〈林〉つり人さん 湾フグ取材
今秋は東京湾内で釣る、いわゆる湾フグの釣果がすこぶる良く、先日も数年振りの寄りフグ・Saq Sas カットウバリについて というタイトルでリリースさせていただきました。そんな湾フグを題材にしたつり人さんからの取材依頼をいただき、11月5日(水)、浦安の吉野屋さんで行ってきました。吉野屋さんでも釣り上げたフグを責任を持ってさばいてくれます。安心ですね!
出船前は桟橋にて、吉野 公大船長が湾フグレクチャーを行います。エサ付けからカットウ仕掛け、胴付き仕掛けの特長、釣り方などを教えていただけます。
僕は出船前、半解凍になったアルゼンチンアカエビを剥き、チラシバリ用に小さくカットしていきます。タッパーのフタには、なぜかマジックで「9/27 中粒」の文字が・・・? そうです、アサリの塩漬けを入れていたタッパーなのでした(笑)
エサが準備できたら、次にタックルの準備です。当日は湾フグXにエアドを合わせてみました。
根掛りでもPEラインを切らずしてカットウの捨て糸だけが切れる捨てカットウ式の仕掛けゆえ、Saq Sas カットウバリのS、M、Lサイズを予め捨て糸を付けて用意、収納ケースに入れておきます。このアイデアは、先の湾フグブログでも登場した三浦くんからのものです。
仕掛けはポイントによってカットウ仕掛け、海苔網周りはドウツキ仕掛けとなりますので、PE08にフロロ4号のリーダーを1m取り、そのリーダーにハリス止めビーズ を25cm間隔位で3個取り付け、カットウオンリーの時はエダバリをセットせず、ドウツキオンリーの時にはエダバリをセットし、カットウ仕掛けをスナップで外し、12号位のオモリにチェンジすればOKです!
今回のつり人社さんの記者は落合 洋平さん。さわやかな笑顔が印象的で、今流行のヨーロピアン・カープフィシングのエキスパートでもあります。
ポイントの大貫沖に到着すると思っていたより北風が強く、舳1番の僕は風に背を向け、竿の元から穂先に風が抜けるようにし、湾フグからの微細なアタリを風で消されぬようにしながら、仕掛け着底の時にはより繊細にコントロールをしながら、着底直後の穂先の変化を見逃すまいと凝視します。ここではカットウ仕掛けを使いました。
今回の取材では、次号のつり人誌に掲載される取材の他に動画撮影も行われ、エサ付け、誘い、アタリ、やり取りなど、一連の湾フグ釣りのメソッドと、海中にカメラを入れての水面下での撮影も行われ、どのようにアップされるのか、今後が楽しみでもあります。
実は、取材当日の2日前に湾フグ釣果が落ち込み、前日は復調傾向にあったものの、当日序盤は渋い展開でした。風波で揺れる船の上下動を交わしながら、丁寧な誘いを繰り返して6匹のフグを釣ることができました。その後は海苔網周りに移動、ドウツキ仕掛けにチェンジしました。
海苔網付近をしばし捜索したいた公大船長、「はい、お持たせ致しました。どうぞ!」の声でドウツキ仕掛けを投入、誘いを掛けているとプルプルプルと、ハリを咥えて小型フグが泳いでいる動きが、湾フグXの穂先に伝わり、移動後先ずは1匹、下バリに掛かりGETできました。その後2匹目も下バリにヒットし、同船者も下バリで食っているようです。そこで、エダ間の長い湾フグ仕掛けを、カワハギ仕掛けのようにエダ間を狭くし、底中心をだけを探るように2本バリにしてみました。するとこれが大当たり! 胴中の方より、「前の人しか釣ってないよな~」とお声をいただき「ちょっと見に来たよ」と、舳にいらっしゃってくれ、しばし今の攻略法(大げさ・汗)のお話しなどもしました。
終ってみればアカメ交じ
で18匹でした。終了間際掛け損ないがあり、その1匹が悔やまれます・・・(って、それが面白味でもあるのですが・笑)
吉野屋さん、公大船長お世話になりました。落合さん、お疲れ様でした。原稿バッチリ書かせていただきます。そして動画のアップが今から楽しみでなりません。この取材の内容は、12月25日発売のつり人誌1月号に掲載される予定です。よろしくお願いいたします。