い西よりの風が吹いていましたが、当日は暖かくなりそう風も無く、夜が明けてくるのも大分早くなってきました。

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今回のタックルはAGS-Fに、ラインの放出時にレベルワインダーの抵抗を軽減したTWS搭載のスパルタン、ラインは滑らかで高強度、仕掛けの沈下スピードがモノを言うマルイカ釣りのこと、12ブレイドの0.8号を下巻きの上から100m、スプール一杯に巻きました(「スプール一杯に巻く」ことは、今後また詳しい内容で記事をリリースいたします)。
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スタメンスッテはこんな感じにいたしました。
黒潮がやや離れ加減のことと、数日間西~南西よりの強風が吹いていたことに鑑み、湾口付近はやや濁っているのではとの予想を立て、濁った海中でも目立つピンク夜光玉を仕掛けの一番下に配し、シンカー着底まで海中で光の帯を引きながら沈んで行き、他の5本のスッテはその閃光(?)の中を通り、マルイカにアピールしながら仕掛けを沈下させるイメージで、今季のトレンドとも言えるハダカのスッテをメリハリを付けて配してみました。

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ベンチとなる船の棚には控えのスッテをスタンバイ、実釣での状況判断の後、スタメンスッテと思惑の違いを感じたら即ローテーションします。

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そして今回、スグレモノのバッグでタックルを持ちこんでみました。LTタックルバッグはソフトな素材でできていて、何とロッドホルダーが標準装備! タオル、ビニール袋などを付けられるDリングも付いていて使い勝手バツグン、もちろん防水仕様です!

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当日は釣友の鈴木さんと偶然隣合わせの釣り座になりました。楽しい釣行の予感です!

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鈴木さんはアナリスター マルイカのMとMHを状況に合わせてそれぞれ用意、リールはエアド レッドチューンを使用していました。

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さて、定刻6時半にマルイカファン9人を乗せて出船。船は剣崎沖を目指します。

剣崎沖は澄み潮でしたが、曇り空で光量が少ないこと、水深が80m前後と深めなこともあり、スッテはスタメンをそのまま使用しました。
反応があり数回流し替えましたがここでは不発、船は東に移動し富浦沖の60m前後を攻めます。

移動後の潮色は薄濁り。ジンジャーを下から3番目に入れ替え攻めていたところ、やはり反応はあるが乗らない様相が数流し続きました。
その後隣の鈴木さんにヒット!  上げて来てみると、中型のマルイカのダブルでした! 僕もシンカー着底後の穂先をジッと睨み、僅かな変化で掛けましたが、アワセが大きかったのか「ズシッ」という重さの直後に「プチッ」という感触・・・、スーパーメタルトップは、マルイカの触腕が切れた挙動も大きく増幅させ釣り手に伝えます(笑)!
取り込んでみると、取り替えたジンジャーにマルイカが、ギョクロに触腕が付いていました。

そこで、相模湾では今季、ハダカのスッテにカラーバリエーションで濃淡を付けているスッテセレクトですが、ここはエリアが違う東京湾、基本に戻り自分のセオリー通りに 薄濁り+曇天=海中の光量は少ない に当て嵌めて、ジンジャーはそのままに、ギョクロをマッチャにチェンジしてみるとこれが当り、数回流す内に必ずマッチャにはヒットし、次いでジンジャー、位置は下からそれぞれ2番、3番で、ここにマルイカのアタリは集中しました。

ただ昼前までは、反応も小さそうで活性も高くはないようで、着底直後のゼロテンションが最大の武器となりました。そこで5秒以内にアタリが出なければ1~2m極スローに誘った後巻き落としを繰り返しアタリを拾って行きました。
そして昼前に当日最高の時合が訪れ連荘モードとなったのですが、この比較的時間の長かった一流しでは、スッテのタイプ、位置がガラッと変わったのでした。
それまでは仕掛け下方で色が濃い目のスッテにアタリが集中していたのに対し、それからの乗り目は上寄りのスッテへ、カラーもケイムラハダカや、ケイムラマジックチューンなど、透過性の高いスッテにアタリが集まりました。

その、全く違ったパターンに早く気付くことがより多くマルイカのアタリを引き出すことになりました。

その後はまたアタリは疎らになり、僕はここまでで12杯のマルイカを釣ることができました。

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そしてもう一度、昭久船長は剣崎沖に戻って広範囲を探ってみましたが、反応はあるもののマルイカのアタリは無く、1時間程でまた富浦沖に、沖上りも近いのでフルスロットルで戻りマルイカ捜索を再開しました!

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再度富浦沖でエンジンはスローに。風に船を立てながら魚探に目を落とす昭久船長からすぐに合図があり投入、着底直後からの誘い上げで1杯、また1杯と、30分足らずで3杯のマルイカを追加し沖上りとなりました。

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写真のマットの上にあるのが、昼過ぎから好反応だったケイムラマジックチューンのスッテです。ケイムラハダカのスッテに太目に赤マジックを一線、両サイドは青で細いラインを書き込んであります。

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さて、楽しい時間は早いもので、あっと言う間の沖上りでした。帰港中は鈴木さんと釣り談義、そして、心地良く疲れた体をキャビンで横たえひと眠りです。
ディズニーランドを沖から見ながら江戸川河口へ入り帰港します。

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釣行前日、強風が止んで期待をしていたものの、相模湾では低調な釣果だったようで、「今日(当日)は型を見られれば良いですね」と、出船前鈴木さんと笑っていましたが、富浦沖ではクルーズの時間よりも釣っている時間の方が圧倒的に多かった印象でした。

東京湾のマルイカ、今季は期待大かも知れません!!

昭久船長お世話になりました。またマルイカ船に乗りに行きますね。

 

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