ゼロテンションと小突きの共通点 (つり情報6/1号参照)
正確には「マルイカ釣りでのゼロテンション釣方と、アナゴ釣りでの小突きとの共通点」です。
「ゼロテンション釣方」は文字通り、竿先は「ほぼ」無負荷状態、ラインテンションを最小限維持できるわずかなタワミこそあるものの、曲がりには至らないほどの竿先の状態です。
風や波、ウネリで揺れる船上で、その竿先の状態を維持させなければなりません。
アナゴ釣りの小突き、僕の場合は、「海底にオモリを付けて、1cm程持ち上げて、また海底にオモリを付ける」が小突きです。 決してオモリで「ドンドン」と、海底をタタク小突きではありません。 そして、オモリが海底から離れているときは勿論ですが、海底にオモリが付いているとき、ラインは絶対に緩めず、ゼロテンションで張ったままです。
二つの釣りの共通点、それは、「揺れる船上で、オモリが海底に付いている状態のとき、いかに竿先のわずかなタワミを一定に保てるか?」にあります。 もっともアナゴ釣りの場合はマルイカ釣りよりゼロテンションでのポーズも短いですが、両手に持った二本の竿で、常に一定のリズムを心掛け、「連続したゼロテンション」=「小突き」を行います。
アナゴ釣りの場合、僕は座った体勢で二本の竿を構え小突くのですが、小突きの動作、竿の上げ下げをヒジで行います。 手首では、竿が動き過ぎてしまうので、1cmを意識した正確な小突きはできにくいのです。
釣り座に座った腰、正確には尻ですが、揺れる船の挙動を尻で感じ取り、一定の小突きの振幅を刻んでいる両ヒジの動きはそのままに、船の揺れを両方の手首で吸収するようにします。
マルイカ釣りの場合、僕は立ち姿勢で釣りをします。
海底にオモリがあり、竿を操作しゼロテンションを保つとき、右手で竿を握る方の場合、以前「パーミング」のところでご紹介しました竿の握り方をし、竿は一本のマルイカ釣り、空いている左手の親指でリールのハンドルを押す力を加減しながら、また、アナゴ釣りでのヒジの動き、手首の動きを織り交ぜながら、海底と竿先との相対的な距離を揺れる船上で常に補正しながら、正確に保つように心掛けています。
この方法は他に、誘いをかけてゼロテンションでアタリを待つ釣り方の場合のカワハギ釣りや湾フグ釣り、餌木を海底スレスレに泳がすスミイカの餌ギング、一定の水深を狙い撃ちするライトタックルタチウオなどに有効だと思います。
また、先日、釣り雑誌「つり情報」の根岸発行人が、僕の自宅まで、アナゴの取材の為にわざわざ足を運んでくださり、そのときの記事が、本日発売の「つり情報」6月1日号 No,793に掲載されています。
P20~23の「実釣見聞録」に、僕の小突きの解説、小突きの姿勢の写真が載っています。
興味のある方、是非ご覧下さい!
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根岸発行人公式ブログ:http://tsuri-negishi.cocolog-nifty.com/