出ました尺ハギ!・カワハギ釣り教室
剣崎沖が禁漁となる6月、7月の直前の5月27日(土)、久比里の巳之助丸さんにて、カワハギ釣り教室を開催させていただきました。
当日、宿の横で釣り教室の受付けをしていると、DKO 第9代チャンプの小泉さん(写真右端)からお声掛けいただきました。
お聞きすると、ダイワの若手社員さん達が乗船してのカワハギ仕立てということで、当然小泉さんは講師役となり、出船前、お隣の船でレクチャーをしておられました。
さて、こちらの船も、出船30分前よりレクチャーを始めました。
今回は、水温上昇と共に越冬から目覚めたカワハギから、産卵を意識した行動パターンになることに主眼を置いてお話しさせていただきました。
「産卵後は、フワフワと動かしたエサに反応し、食い込みは遅いが吸込んで食う場合がある。越冬を経て産卵にかかる頃は、まだ『カジリ取るような』摂餌を意識した釣りを」をお伝えし、そういった釣り方、ハリやハリスの選択、ロッドの選択などを述べさせていただきました。
レクチャー終了後、大船長が舵を握る船は一路剣崎沖に向いますが、予報より南風の吹き始めが早く、ポイントまではキャビンに入り飛沫を避けました。
ポイントに到着すると、浩喜船長のカワハギ乗り合い船が剣崎灯台近くのポイントに、ダイワの方々の船は、灯台の南側のポイントで開始していました。
やや風が強い中、船中早々に釣り上げられたのは村田 藍さん。今回ご主人とのご参加です。釣りの腕前は中々のもので、沖上り直前にも3連荘されていました。
去年の12月よりカワハギ釣りを始められた照井さん。回って行く度に熱いご質問をいただきました。この日もコンスタントにカワハギを上げていらっしゃいました。
御園生さんは親子でご参加いただきました。お母様が早々にカワハギをキャッチ! グラストップのリーディングをお使いになっていて、その柔軟なグラストップの特性を生かしていらっしゃいました。
開始早々ロケットスタートをした久保さん。1枚目は小振りでしたが、2枚目はサイズアップ! この時期のカワハギの為にSFを使い、カジリ取るアタリから掛けに行っていました。
ルアー釣りのエキスパートである真木さんは、「カワハギ釣りは面白いですね~」と、価値ある1枚を釣り上げられる度に笑顔でした。今回は、自分で剥いたアサリで挑戦でした。
「カワハギ釣りが大好きなんです」とおっしゃる古明地さん。カワハギを手にしてその笑顔が何よりの証拠ですね。おめでとうございます!
「今日はりょうさん、自分で剥いたアサリで釣りますよ!」とは小前さん。ひときわ強い引きを何度もロッドで交わしながら、上がってきたのは正真正銘の尺ハギでした! おめでとうございます!!
さて、僕もロッドを出して様子を見て見ることにいたしました。
今回は、穂持ちが柔らかな「SF」よりも、1段硬調な「F」を使ってみました。
これは、エサをカジリに来た一瞬で掛けてしまおうという思惑があり、やや張りのあ穂持ちであること、15m前後の浅場と言うこともあり、この時期、大型の確率が高く、全体の柔軟さをも加味した選択でした。
リールはエアド、ラインは紅牙12ブレイドの0.6号を巻いてあります。
当日の剣崎沖の潮色は薄濁りで、目でエサを探すカワハギのこと、潮色はクリアの方が良いのですが、水深hが15m前後と浅く、太陽光も多い日でしたので、フラッシング効果が期待できると判断、ゴールド系のオモリで始めてみました。
南風で下げ潮が効き気味でしたので、ラインは舳方向へと流れて行きながら、海面には、海藻の切れ端がやや多く漂い、ちょっと釣り辛い様相でした。
釣られている皆さんとの場所を違える意味で軽くキャストして探ってみると、砂地の中にゴロタ場が点在するといった海底で、砂地では、その場でオモリをパタパタさせ、砂煙を立ててカワハギの興味を引いてみたり、カーブフォール後「コツン」という手感度ならば根と判断し、そのままステイ、食べに来る戦法を考えてみました。
1投目は手前まで探って空振りでしたが、2投目、オモリ着底⇒ラインを張る⇒「モゾッ」とした小さな変化のようなアタリ!⇒1~2cmほど、カワハギがエサを食っているのかを確認するために聞いてみる⇒直後に小さなアタリ⇒これ見送り次のアタリで掛けに行くとかなりの引きを見せました!!
ドラグは調整していたものの、何度かロッドを倒されそうになりながら、膝を屈伸させながら引きをいなし、上がってきたのは尺ハギでした!
当日の干潮は11時半位でしたが、10時位に一回潮が淀み、そこからまた下げ潮といった状況でした。
ロッドを携え船を回っていると、久保さん、古明地さん、僕とトリプルヒット~~!!
御園生 花凜ちゃん、自己記録の大きなカワハギを釣り上げガッツポーズ! 静かな中にも、カワハギ釣りに闘志を燃やしていることが窺えますね!
色々な誘いパターン、船下で、又はキャストしてと、様々なレパートリーを駆使されていた髙嶋さん。ご自分の間合いに入れて獲った1枚に拍手です!
沖上り間際、当日1番のキモパンカワハギを釣り上げたのは村田さん。この時期でも、キモが張っているカワハギが多い剣崎沖でした。
予報通り南風の風速が増し、最後はピッチングが激しく釣り辛かったですが、そこはもう初夏の海、全く寒いことはなく楽しめました。
のっこみ初期の浅場、まだ低水温期を引きずる摂餌、その後に訪れる大型の強い引きの剣崎沖でした。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。何か得ることはございましたでしょうか。
巳之助丸さん、大船長、女将さん、この度もお世話になりました。
次回の巳之助丸さんでのカワハギ釣り教室は、剣崎沖が解禁となった8月、産卵後の大型カワハギ狙いで開催の予定です。