今年は大型主体!?・アナゴ釣り教室
5月19日(金)、羽田のえさ政釣船店さんにて、アナゴ釣り教室を開催させていただきました。
平日の開催にもかかわらず、今回ご参加いただきましたのは19名様、いつも多くのご参加ありがとうございます。
えさ政さんは多摩川からの出船となりますが、当日はソコリ(「底る」とも)の為、船を多摩川の中ほどに係留し、渡し船で渡りました。
釣り教室では、出船前にレクチャーを行っております。
アナゴ釣りのレクチャーでは、「江戸前」と称されるアナゴ釣りとは、2本の短竿で釣る意味、小突きではなく聞き上げ、活性によるエサの付け方などを述べさせていただきました。
ロッド:アナゴX
リール:スマックレッドチューン
ライン:メガセンサー12ブレイド0.8号
30分のレクチャーが終わった頃が17:30。まだ夕暮れ前の多摩川を下って行きます。
ポイントの木更津沖に付く頃は、西の空を染めながら日が傾いて行き、何とも風情があるものなのです。
アナゴ釣りでは、日が暮れてからしばらくの間、丁度「間詰め時」と呼ばれる時間帯に一回食いが立つのですが、この日は中々アタリが訪れないようでした・・・
そんな中、氏家さんが船中第1号を釣り上げました! マルイカ竿の中には、アナゴのアタリを弾かず食い込ます調子に適したものがあります。
隣りの釣り座の冨永さんは、SFとゼロとの、カワハギ竿2本での出で立ちで、食い渋るアナゴを攻略されていました。
右舷側でダブルヒット! 秋保さん(奥)と泉山さん。アナゴは一時の時合で、パタパタと釣れ出すことがあります。
根気よく小突いていた嵯城さんにも待望の1本が! 良いサイズの美味しそうなアナゴです。
アナゴ釣り初挑戦の神保さん。のたくるアナゴにこの表情(笑) 価値ある1本を釣り上げられました。
夜遊びをしていた、良い型のシロギスを釣り上げたのは大垣さん。アナゴ釣りのゲストには、この他カレイ、イシモチなども混ざることがあります。
レクチャーの時、下船後の総評の時、熱心にメモを取っていた大森さん。その熱意がヒシヒシと伝わってくる釣り姿でした。お見事です。
さて、ポイント到着時は緩く、良い感じに流れている潮でしたが、間詰めの盛り上がりが無く、その後パタパタと釣れ盛ったもののあまり続かず、それからはどうだろうかと、心配しながら中盤を迎えました。
潮は段々と効いてくるのですが、そう早くて釣り辛いということは無く、出船直後吹いていた南風も幾分凪いで来ている様相で、経験上釣れそうな雰囲気の中、時間が過ぎて行きました。
ただ、アタリが出てから食い込むまでの時間が長くかかるようで、初動のアタリでアワセに行くとまず空振りしてしまい、長い時は1分近く待ってからの本アタリでアワセを入れるといった、低活性時特有の動かさないのも誘いの内という状況が続きました。
そんな中、艫に流れる潮でしたが、舳先の釣り座の菅俣さん、苦心して釣り上げた1本にこの表情、お見事でした!
左舷の艫の佐藤さん「アタリがあるんだけど、アワセのタイミングが・・・」と、苦戦されていましたが、苦労の甲斐あって1本をGETいたしました!
こちらもアナゴ釣り初体験の大塚さん。1本竿で丁寧な小突きが印象的でした。お見事です!
苦心して釣り上げた1本は格別なもの。それがこんな表情にさせてしまうのでしょう。流石です、伊藤さん。
ポイントへの航行中、エサ付けの仕方を熱心に聞いてくださった長谷川さん。納得のエサ漬けで価値ある1本を釣り上げられておりました。
楽しい時間はあっと言う間、21時に沖上りとなり、位海上で船は船首を多摩川に向け航行、川から見る夜景もオツなものです。
アナゴ釣りは半夜釣りで、実釣は2時間半余りとなります。それだけを見ると、短い釣り時間だと思うかもしれません。
しかし、夜の帳が下りた東京湾での釣りは格別なもので、注意深く小突いている竿に、最初イソメの端を引っ張るフワフワとしたアタリが訪れますが、ハリが口の中に入れば一転、ゴツゴツとした硬質なアタリに変った時がアワセ時でとなり、早ければハリ掛かりせず、遅ければエサだけを盗られてしまうスリリングな釣りとなります。
技巧御三家(あとの2つはカワハギとフグ)の長モノ系であるアナゴ釣り。今季は大型が多く混じるようで、帰ってからの、片手にビールでの白焼きが堪えられません!
ご参加の皆さま、ありがとうございました。何か得るところはございましたでしょうか。
えさ政さん、大船長、女将さん、岩越船長、お世話になりました。
次回のえさ政さんでの釣り教室は、6月18日(日)の湾フグ釣り教室となります。こちらもよろしくお願いいたします。