〈林〉やっと凪いだ湾フグ釣行
先週末に予定していた湾フグ釣行ですが、つり情報さんのマルイカ取材が入った為翌週に延期、19日の昨日、今年に入ってから3度目の湾フグ釣りに行ってきました。
実は前日の18日にも宿へは向かったのですが道中は降雪、夜明け前には路面が凍結していて、宿までの一部の下り坂は非常に危ない状態で、そんな中釣り客も少なく、ポイント周辺も14mの風でやもえず出船中止、仕切りなおして昨日の釣行となりました。
ここのところマルイカが好調に釣れ始め、マルイカに後ろ髪を引かれながらも今は美味なアカメフグ釣りの終盤、微細なアタリながら大胆なアワセ、その直後、頭を振りながらの底に張り付く暴力的な引き、水面近くでの横っ走りと、繊細かつダイナミックな湾フグ釣りに釣友のGONさんと浦安の吉久さんへ行ってきました。
前回2回は北の強風でしたが昨日は緩やかな北風で凪、ポイント到着までGONさんと操舵室の後ろに寄りかかり暖かな日を浴びながら、スカイツリーや新たにできた東京湾の橋、羽田空港の飛行機の離発着を眺めながらの釣り談義、楽しいひと時です。
出船前にフグ船の大沢船長に伺うと、今日のポイントは富岡沖とのことで、ショウサイフグ狙いの大場所大貫沖とは違い対岸の神奈川側、海堡、本牧に続き、個人的にはまた新たなエリアでの湾フグ釣りとなります。
そして今回は、ブラックバスなどに使うタングステンのバレットシンカーを試してみたりもしました。
その仕掛けで最初に釣れたのはイイダコくんでした!
そして、本命をさておきサメも釣れちゃったりして・・・(恥)
当日は潮の流れが緩く、自分で穂先を削った柔らかな竿を使い、オモリは4~6号を水深によって使い分けました。
丁寧な誘い下げを繰り返しているうちに待望のアタリ! 穂先にアタリを感じながらアタリの主を底まで連れて行き、カットウ鉤にガッチリ鉤掛かりさせ、上がってきたのは中型のアカメフグでした。
ただ良く見ると、出船前、釣りの最中も鋭く研いでおいたカットウ鉤の鉤先が、水面まで大暴れして上がってきたフグの皮を貫通していません・・・!
それが原因か?前回、前々回と、その日の貴重なファーストヒットを水面バラシしているのです・・・(涙)
ショウサイフグに比べ皮が厚く丈夫なように感じるアカメフグ、船宿でさばいてくれる際にもかなり力を入れながらアカメの皮を剥いています。
そこで、表面が滑らかなサクサスのようなカットウ鉤が登場してくれれば、同じアワセの力でよりフグの皮に容易に貫通することが想像でき、カエシのないカットウ鉤のこと、掛けたフグを船内に取り込むまでフグの皮がカットウ鉤のフトコロまで掛かっていることが肝要だと思うのです。
そんなことを考えながら富岡沖で数匹のアカメをキャッチ、思うようにきかない上げ潮を見越してか、船長潮通しの良い海堡周りに移動します。
するとGONさん、移動直後に美味しそうなカレイをキャッチです!
そしてそのカレイはその夜、GONさんシェフの手によりこんな豪華な薄作りになりました!
アカメはポツポツと大型小型を取り混ぜと9匹の釣果、船宿で安全にさばいていただいた身欠きを、帰宅後キッチンペーパーで包み、きちっとラップをしてチルドで只今熟成中です!
凪とはいえ厳寒期、寒かったですが「こうしていれば獲れた!」という数匹もいて、次回に繋がる楽しい宿題も持って帰れました。
柔らかな穂先のゼロテンション釣方の湾フグ、こちらにもまだまだ後ろ髪引かれそうです・・・