驚異の目感度を再確認・ヒガンフグ釣り教室
今年最後の釣り教室はヒガンフグ釣り教室、ホームのえさ政さんで開催させていただきました。
前日の天気予報では降雨で強めの南風でしたが、当日は曇天ながら風はそうなく、温かな日並みとなりました。
開幕から安定した釣果で推移しているヒガンフグ、皆さんがお揃いになりレクチャーを始めさせていただきました。




レクチャー終了後に出船、柳沢船長は対岸の千葉側、遠くに見えるアクアライン沿いに航行し長浦沖のポイントを目指しました。

長浦沖までは航程50分程、乗り合いの8号船、岩越船長が先に到着していました。

早速本船も釣り開始、水深10mを切る駆け上がりを狙います。

すると開始早々から船中ポツポツとアタリが続きました!

船中二番目に釣り上げた僕、カメラを向けたらこの表情、将来の名釣り師誕生です!














さて、ご質問にお答えしながら、お話ししながらユックリと船を一巡した後ロッドを出してみました。
当日は大潮ながら日中の潮高はそうなく、11時半頃の干潮に近い時間ということ、それに最湾奥に近く入り組んだ地形であることなどから、潮が流れている感じは全くありませんでした。
水深は7~9m位、キャストすると時折根掛かり気味にはなりますが、そう心配することはない底質でした。
潮の流れがないとフグはホバリングし摂餌、よってアタリは想像以上に小さくなるもので、オモリは6号まで落としてみました。
誘い上げて着底を繰り返しているうちに、オモリが着底すると極細スローテーパーのSMT(スーパーメタルトップ)を震わす小さなアタリ!
アワセに行くと空振り・・・
再度誘い下げてオモリ着底、チラシバリをカチッと噛む手感度アタリにアワセに行くと空振り・・・?
ここで海底での状態を考えてみました。
便宜上平らな海底だと想定します。
誘い下げの時にまずカットウが着き、その後にエサ、オモリと着底するのですが、「潮の流れがあれば」潮になびいたカットウが潮の流れ行く方向へ、手前にオモリが着くことになります。
この状態でフグは、カットウのある方向からエサを食ってきますので、フグのお腹の下付近にカットウが位置することになり、アワセを入れれば高確率でハリ掛かりするのです。
また「潮が流れていない」時には、カットウとオモリの位置関係は定まらず、誘い下げ⇨着底の度にカットウはまちまちの方向へ、フグも潮に流されることがないので決まった方向から食ってこないことになります。
この状態では、アタリがあってもフグにカットウをかける事は確率的にみても中々難しくなってきます。
それに、下記の写真のように時折小型のヒガンフグも混じっており、小型=的が小さいので中々ハリ掛かりしないと考えられます。
ロッド:極鋭湾フグ EX リール:アドミラ A ライン:12ブレイド0.8号 リーダー:ディーフロン船ハリス4号40㎝

ただ、小さなフグがエサを噛み千切る挙動は目感度アタリとして大きく出るのですが、大型程口も大きく、エサを口に入れたり出したりする時もあるようで、振幅は小さいながら穂先をフワフワと揺らすような目感度アタリが出るものです。
いずれにしても、スローテーパーに、それも0.6㎜と極細に削ったSMTが創り出すアタリの振幅には目を見張るものがあり、その手前の、硬めにセッティングした穂持ちでカットウをガッチリと掛けてくれます。

写真のカットウは旧型ではありますが、ハリのコーティングは現状のカットウバリと同じSaq Sas、分厚く丈夫なヒガンフグの表皮を貫通したハリ先がもう一度貫通しています。
ここまで刺さりが良ければまずバラシはありません。
また、釣り続けていると小さなアタリ!
すかさずアワセに行くと根掛かり?
アワセに行って根掛かってしまうことはたまにあるのですが、その根掛かりがユックリと動き出したのです!
倒されて行くロッドを倒されまいとためると泳ぎ出しました。
潮に乗ってのっそりと、でも重い引きのエイとは違って、尾びれで水をかいて泳いでいるようなのですが青物のそれとも違っていました。
フルロックのドラグを緩めながら、ロッドのテンションを保ちながら徐々に浮かせてくると、何と60㎝はあるコブダイ、胴回りが太く立派な体躯をした魚体でした!

さて、潮が上げ潮になった時合で船中ポツポツと上がります。
ですが、釣っている感じでは、先ほどと同じく潮が動いている感はないのですが・・・




やや風が出てきた中定刻まで釣り切りました。
帰港後は宿の裏手にてこの日の状況をお話しさせていただきました。


コブダイは最後にジャンケン大会、ご参加の方にお分けさせていただきました。

今年最後の釣り教室、ご参加いただきました皆さまありがとうございました。
えさ政さん、大船長、女将さん、柳沢船長、中川船長、写真を撮っていただいた平子さん、お世話になりました。

今年も釣り教室にご参加いただきありがとうございました。
来年の釣り教室は富士村テスターをお迎えしてのヒガンフグ釣り教室(満船御礼)からスタートとなります。




