アングラー:林 良一


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2025.4.12

深場に回遊してきた一瞬に勝負!

熱気を帯びてきた東京湾のトラフグ釣り。

毎年この時期は「X-DAY」と称され、産卵を間近に控えた大型のトラフグが興奮状態?になり、ハリが仕込まれた仕掛けを躊躇なく食ってくるのでバツグンに釣果が伸びる時でもあるのです。

 

その時を狙ったわけではないのですが、「明後日乗りに行きます」とえさ政さんの平日リクエスト乗り合い担当の内木船長に連絡すると・・・、以下抜粋です。

「いや~、マジですか~? 今日は大苦戦でした。去年も深場と浅場を行ったり来たりしてたので、また深場に来てくれるといいですね~、船中1でした・・・、地元船はいい釣りしたようです」

とのことで、船長とやり取りをさせていただいた翌日はえさ政さんの定休日、1日置いて木曜日に船上の人となりました。

 

出船前は内木船長がトラフグ釣りのレクチャーをされます、聞き逃す手はありません!

 

レクチャーの声に耳を傾けながら、エサのアカエビを剥きながら出船の時間を待ちます。

こんな時間、好きな時間でもありよいものなのです。

 

仕掛けはもちろんジャンボトラフグ仕掛け、前回の釣行でハリに噛まれた痕がありますがハリ先は鋭利、このまま使います。

 

レクチャー終了後出船、富浦沖までは航程1時間45分前後、鈍色の空を眺めながらの航行となりました。

 

 

上げ潮止まりが9時45分、8時半前位からの釣りスタートですので、緩い上げ潮の中の開始となりました。

前回は極鋭湾フグ MH-172を使いましたが、仕掛けを跳ね上げるストロークがもう少し欲しいこと、掛けた後は硬めながら柔軟に曲がり引きをいなすのですが、突然頭を力強く振る断続的で暴力的な引きをみせる大型トラフグのこと、その引きに合わせてJOGレバーで細かく対応、引きが弱くなれば早めに巻き上げ強くなれば弱めるのですが、やはりもう少しロッドの長さがあるとスムーズになると感じていたのでした。

ですので今回は、185㎝のゲームロッドのHを使ってみました。

引きをいなしている時は良い感じでしたが、先調子のエギタコロッドと比べ穂持ちが軟らかで、アタリ直後に聞く時に、ウネリや波などで船が上がってしまうとその軟らかな穂持ちが曲がり込むことがあり、自ら作り出すモタレにちょっと戸惑いました。

 

さて、開始1時間程で右舷艫の方2匹、左舷艫3番、4番の方々が1匹ずつ、艫の僕と隣の内村さんは・・・、なのでした(苦笑)

「ヤバいねぇ、囲まれた2人だけアタリが無いよ・・・」と、どちらともなく言い出すのでした・・・

 

潮止まりから下げ潮になり、30分経った頃、下げ潮の流れが増してきた頃に事は起きました!

船中複数の方のロッドが絞り込まれる中煩瑣に出るアタリ!

着底した仕掛けをロッド一杯、2m程跳ね上げステイ、誘い下げようとするとアタリ!

着底した時を待っていたようにガツガツとアタリ!!

空振り、巻き上げてくるとエサがグチャグチャな時もありましたが、この15分余りの時合で2匹釣り上げることができました。

 

内村さんも流石、良型のトラフグGETです!

 

その後アタリはピタリと途絶え、サービスタイムは一瞬出過ぎてしまったように感じました。

さてそこからがムズ面白い時間でもあるのです!

船長は魚探を見ながら「今良い反応が入ってきましたよ。底から3m位までの反応です」などとアナウンスしてくれます。

そのレンジの中をジックリ攻めていると突然のアタリ、ビックリアワセをしないように一呼吸おいて重みがあればロッドで、ストロークが足りなければ手巻きで巻きアワセ、驚いたフグが頭を振り泳ぎ出したところで追い合わせを含めJOGレバーONです!

終わってみれば2匹追加し合計4匹の釣果、出船の頃の心持ちはどこえやら、十二分の釣果でした。

 

えさ政さんでは帰港後に、資格を持った方々がフグをさばいてくれます。

この日は30人のお客さんが2艘に分かれて乗船、本船は15人で29匹の釣果でした。

 

産卵の為に浅場に乗っ込むトラフグのようですが、回遊しながら深場と行ったり来たりしているようです。

また深場へ回遊することがある時に(はなはだ勘ではありますが・苦笑)出かけてみようかと思っております。