〈林〉常連さんとの語らい・マダコ釣り
前回投稿の「久比里へ、夏ハギへ」の翌日、冷凍しておいたマダコの在庫が無くなったのを機に(+マダコが釣りたくて・笑)、浦安の吉久さんへ行ってきました。当日の早朝は、お客さんで大賑いの宿から早々と船へ移動し、左舷艫の釣り座で用意していると「あれっ、林さんではないですか?」と、吉久さんの常連の山本さんが艫2番の釣り座に笑顔でお座りになられました。吉久さんは老舗の船宿さんゆえ、大常連の方々が多くいらっしゃって、先日開催させていただいたタチウオ釣り教室にご参加いただいた方より、朝ご挨拶をいただいたり、湾フグ釣りがお好きで、先日他の宿でもお会いしてしまった方(笑)、僕がタチウオ乗り合いに乗ったにもかかわらず、タコ釣りの名手の常連さんからタコをいただいたりと、皆さん優しく、釣りを愛する方ばかりなのです。
続々と船へ集まるお客さん、当日はお盆休み2日目で、家族連れなども含み25名が乗船、マダコ人気を窺わせます。出船前の峰岸船長のレクチャーに皆さん真剣な眼差しです。僕もちょっと日数が開いたので、おさらいの意味を込め首っ引きで聞き入りました。
今回僕は、 マダコは楽しく、美味しく、真剣に!で書かせていただいた、カンナを長く伸ばし、エサのカニの滑り止めなど、工夫を加えた自作のテンヤで1日釣ってみることにしました。船長推奨の市販のテンヤとどちらが釣れるか・・・? 根掛りが多いタコ釣りのこと、今回は8個のテンヤを用意しました(実際3個を根掛りでロスト、1個は根掛り時に片方のカンナ先端部の折れ発生・後記1)。
ポイントは湾奥部の堤防際などのマンメイドストラクチャー等で、操舵室で船長と釣り談義をしながら、桟橋から45分位の航行で最初のポイントに到着です。
今回エサにも一工夫してみました。ぶつ切りにしたサンマを、テンヤのカニの横にくくり付けてみたのですが、スペース的に、テンヤに対してカニを平行に付けてしまうと、羽子板(テンヤの竹板)にサンマを付ける場所が無くなってしまうので、カニを羽子板にクロスするよう、90°回して付けてみましたが、この付け方には、ちょっと難がありました・・・(後記2)。
さて、船長は実績のあるポイントの堤防際を流して行きます。水深は5~7mほどで、海底には大小の岩、根が混在しており、手にする渋糸を斜めにしてしまうと途端に根掛りの確率が上り、小突きながら、「コツン」と手に来る根にオモリが当る感触には素早く底を切りながら、ユックリテンヤを着底させ、また小着きを再開し、「ジワ~」と重くなる、タコ特有の粘着質のアタリを待ちます。
先のテンヤにクロスして取り付けたカニは、小突いている最中にカニのハサミなどのサイド部分に根が来ると、そこが根に引っ掛かり、テンヤをひっくり返してしまうことがあるようで、そうなると大きなカンナの付いているタコテンヤのこと、一気に根掛り率がアップしてしまうようです。根掛りを外して上がってきたテンヤの、カンナが伸びてハリ先が折れていたことがその証拠ではないでしょうか。
さて、、当日は小突けど小突けど中々アタリが訪れず、ポイントを小まめに移動しながら船中1杯、また移動して1杯、または空振りと、船長中々ペースに嵌りません・・・。 意を決しての大移動をするも、やや型が大きくなった感はありましたが、杯数的には相変わらず渋い状況が続いています。お隣のダンディーな山本さんは、13時頃になってようやく1杯目のタコを釣り上げこの表情です!
沖上りまでラスト1時間、まだ状況は変わらず、そのとき船中で10数杯ではなかったでしょうか。そのとき僕は4杯でした。
そんな中、峰岸船長は最後に勝負を掛けました。ここぞと思うポイントに大移動し、船を回止めての1投目、船中複数の人が渋糸を手繰っています! そのうち雨も降り出し、レインを着ようにもアタリが止まらず、雨が本降りなる中、バケツから逃げるタコを足元から片手でバリバリと剥がしながら、小突く手には粘着質のアタリ! 小突き続けて重さが増したところで一呼吸、なるべく水面近くに片手を持って行き、大きなストロークのアワセを入れ、水圧でタコをカンナに掛けます。お隣の山本さんもバリバリとタコを掛けまくっています!!
土砂降りに近い中アタリは続き、3連荘などもあり、この場所だけで11杯、合計15杯のタコを釣ることができました。船中81杯のタコが上り、次頭は6杯、平均3.15杯でしたので出来すぎの釣果でした。
お盆休みではありますが、以前はたまに3連荘などで船に乗ったりしていたものの、久し振りの、それも真夏の連荘釣行でした。今年初めて挑戦したタコ釣り、ハマりましたね~(笑) 合計4回の釣行で52杯、これを当たり年と言わずして何というのでしょうか!?
吉久さん、今回もお世話になりました。山本さん、お隣で楽しかったです。峰岸船長、またよろしくお願いいたします!
先日放送のテレビ番組に、マダコ釣り船長・指南役として登場の峰岸船長。