アングラー:林 良一


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2024.5.14

富津沖から大貫沖へ

春から初夏にかけては季節の変わり目で風が強いこともあり、前日は南の強風、当日は幾分落ち着いたものの朝から南西の強い風が吹いていたのでした。

そんな中東京湾のショウサイフグは白子シーズンを駆け上っており、釣果は多少上下はするものの白子率が高く、大型が混じり面白い釣りとなっています。

今回は5月の中旬、えさ政さんにて湾(ショウサイ)フグ釣り教室を開催させていただきました。

 

皆さまお揃いになり、重そうな空の元レクチャーを開始いたしました。

 

レクチャーでは、ショウサイフグとは?の後タックル、仕掛け、釣り方などをお話しさせていただいておりますが、誘い下げの意味であるとか、1本の親バリ仕掛けとチラシバリ仕掛けの利点不利点などもお話しさせていただきました。

 

レクチャーが終了すると間もなく出船、女将さん行ってきます!

 

出船すると魚との接点となる大切なエサ付けを個々にお伝えする為船を回りました。

 

チラシバリ仕掛けへのエサの刺し方

 

エサの切り方

 

ポイントの富津沖までは航程約1時間、アンカーを入れ船を固定したら釣り開始です!

 

南寄りの風が作る風波は、第一海堡から連なる砂州から富津岬が遮り、風速の割には船の揺れがさほど大きくない感じでした。

皆さまを回りながら誘い下げのスピードだったり、ゼロテンションのコツだったりをお伝えいたしました。

程なくしてヒット、中型のショウサイフグでした。

 

船中たまには上がるものの、前日以前の食いは無いようで、岩越船長は第一海堡を回り込み大貫沖へ移動いたしました。

 

大貫沖、船長はここぞと思うポイントで船をごくスローに、合図があった佐川船長がアンカーを入れます。

 

大貫沖でも風が強かったですが、皆さま根気よく釣っていただきました。

 

さて、南の寄りの強い風に相反しての下げ潮。

そんな時は潮の流れと風が喧嘩して海面が荒れるものですが、そこまでの風波は立っていないようでした。

極鋭湾フグの穂先も風にそう叩かれることなく釣り進められました。

 

ただ連日の、それもポイントを直撃する強風の為アタリが遠い感がありました。

底荒れが酷かったり、底潮が冷えたりするとフグは砂に潜って身を隠し凌ぐのだそうで、一部のフグはそのように、他のフグも活性が低いようなのです。

活性が低い証拠にアタリがごく小さいのです。

チラシバリが口の中に入って頭を振れば大きなアタリとなりますが・・・

 

啄むように摂餌、ハリがあると摂餌行動を止めてしまう活性の低いフグは、生のエビの端を、その爪切りのような歯でサクッと食べるだけなのです。

ゆえアタリはものすごく小さくなり、そして波浪や潮止まりがそれに拍車をかけてテクニカルな釣りとなります。

 

ロッド:極鋭湾フグ  リール:アドミラ    ライン:UVF PEデュラセンサー × 12EX+Si3

リーダー:ディーフロン船ハリス200FX 

カットウ:D-MAX フグカットウ針SS  仕掛け:オリジナルのチラシバリ仕掛け

 

 

少々降雨の場面もありましたが定刻まで釣り切っての沖上がりでした。

 

下船後は宿の裏手にて当日の状況をお話しさせていただきました。

 

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

えさ政さん、大船長、女将さん、岩越船長、佐川船長、この度もお世話になりました。

 

湾(ショウサイ)フグ釣り教室はまた来月、ゲストをお招きしての開催予定です。