林 良一さんの記事
2015.3.3
間口の広い無差別級
釣りは老若男女問わずお子さんでも楽しめる趣味であり、一たび魚を掛ければ、原始的な狩猟本能がむくりと頭をもたげ、その時ばかりは大の大人も童心に帰り歓喜してしまうものです。
そんな間口が広くどなたでもお楽しみいただける釣りなのですが、「カワハギ地獄」の言葉のように、釣りの一端を垣間見てその面白さ、難しさを味わっているとやがて奥深さにも気付いてしまい、後戻りができない楽しい地獄にドップリと嵌ってしまっているご自分に苦笑い、なんていうことはないでしょうか?
釣りに「こうしなければならない」や、「こうすれば釣れる」などの正解は無く、誤解を恐れずに書かせていただければ、乗合船では同船者に迷惑を掛けない範囲であれば、船長の許可をいただきあれこれ試すのも一興で、その先に新たな釣法、仕掛け、タックルなどが見えてくることもあります。
個人的には4個のフックビーズを使い、根掛り時でもPEラインを高切れさせることのないカワハギ仕掛け(カワハギの捨てオモリ仕掛けに一工夫)。極小でも強度があるパワーサルカンをイカフックに接続し、マルイカ仕掛けのヨレ防止(イカフックの効用)等々、経験から導き出されたできうる工夫でより快適に釣りをすることができ、釣果アップにも繋がっています。
また釣りは、ある意味自己流の極みである部分があり、釣り教室でもそこのところを力説させていただくこともあり、「皆さんが自主的に考えていただくこと」で完結すると思っております。
これからも、心の奥底に小さな光を投げかけることしかできないかも知れませんが、間口の広い無差別級である釣りを楽しみ、お伝えして行ければと思っております。