アングラー:林 良一


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2015.3.28

釣り師の目線で浮世絵を斬る ~NHK BSプレミアム 日本美インパクト~

船釣り師の1人として、様々なジャンルの釣り師、新聞や雑誌などの編集者さんなどと一緒に「NHK BSプレミアム 日本美インパクト」の収録に参加させていただきました。
今回は釣りをするのではなく、文京区の東洋文庫さんに集結。葛飾北斎の浮世絵について、釣り人目線からどんな言葉で印象を語るのか、それぞれの視点からどのような魅力を発見するのかといった趣旨でした。
葛飾北斎はアメリカのライフ誌で「この1000年でもっとも功績を残した世界の100人」に日本で唯一選ばれていて、今回の諸国瀧廻り内『下野黒髪山 きりふりの滝』の浮世絵は、観ていると思わず惹きこまれててしまう不思議なインパクトがあり、描くのが難しい水の流れを大胆な迫力で表した前代未聞の1枚として、近年の北斎研究で改めて評価されていています。
この傑作の魅力に自然の水の流れをよく知る“釣り名人”、立体的な造形美を造るスガヒロフミさんを始めとする“庭師”、クリームやシロップなどを駆使して見るものを惹きつける、鎧塚俊彦さんを始めとする“パティシエ”の各10人がこの傑作の魅力に挑み、それぞれの目線で斬るといったものでした。

 

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東洋文庫さんでの待ち合わせ時間が近づくにつれ、一廉の釣り師の方々がお集まりになってきます。番組制作会社の方の仕切りで、リーダーの長浜  いりあ さんの挨拶、聞き手としてクレバーな芸人の 厚切りジェイソン さんもいらしています。

 

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さて、打ち合わせが済むと部屋を移動、北斎が描いた本物の浮世絵の滝とご対面です。
値が付かないとお聞きしている名画を食い入るように観させていただきましたが、ライトによる退色の恐れなどもあり10分程で本物は退室、その後はモニターに映し出された同じ絵を見ながら意見を出し合いました。

 

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皆さんが浮世絵を観て様々な意見を交わす中、個人的には、屋久杉の根が地表に露出してうねるようなに描かれた滝を「水の盛り上り」と捉え、船釣り師目線での意見を出してきました。
すると、説明中は聞き入っていた皆さんの中から、話し終えると反論もあったりして、ある意味盛り上がりのある場面もありました。

 

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収録後は東洋文庫さんの博物館へ行ってみましたが、蔵書の展示に迫力があり、まるで映画の1シーンに入り込んでしまったかのような印象でした。

 

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収録にはダイワのポロシャツのグレープカラーを、その上には珍しいジップ・パーカー、アウターにはストレッチ・レインを(自称春っぽく)着て行きましたが、皆さんがお感じのよう、ダイワのフィシング・ウエアーはファッショナブルで、タウンユースにも何ら問題なく、僕は積極的に着ています。

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「NHK BSプレミアム 日本美インパクト」 5月27日(水)22時~23時放送の予定です。

是非ご覧いただけたらと思います。

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