〈林〉2014 DKO決勝 4人の男達
個人的には一番ステイタスのあるカワハギ釣り大会だと位置付けしているDKO(ダイワ・カワハギオープン)。そんなDKOの今年の決勝で、僕は4人の男達をクローズアップしていました。
まずは堀江 晴夫。
言わずと知れた2013 DKO 優勝者であり、ダイワ公式HP船最前線のブロガー仲間、横浜カワ研の猛者で優勝多数。カワハギのウンチクを語らせると、とどまる所を知らず、お酒が入るとなおの事「堀江節」が炸裂! 特に釣りに関しては、歯に衣着せぬ語り振り(毒舌?)を連発することもあるのですが、真面目な一面もあり、公私共に仲良くさせていただいています。
前年度、僕はシードでDKO決勝からの出場でしたが、決戦の日が近づくにつれて、プレッシャーを感じながら当日を待つ毎日が続いたものです。これはこれで「楽しむ」ことに転化させたいのですが、そこは中々、一筋縄ではいかなかったのでした。DKOを4連覇した「かやごん」こと萱沼さんも、相当なものがあったとお察しいたします。
そんなプレシャーを抱え今回の決勝に出場した堀江さん。同じ戦友として肩を組んで酒を酌み交わす時もあるのです。また呑みに行きましょう、堀江さん!
二人目は増澤 始。
彼とは偶然同じ誕生日(生まれ年は僕の方が上)で、DKOでの彼の逸話があります。それは・・・
2012年、増澤さんも僕もDKO2次予選に出場しました。その年は特別ルールで、2次予選は上位4名までが決勝に駒を進めることができました。僕は同着4位、下船後の大会本部での重量勝負で決勝進出を掛けることになりました。その時のお相手は520gのカワハギを持っていて、僕は525g。僅か5gで決勝進出を決めたのでした。
そんなことがありながら、増澤さんは別船(2次予選は3船)で序盤はリード、逃げ切るかと思いきや、終盤逆転負けを強いられ敗退してしまいます・・・
後日、決勝を待つ僕の携帯に彼からのメールが届きます。内容は「全てを出して戦ったのに、不本意ながら最後に逆転負けをしてしまった・・・。悔しくて夜も寝られない。りょうさん! 是非、決勝ではこの仇を取ってきて下さい。応援しています!」との内容でした、それを僕が、翌年のフシングショーで語った動画はこちらです。
その年の決勝で僕の優勝が決まった時、増澤さんは僕を抱きしめ男泣きしてくれました。
2014 DKO 3位入賞心よりおめでとうございます。
三人目は橋本 聡。
釣り教室でお知り合いになった橋本さん。いつも優しい面持ちで、キャップを被ると現役の頃の王選手にどことなく似ています(笑)
2013年に行ったDKO強化合宿にもご参加いただき、夜のミーティングでは、その日竿頭だったスキルを解説いただいたりと、釣りに向き合う真摯な姿勢、真面目さをいつも感じます。
彼に強く思うところは、僕の釣りに対しての夢である「釣り教室にご参加いただいた方の中からDKOのファイナリスト輩出」という夢を叶えてくれたことなのです。
決勝を終えた開国橋での彼の顔は、正に戦い抜いた男の顔でした。
お疲れ様。そしてありがとう、橋本さん。
最後は宮澤 幸則。
言わずと知れた「みやさん」こと、カワハギ釣りの伝道師宮澤さん。
僕らのリーダーであると共に、いつも柔らかく、そして爽やかな笑顔の凄腕釣り師でもあります。
2014年の夏の終わり、苦しくも大塚さんがお亡くなりになられた年、彼とDKOの話しなどを呑みながらしたものでした。
その2ヶ月後、DKOの表彰式で僕は一番高い所へ上がる前、彼に拳を打つ仕草をして、心で「やったよ、やったよみやさん!」と叫んでいたのでした。
翌年、フィシングショーでの宮澤さんとのトークショーで彼は「僕はMCではなく、竿を持って参戦していなくちゃいけないのに・・・。何とも言えない気持ちだった」と語っていました。
今年はやったねみやさん! 一番高い所でマイクを持って話すみやさんを、憧れを見る子供のような目で見つめていました。最後、今までの想い、感激が込み上げ、一瞬言葉につまりましたよね。その時大きな声で「おめでとう!」と叫んだのに、ニコッと笑わないで、泣いちゃえばよかったのに・・・
本当に、心の底から、みやさん良かった、優勝おめでとうございます。
2014 DKO は終り、兵どもは夢の後。また来年、どんなドラマが待っているのでしょうか。僕は当日、観戦ツアーの船に乗りました。その内容は後日、またこの場でリリースさせていただきます。