〈林〉カワハギのエサ・アサリ
カワハギの代表的なエサであるアサリ。近年は冷凍したアサリエサの品質も高く、特選 カワハギアサリは家庭の冷凍庫でも保存することができ、手軽に船に持ち込むことができます。船上で解凍後、アミノシュリンク、アミノソルトなどを使って適せんに〆るとお好みの固さでご使用いただけます。また、船宿さんで剥いた、またはアサリエサ専門の業者さんが剥いた剥き身を置いている船宿さんもあり、質の高い生の剥きアサリを求めることもできます。
僕は殻付きアサリの用意がある船宿さんでは、船上で殻付きアサリを剥きますが、事前に自分で剥いたアサリを持参することも多々あります。自分で剥いて用意する利点は、殻付きのアサリを購入時に(または採集時に)粒の大きさを選べることがあり、その時は生きているのですから新鮮さはお墨付きです。また、当然小型カワハギ≒小バリ≒小粒のエサ が成り立つことも多く(大きめのワイドフックを使うなどの例外もあり)、そのアサリの粒を自ら選んで市場に買いに行くことも多いのです。
僕のアサリの購入先は、洋食屋さんを経営する釣友が仕入れに訪れていて紹介いただいた、地元の足立市場の丸金さんです。
足立市場には、生鮮食材として、魚貝、野菜など、その他干物や乾物、調味料などを求めることができます。今日久し振りに丸金さんを訪れアサリを求めてきましたが、「久し振りだね~! そろそろ来る頃だと思っていたよ~!」との嬉しいお声掛けをいただきながらお店に入って行きました。丸金さんでは、アサリの粒の大きさが4~5種類ほど揃えられていて、カワハギのエサ用にはもっぱら一番小さな粒を求めています。
大抵は、1日分のアサリの目安として2キロを購入します(外道の食いが活発な時や、かなり高活性の日は足りないことも)。アサリは海水の中に、袋にはお願いすると酸素を入れておいてくれます。
持ち帰ったアサリはなるべく早く剥きたいものですが、無理な場合は冷蔵庫の野菜室などに袋ごと入れて保存、その日中には剥くようにしています。剥いたアサリはザルで水を切り、ボールに移して剥き身の1/3位のアミノソルトや塩などで10分~15分位、ご自分で使う意図した固さよりちょっと柔らかい位まで〆ています。その後は海水ほどの塩水で塩を洗い流します。
〆った剥き身の1/10程の塩を混ぜ、タッパーに平均に均して入れ、そのままタッパーごと少し持ち上げ、固い所でトントンと底を叩くようにして中の空気を抜きます。
保存するためには、空気と遮断する意味で、3mm位に塩を均して敷き、フタをして冷蔵庫で保存しています。
カワハギシーズンになると、このタッパーが冷蔵庫に4っも、6っも並び重なるため、秋の一時は、エサ用に用意している小型の冷蔵庫のコンセントを入れます(笑)
また市場では、アサリの他当然多種の魚、野菜が所狭しと並べられていて、当日は新サンマが多く見られました。帰り際にはマグロ卸しのお店で見かけた中落ちを破格で 買い入れたり、こんな楽しみも市場ならではです。
足立市場 丸 金 さん ℡ 03-3879-2626 市場は日曜、祭日、不定期に水曜日が休みのときがあります。また、朝が早い市場ゆえ、AM10時前頃までしか電話対応はできないそうです。