幻の指5本
2月12日(金)、釣友の「(香田 晋さんに似ているので)香ちゃん」こと佐藤くんがタチウオデビューということで、彼はタチウオXとシーボーグ200を引っ提げて、2人で浦安の吉久さんに向いました。
前日には、数は少ないながら観音崎沖で大型を釣り上げたとのお知り合いの情報から、指5本、いや6本を求めてと、やおら鼻息荒く乗船するのでした。
フグの名船長でもある大沢船長が舵を握る第二十三吉久丸でタックルの準備をしていると、船長が冷凍してある餌を分け始めました。
以前はサバでしたが今回はコノシロエサ、またまた期待が高まってしまうのでした!
そんな中、「『りょうさんのステッカーを貼ってるなぁ~』と思ってて近づいて来たら、あれ、本人だ!」と、僕のステッカーを貼ったクーラーを見つけてくれたのは小川さん。
先の湾フグ釣り教室にもご参加いただき、ではと、3人並びの釣り座とし、出船前かワイワイ楽しくタックルの準備を続けます。
さて、桟橋を静かに離れた船は旧江戸川を下り、凪の海をポイントに向け南下します。
もうじきポイント到着という頃、船長の写真を撮りに行き、そのまま操舵室に。
すると大沢船長「林さん、水温が4℃上がっちゃってるって、釣りを始めている船の無線で言ってますよ」とのと。
景色を見やると富津岬を通過し観音崎辺り、そこから久里浜の煙突が近づいてくる頃、数分で海水温が4℃上昇、潮は一気にクリアになってしまいました・・・
少し濁っている潮が良いタチウオ。それに、急に4℃の水温上昇は・・・
大沢船長は、観音崎沖で船足をスローに、ソナーと魚探を睨みながら丁寧に捜索しますが、しばらくすると船団を離れ、同じ水深付近をトレースするのですが、どうも好反応は無さそうな気配で「久里浜まで走ります」と、スロットルを開け更に南下するのでした。
観音崎=水深75m位=大型なのですが、久里浜=水深150m=小型中心と、指5本の夢は未だ抱いているものの、反応が無ければ仕方ありません。
極鋭GAME M-175AGSとミリオネアの「観音崎手巻きスペシャル」を、航行中に極鋭GAME H-185AGSとシーボーグ300の「ディープタチウオスペシャル」にタックルチェンジいたしました。
さて、久里浜沖に到着し数流し目、指示ダナは150mより深い中、隣の小川さんが「何かキマシタよ~」と。振り向くと、目の大きなカワイイお魚でした。
でも、次の投入では「早目の誘いが良いですよ!」と、小型ながら本命を釣り上げるあたりは流石です!
それまで僕は、水温上昇+クリアな水色=活性が低い=ユックリとした誘い を繰り返していましたが、「コツッ」というワンバイトのみで、その場で誘い直すも一向に食ってこない状況でした。
それが意味することは「超低活性」で、そこを小川さんは早い誘い=リアクション で食わしたのでした。
そこで、ワンピッチでビシッと鋭いシャクリを入れ、極々短いステイ=食う間を与る を繰り返すと、柔軟なメタルトップをフッと止めるアタリにJOGアワセが決まり、水深150mからの、時折訪れる竿の締め込みを楽しみながら、ようやく1本を取り込みホッとするのでした。
香ちゃんもタチウオXに入魂完了! 気付けば小川さんもタチウオXを使っていました。
食いダナが段々と深く、昼過ぎは200mのアナウンスも聞く中、小型をもう1本追加し、最後は水温が戻った観音崎で勝負しましたが、僕らにはタチウオの女神は微笑んでくれませんでした・・・
中々渋い1日でしたが、飛び入りの小川さん、デビューを飾れた香ちゃんとの楽しい釣りでした。
大沢船長によると反応はまだまだあるようですので、水温、水色が戻り、タチウオが順応すれば、もう何回か勝負できる日があるかも知れません。
吉久さん、ありがとうごあいました。大沢船長、今度はフグでも乗りに行きますね。
追記
前日釣行のお知り合いの方は、合計指20本以上の釣果! 素晴らしい型に、ついヨダレがです・・・(苦笑)