スタメンスッテの次の手は?
前日の好釣果に夜はそわそわと、期待が高じて上手く寝付けず、目覚ましの力を借りなくともそそくさと起き出し目指す船宿。これも釣りの楽しさの一つではないでしょうか。
マルイカ釣りでは皆様ご存知のように、主にスッテを使って釣りをするわけですが、先の宮澤さんのブログ記事 マルイカ取材。難しいけど面白い! にもあるように「鉄板」と呼ばれる、その年マルイカのヒット率が高いスッテを混ぜるのが効果的で、facebook 内で宮澤さんが主宰する「極鋭カワハギ友の会」では、先のスッテを含めた10種のスッテを推しています。
さて、僕はマルイカ釣りで出船する場合、その日の海況を前日にネットなどで把握しておき、出船準備中などに船長には、前日の釣況と海況とをお聞きし、そのとき良かったスッテのタイプ、カラーなどをスタメンスッテに取り入れています。
具体的には釣れた水深。マルイカの生息する海中の光量に影響を与える水色(クリアなのか濁りが入っているのか)と太陽光の量。魚探やソナーが見辛くなってしまう春に発生する海のヨゴレの有無。水温の変遷。潮の早さを含め、その他のファクター+経験による過去の引き出しと直感(勘)なども動員してスタメンスッテを組み立てます。
以前にも書きましたが、暖色系のスッテの次には寒色系のスッテ、その次にはまた暖色系のスッテと、隣り合うスッテ同士は同じタイプにならないよう、なるべく補色などになるように、メリハリをつけて組んで行きます。
また、1つのセオリーに、濁り、曇天など、海中の光量が少ない時には、光を透過させ辛くシルエットのハッキリ出る糸を巻いたシャギーなどを、光量の多い場合はハダカなど、入り込んだ光を乱反射させ拡散させるタイプを多目に取り入れるということもします。
いざスタメンスッテを決め投入器に仕掛けをセットしても、これから実際釣りをする海は昨日の状況とどこか異なるもので、そのスタメンスッテを基準として、事前情報より ①潮が濁っていた場合、②潮が澄んでいた場合 の2つの状況を考え、控えのスッテをベンチ(船の棚に置く絨毯片)に入れておき、状況を読みながらローテーションして行きます。
また、糸巻きとハダカの中間的なタイプのスッテとして、ストッキングなどを被せた、いわば半透明なタイプのスッテもありますが、先シーズンより、ハダカのスッテではあるのですが、色の濃いタイプも登場してきて実績を上げているようです。
「実績を上げているようです」とは、ここのところマルイカ釣りに行けていません・・・
今日はと思っていたのですが、北海道に大きな低気圧があり爆風、三浦半島には波浪警報が出ているようです・・・(涙)
また、今日で震災から4年が経ちました。小さなことではありますが、今後も釣りを通してのボランティア活動を続けて行こうと思っております。是非ご賛同、ご参加いただけたらと思っております。